「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

3月定例会終わる

2016年03月17日 | 議員活動
 昨日、3月定例会が閉会した。 今定例会は報告4件、議案が28件、請願・陳情が1件、要望書4件、発議が2件。報告は先月の全員協議会で説明があった専決処分の承認を求めるもので、個人番号制がらみの条例改正2件と一般会計、水道特別会計の補正予算。議案第1号~3号は人事院勧告に基づく議員報酬、特別職、一般職の給与についての条例の一部改正で、期末手当や勤勉手当の率が少し上がるものなど。議案第4号~11号は行政不服審査法の改正に伴う公文書公開条例、個人情報保護条例などの一部改正で、文言を改めるものなど。議案第12号は若者定住促進条例の一部改正で、「若者」の定義を「40歳以下」から「45歳以下」に拡充することや、結婚祝金の創設など。議案第13号は介護保険条例の一部改正で、「個人番号」を加えるもの。議案第14号は放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の制定。議案第15~19号は27年度の一般会計、特別会計の補正予算で、実績による増減が主。
 議案第20~25号は平成28年度の一般会計、特別会計の当初予算。一般会計は総額19億1000万円で前年比19.8%減。昨年は老人福祉施設の改修工事や村営住宅の建設等があって増えていたので、それらがなくなった分、減額となっている。主な新規事業としては、結婚祝金、文満団地村単住宅の建て替え、不妊・不育治療補助金、村内事業所就職祝金・雇用助成金、道の駅検討委員会、ジオパーク・エコパークPR事業、山村留学、文化財保存補助金、平和学習事業等々。
 議案第26号は過疎地域自立促進計画について。この計画に載せておかないと過疎債が借りられないとのことで、実現可能性が高くなさそうなものも書き込んである。議案第27号は南信州広域連合規約の変更について。議案第28号は固定資産評価審査委員会の委員の選任。
 請願は、へき地教育の充実と僻地級地指定改善を求めるもので、採択されて意見書を提出。もう一つ、議員発議で宮田村の放射性物質含有の廃棄物最終処分場建設について慎重な対応を求める意見書の提出について賛成多数で意見書を提出。大鹿村は直接の下流ではないため「慎重な対応を求める」意見書となったが、明確に反対を表明すべきではないかと意見を述べた。

 一般質問は5名で、東村議員が商業活性化で未来を切り開くために、林業再生プロジェクトの可能性。秋山議員が村指定外文化財保存管理補助金について。私はリニア工事についてと、CATVのFTTH化(光ファイバー化)について。齋藤議員がリニア工事に伴い商店の活性化について、女性防災組織作りについて。北島議員がリニア工事による水枯れ水道対策について、リニア工事の宿舎の土地利用について。

 私の一般質問の通告内容は、
1.リニア工事について
 JR東海が先日の工事契約締結をもって「着工」と位置づけたいとし、新聞等で「着工」と報道されたことをどう考えるか。小渋線の改良着工前に南アルプストンネル工事に着工したいというJR東海が示したスケジュール案をどう考えるか。今後も説明会の内容を見ながら対策を求めていくとのことだが、住民の理解の度合を村としてどのような形で判断していくのか。岐阜県の地下水、土壌調査で基準値を超す汚染物質が検出されたのに報告されていなかったそうだが、事業者の調査のみに任せておいて大丈夫なのか。事後調査の頻度などの要望にも現状では応えられていないが、村として独自調査を行っておく必要はないのか。

2.CATVのFTTH化について
 過疎地域自立促進計画、28年度の新規・主要事業一覧にCATVのFTTH化が記載されているものの、当初予算には盛られていないが、本年度実施される見込みなのか? インターネットの高速化は在宅ワークなど多様な働き方を可能にし、広報、観光、福祉、教育分野など様々な可能性を広げるものだが、村内でインターネット活用を進める方策をどう考えているか。

 リニア工事についての質問は、「「着工」位置づけに疑問の声」という見出しで、今日の南信州新聞のトップ記事になっていた。信濃毎日新聞では「大鹿に作業員宿舎建設意向」として北島議員の質問が主に取り上げられていた。