松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

ミッシェル・ポルナレフ

2016-03-21 13:17:11 | 日記・エッセイ・コラム

 この頃、聴いている曲はミッシェル・ポルナレフです。90分のカセットテープの、裏面にはグラシェラ・スサーナが入っています。

 女性が野太い声で、男性が繊細なファルセット・ボイス。我ながら対照的なパッケージだと思います。

 ポルナレフは、「哀しみの終わるとき」「愛の願い」などは最高に美しいです。裏声に変わるところが、なんとも言えません。日本では「グッナイト・ベイビー」を歌うザ・キングトーンズが頂点だと思います。それを凌駕する美しさを持っているのが、この二つの曲だと思います。

 女性歌手では、本田美奈子のファルセットボイスが最高ですが、境目が分かりません。あまりに自然に、裏声に移行します。

 その点、男性ボーカルは、いくぞ・いくぞ、という確信犯的なところが、いいのだと思います。

 まだ生きているんですね。死んだ話は聞いていませんから。今でも歌っているとしても、あの頃の裏声は出ないでしょう。イメージ・ビデオの無かった、あの頃だから、なおさら良かったのだと思います。今、動く彼氏を見て、そう思います。

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墓参りより、塚めぐり。

2016-03-20 14:00:49 | 日記・エッセイ・コラム

 墓参りに意味はない。そこに私はいません。遺骨に刻まれたDNAはあるかも知れませんが、そこに思い出はありません。記憶は自分の心の中にあります。

 なーんてことで、ここより奥地にある墓まで、塚をたどってみました。第1番札所。

 二番。

 三番。

 途中省略して、8番札所。

 そして目的地です。

 先に妹が来ていたようです。後ろの家族が賑やかです。坊やが歌うたびに、家族一同大爆笑しています。

 こっちを振り向いて「すみません、どうも」いやいや、いいのです。ご先祖の前で、歌を披露するとは、親孝行な息子ではあーりませんか。

 きっと大きくなった子孫を、目を細めて笑っているに違いありません。それにしてもあの歌「ジョジョジョジョー・・」いったい何の歌だ?まさか「しょんベンの歌」

 帰りに、見逃した塚を2か所発見しました。合計25基もある、壮観な塚を発見しました。

 私にとって、道祖神を撮ることは、供養だと思っています。四方拝をする安倍の清明の気分です。こっちの方が、よほど意味があるように思います。

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田舎の遅い「世界の蘭フェア」

2016-03-19 16:43:09 | 日記・エッセイ・コラム

 潟上市のブルーメッセで、今日から始まった「らんフェア」です。

 あいにくの小雨模様ですが、車の整理が必要なくらい午前中から見えています。彼女の指示に従って、指差す場所に停めました。

 さて今年のお題は何かな、と入っていくと、まず竜が目に留まります。

 井戸のような池から飛び出したように見えます。勝手にタイトルを付けます。「井戸から昇る龍神様」今年は立て札がない。

 ランが趣味の、お年寄りも多いですが、若い子連れもいます。1.5人連れのカップル。

 ラジオ中継のスタンバイ中とも知らず、夢中でこの場所からディスプレイをねらっていました。すぐに中継が始まりました。

 デンドロビュームって、いろんな形の花があるんですね。パイナップルみたいに見えるのは、これから開くのでしょう。ランの花は、構造が決まっていますからね。

 目ざとく、だまこ鍋を見つけました。まだ準備中です。かなーり時間をつぶしてから、まだですかーと聞くと、いいですよーと言う返事。しめた、一番乗りだ。

 去年もここで食べましたが、最後の煮詰まった汁だったので、しょっぱかったです。今回は最初だから大丈夫だろうと、思いながら頂くと、んー効くーゥ。これでは汁飲めないなあと思っていると、お客さん、味濃いかーと聞いてきます。

 オレ甘口だから、ちょっーと、と言うと、やっぱり、色がそうだったもの。大鍋から水分が蒸発して煮詰まっています。大分前から準備していたもんね。それで鍋に湯を注いでいるので、こっちも入れてとお願いしました。これからは遠慮せずに、言うことにしよう。せっかく美味しく食べたいのだから。

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学歴という偏見

2016-03-18 15:54:08 | 日記・エッセイ・コラム

 ショーン氏の学歴詐称に対する大げさな報道に関して、私も疑問を感じています。責めるほどのことですか?

 小倉の番組にコメンテーターとして出演していたショーン氏を見ていました。いつも冷静な表情をして、真面目な態度で、真摯にコメントしていました。まるで私の嫌いな東大名誉教授の姜尚中(カンサンジュン)みたいでした。あれほど嫌らしくソフトではありませんがね。まあ或る意味、奥様方の心に入り込みやすい人物と言えるかも知れません。しかし過激な周りの意見に惑わされることなく、同調することなく、これ以上煽ってはだめだと感じた時は、違う意見の言える人でした。

 小林よしのり氏の言う「ホラッチョ川上」って誰だったか覚えていませんが、「ほら吹き」のことらしいです。それに例えた文春の記事が最高に面白かったと言っています。「経歴・肩書・学歴に騙される、日本人の馬鹿さ加減を見事に露呈されてしまった。」と書いています。そうでしょう。大事なのは肩書じゃありません。その人が何を言うかです。たかがテレビのコメンテーターに、あなた方は何を求めているんですか。共感したいのでしょう。そしてたまには、鋭いあなたの思いつかない言葉が欲しいんでしょう。

 小林よしのりは新人の頃、「漫画家 小林よしのり」では不動産屋も良い物件を見せてくれなかったが、今では何も言わなくてもホテルの方から、部屋をワンランク上げてくれるそうです。彼は「シナリオライター」とか「思想家」という肩書で扱おうとしたメディアに「漫画家」一本で通してきました。

 「肩書の要らない個人を目指してきたわしとしては、次は『わし』と言っただけで人がひれ伏す状態を目指したい。」そうです。

 粋じゃないですか。外見に寄らず、いいことを、たまに言う人です。

 カランコエとわさびの花が、今日開きました。

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国産シェールオイルは、どうなったんだべが。

2016-03-17 17:17:12 | 日記・エッセイ・コラム

 というわけで、旧若美町の方へ行ってみました。私がお気に入りだった、集落内を縦断する水路は、まだ部分的に残っていました。立派なお寺の前しか、絵になる場所は残っていませんでした。

 ちょっと小高い福米沢油田へ上がります。目印のやぐらは、もはや解体されて、しかもゲートが閉まっていました。操業している様子はありません。

 一番近くにいた、軽トラに乗って休憩中のご夫婦に聞いてみました。すると去年の秋ごろから休業中とのことです。商業生産を始めると言った途端に原油安になりましたもんね。しょうがないか。

 ついでだから海側の申川油田も見に行きました。申川(さるかわ)というところは、秋田県に66ある「廃村」の一つだそうです。日本中の廃村めぐりをしているプロフェッショナルのサイトに書いてありました。

 すると、この廃屋当たりがその名残りかも知れません。

 申川油田は海岸に沿って延々続いていて、火気厳禁のエリアです。

 もう波をかぶるくらい、すぐそこに油井があります。自噴地帯のようです。

 久しぶり「ダート走行」をしました。大型ローリーが出入りしているので、今でも油が出ているんですね。

 赤い鳥居の社が廃村の名残なのでしょう。腐れかかった茅葺屋根が不気味です。

 何でもこの神様の本体は、朽ちた木の根で、その形が槌(つち)に似ているので、槌八幡と呼ばれている、と菅江真澄の標柱に書かれています。なんか目的地に来た充足感に浸ってしまいました。菅江真澄も来たんだあ。

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