「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

最近のリニア対策委員会など

2015年10月28日 | リニア新幹線
 昨日はリニア沿線では初めてとなる南アルプストンネル山梨工区の工事説明会が早川町で開催された。工事説明会は着工前の最後の説明会になるので、どこまで具体的な環境保全措置などの説明があるのか聞きにいきたいものだと思っていたけど、残念ながら地元住民のみでマスコミにも非公開だったようだ。既に3月から工事公募を始め、8月末には施工業者との契約も締結されている早川町側の工事は、12月に準備工事が始まるとのこと。
山梨でリニア工事説明会 南アのトンネル地元 県内開催は未定(信毎Web)

 8月に工事公募が始まった長野県側では、見積書の締め切りが来年1月中旬なので、早川町のペースだと契約は2月、工事説明会は春くらいになるだろうか。しかし、道路改良や代替ルートなどの影響対策は依然、村や対策委員会の納得が得られるものになっていない。9月定例議会が終わった翌日には、安保法案の大詰めで大変な状況のときに、村長、副村長、産建課長、議員全員で、国会議員、国交省鉄道局に要望活動に行ってきた。(水資源への影響について、発生土運搬車両の通行について、送電線計画についての3点の要望)

 対策委員会の報告を8月から書きそびれているけど、毎月開催されていて、第10回は9月に、JR東海や県は抜きで、委員だけで影響対策について話し合った。一つは、道路改良説明会の後、話題になってこなかった小渋川橋梁の地中化要望について確認。事務局案が橋梁やむなしの意見にまとめられていたので、地中化を要望する意見もあることを両論併記とすることに。また、小渋線について改良箇所などを歩いて確認すべきではないかという意見が出て、10月の第11回の対策委員会では(歩いてとはいかなかったが)バスでJRの改良予定箇所、それ以外の村の要望箇所などを一つ一つ確認して回った。9月の対策委員会の直前に、小渋線に新設するトンネルの残土置き場の候補地として半の沢が挙がっていることが新聞に載った(中川村の全員協議会で示された)ので、そんな話も出た。JR東海の示す交通シミュレーション(VISSIMというソフトを使っているらしい)が信頼できないので、第三者に検証してもらうべきとの意見も出た。あと、10月の対策委員会では、小渋線についての住民アンケートの提案があり、次回たたき台をもとに検討することに。これは阿智村の社会環境アセスを念頭に置いたもの。大鹿の100年先を育む会では、観光協会の協力のもと、観光客向けの道路アンケートも実施している。
 道路改良の工事説明会は今秋といわれていたけど、秋もだいぶ深まってきた。