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「週刊金曜日」8月3日号と「世界」9月号にリニアについての記事が掲載されている。中でも「世界」に掲載されている「南アルプスをリニア新幹線が貫くとき 破壊される現場を歩く」は、学生時代は山岳部だったというライターさんが丁寧に取材され、また自ら南アルプスに登り、台風通過後の増水した川を渡ってカメラを流されるなど危険な目に遭いながらも二軒小屋に下りて書かれた記事で、南アルプスにおけるリニアの問題をとてもよくまとめている。南アルプスのど真ん中に当たる二軒小屋付近で、リニアの南アルプス長大トンネル掘削のための斜坑が掘られる計画となっているけれども、周辺に人が住んでいるような場所ではないし、一般車が入れない林道の奥なので、そこが一体どのような状況になっているのか、恐らく静岡市民の関心もあまり高くないだろう。記事によれば、二軒小屋の上流、東俣というところで6月からボーリング調査が始まっているという。
上の写真は、つれあいが先日、三伏峠から荒川まで行ってきたときに、恐らくリニアはこの辺の下を通るのではないかと撮ってきた写真。
南アルプスは至るところ大崩壊地がある。これは荒川大崩壊。
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これは烏帽子岳~前小河内間だったと思うけど、こんな崩壊地の縁に登山道があり、いずれ崩壊が進むと、この登山道は崩れてなくなってしまい、静岡県側に付け替えられる。そんな箇所がこの稜線上のルートには幾つもある。
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本当にこんなダイナミックな場所にトンネルを掘って大丈夫なのか? 東海地震などの災害時のバイパスになり得ると本気で思っているのか? 水の問題、残土の問題はもちろんのこと、それ以前に、単純率直にやはり疑問だらけ。そして、トンネルだから稜線上には影響ないと言えるのか? 本来なら高山にいないはずの鹿や猿が南アルプスの上にまで進出して、お花畑には防護柵が張られるなどしているほど。山麓の大規模工事が、そうした生態系全体にどんな影響をもたらすのか、本当に計り知れない。
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【追記】東俣のリニア調査地の写真が載っている山行記録があることを教えていただきました。
南南ア、激辛周遊!(赤石→荒川→塩見→蝙蝠)おまけでリニア。