「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

第4回リニア対策委員会

2015年03月24日 | リニア新幹線
 今日は4回目となるリニア対策委員会が開催された。先月は非公開でJR東海の説明、質疑等が行われたが、前段に傍聴規程などの協議もあって時間が不十分だったため、改めて委員会からの質問事項を提出した上で、JR東海からの説明、質疑が今回は公開で行われた。しかしながら、相変わらずほとんどの項目が検討中、協議中、もう少し精度が高まってからといった回答ばかりで、事業説明会での説明内容と何ら代わり映えしなかった。 
 しかしながら、一方で、南アルプストンネルの山梨側では既に発注に向けた手続きがスタートしている。これについて、残土置き場が決定とまで至らなくても、地元と調整段階でも可能と考えているという話があった。また、釜沢での工事について、仮置き場が決まっていないと工事にはかかれないけれども、最終的な置き場が決まっていなくても着工できると考えているという話があり、そんな考え方では困ると強く思った。残土置き場の環境アセスについては評価書の事後調査の計画に記載されているけれども、4季調査を行う項目も幾つかある。既に調査を始めているとも言っていたけど、必要な調査、影響検討を行った後に決定して、その後に次のステップに進むのが筋だろう。でも、JR側が事業説明会のときから示している今年秋の着工のためには、最終的な残土置き場の決定を待てないという、あくまでスケジュール優先の姿勢で、それは住民としては受け入れ難い。候補地には三六災のときに土砂災害を起こしたような場所もあり、残土置き場の決定が難航したら、仮置き場がそのまま最終的な置き場にされかねないことも危惧する。(地権者がよければそのまま置くこともあり得るという話もあった)
 「丁寧な説明」と言い言葉は丁寧だけれども、具体的な中身が出てこなければ何も判断はできない。大鹿村の人たちにとって、JRのスケジュールは関係ない。