暑いのを楽しむ

　朝から気温がぐんぐん上がり、外に出るとムッとするような蒸し暑さだ。「熱中症に注意しましょう。お年寄りは喉の渇きを感じにくいのでこまめに水分補給しましょう。炎天下での仕事では水分補給に注意し、外での運動は控えるようにしましょう」と、何度も繰り返しスピーカーで注意喚起している。いくら注意したって、熱中症になる人はなるだろうし、どれだけアナウンス効果があるのかわからない。台風が来るたび田んぼや近くの水路を見にいかないでくださいと注意しても、必ず行方不明になる人はいる。人はなるようにしかならないのだ。

　土曜日にたっぷり走ったのでいまだに疲れは残っているが、疲れが残っているからこそ今走れば体を鍛えることにもなる。そう思って、今日はランニングに出ることにした。といってもこの暑さなので、半分走って半分歩いてくらいの気持ちで出発する。土曜日に長距離を走った時は25度くらいしかなく、それから比べると今日は10度ほど気温が高い。体が暑さに慣れていないのだ。

　いつもなら30分走ってから休憩を入れるが、今日は15分ごとに休憩して水分補給をする。さすがにこの暑さなので、阿武隈川の土手をウオーキングしている人には会わなかったが、風を切って自転車を漕ぐ人には数人すれ違った。





　途中、あまりの暑さに水分補給のために持ってきていたペットボトルの水で顔を洗う。飲むよりもこっちの方が手早くクールダウンできるのだ。もっとも貴重な水をこんなことに使っていたらあっという間になくなってしまう。

　この前の疲れからか股関節が痛み始めたので、走ったのは最初の1時間だけ、あとは歩いたり走ったりしながら2時間弱かけて家に帰ってきた。スマホの万歩計を見ると1万５千歩弱。土曜日が2万8千歩だったから、約半分のランニングだ。それでも汗の量は今回の方がよほど多く、被っていた黒い帽子は、汗が乾いて真っ白に塩を吹いていた。頭の上が塩田状態になっていた。