松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

あじさい寺の子供たち

2015-06-30 17:15:47 | 日記・エッセイ・コラム

 別名「あじさい寺」の雲昌寺は、男鹿市北浦にある。しかし北浦のメインストリートを通って、それらしい看板も案内もない。そこでバス停にいたおばさんに聞いた。あの赤い所の左の狭い小路を入って行くのだと言う。絶対すれ違えない狭い登坂をくねくね行くと、寺の駐車場に出た。

 私が一番乗りで、後から車で3人降りて来た。あいさつを交わし、一通り散策する。

 かなり登っているので、海が見えた。

 裏庭の斜面が、アジサイで溢れ返っている。畑にして何か植えたら相当収穫できるのに、と思った。が、こちらは北側だから、日当たりが悪い。

 そうこうしているうちに、にぎやかな声がした。園児さまご一行なようだ。わざと、参道じゃなくて、わずかな隙間を縫って、一列縦隊で上がってくる。

 どれが、頭か、アジサイか、分からない。

 トンネルを抜けると、変なおじさんがカメラを構えていた。

 たちまち、観光客と合流する。しかしこの帽子。後頭部を直射から守る、いい帽子を採用しているんだ。戦時中を思い出すなあ。

 「いいカメラ持ってるね」ありがとう。「ボクのうちにね、赤ちゃんがいるよ」「そうか、お兄ちゃんなんだね」普通、こう来るだろうよ。カメラを園児に褒められるとは。いい世の中なんだか、どうなんだか。

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フランス鴨の玉子

2015-06-29 19:15:34 | 日記・エッセイ・コラム

 最初に赴任した学校の、分校が東由利にあったのを懐かしみ、跡地を探しに行ってみた。

 それは下郷分校といって、本荘からバスに揺られて1時間ほどの場所にある。れっきとした「へき地」で、ここに通う先生には「へき地手当」が付いた。旧東由利町の首都は老方で、老方(おいかた)はかなり古くから開けていたようだ。それが遺跡から分かる。

 湯出野遺跡といって、縄文後期のもので、注口土器から遮光器土偶、岩偶も出土している。つまり老方の人たちは、3000年前から住んでいた可能性がある。どうりで、

 とても民家とは思えない、巨大な家があったりする。もしかして冬場は2階から出入りするのか。

 寺の門前に鎮座する「硅化木」。天辺が見えないから2mほどある。上から植物が生えている。どれも歴史を物語っているように思える。

 本荘の阿部精肉店で、メンチカツを買って、東由利の道の駅で食べようとしたら、食堂にフランス鴨の入ったメニューが色々あった。そうだ、ここはフランス鴨の生産地だった。

 これは「鴨そば」。ここの鴨は、鶏肉というよりは、チャーシュー、というかレバーに似た味がした。決してまずい訳ではない。まあまあ美味かった。そばもまともだった。

 帰りに、石沢峡に寄ってみた。ここは真夏でも涼しい、絶好のスポットだ。しかしまだ、草刈りの最中で、奥まで行けなかった。代わりに、

 キジの子供と思われる兄弟が、堂々と道を渡っていく。車が近づいているのに、慌てない。

 今日の収穫は「フランス鴨の煮玉子」だが、大きくて黄身もたくさんで、半熟でやや持て余しぎみだった。腹が重たい。鶏卵より濃い~味がした。他には、

 雪車町(そりまち)の産直でゲットした、100円の玉ねぎと、150円のじゃがいも。妻がスーパーの玉ねぎは最近高いというから、おみやげだ。

 帰ってきたら、こっちは相変わらず厚い雲に覆われて、温度もさほど上がっていなかった。20度を越した、明るい東由利に行って、お天気で得をした。

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雨後の虫の子

2015-06-28 17:26:18 | 日記・エッセイ・コラム

 今、ストーブを焚いている。信じられない寒さだ。14度前後だと思う。青森・弘前は10度、11度らしい。新潟で開かれている陸上全日本選手権を見ているが、女子はほぼ水着スタイルで戦っている。競技場は小雨だが、20度あるそうだ。アメダスでは18度だ。

 午前中の薄日が差している時の写真がこれだ。キイチゴの上にいるのが、なんかの幼虫だ。見た覚えがある。ツユムシの子供かも知れない。

 食べかけのサクランボに惹かれてアリが来た。

 別の葉には、団子状態の虫がいる。ハムシの子供だろうか。

 姿形がこれに似ている。いずれも6本脚だから昆虫には違いない。

 ハコネウツギに取りついたミノムシ。愛嬌を感じるので、野放しにしている。大分、衣が大きくなった。えげつない虫ばかりでは、なんだから、サービスカット。

 うちの土はアルカリ性らしく、アジサイが青くならない。

 廃墟のような大庭さんちで生まれた子猫が、申し訳なさそうに、おすわりしていた。

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雨の季節に、似合う花。

2015-06-27 17:23:26 | 日記・エッセイ・コラム

 農家にも、家の庭にも、待望の雨が来た。梅雨の季節には花菖蒲が似合う。

 小降りになるのを待って、行ったのに、あずまやから出られなくなった。雨雲レーダーの予想をも裏切る降りかただった。

 それでも傘を差してまで見に来る人が、絶えなかった。雨具で固めた方々は、岩手県西和賀からマイクロバスで見えたご一行。覚悟の旅行らしく、めいめい水心苑やら菖蒲園やら散策していった。

 もう花菖蒲は終わりで、晩生種が咲いていた。

 自分もカメラも濡れたが、久々の雨は気持ちが良かった。雨が似合うと言えば、アジサイもなんだが、わざわざ小泉潟公園のアジサイを見に来る人はいない。

 それは周回コースの下に目立たなく咲いているせいもあるが、デフレと共に手入れが入らなかったからだ。

 雑草を刈りに業者が入っていたが、入口近辺はぽっかり空き地になってしまった。アスレティックの終点のあたりが、一番見応えがある。

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ホリエモンはやっぱり、「嫌なやつ」だった。

2015-06-26 09:31:31 | 日記・エッセイ・コラム

 林修の出す難易度の高い問題を、決勝まで金田一先生と残ったホリエモンだが、始めから番組を通して「やなやつ」だった。他の人が答える問題を、知っていたと自慢するのは勿論、知ったかぶりで、滔々(とうとう)と説明し始めたり、自分の知らない問題は、「いい問題」と褒めたり、或は知らなかった事を自慢する。このオレでさえ、知らなかった事がある、という屈折したこれも自慢なのだ。終始、独り言は言うし、相手は迷惑だったろう。まあ、一番楽しんだのは、ホリエモンに間違いない。クイズで楽しめるんだから、大物には違いない。心に余裕があるのだろう。

 あれじゃあ嫌われるのも仕方がない。いくら便利なものを作り出しても、いいシステムを考え出しても、所詮その能力に対して尊敬する者はいても、人柄について行く人間はいないだろう。おや、最後に金田一秀穂先生が答えた。「傘」が正解だった。ざまーみれ。いくらバラエティでも、負けたら悔しいだろう。

 では問題です。「ベランダ」と「バルコニー」の違いは、何でしょう。それと「テラス」はどうでしょう。これは宿題に、しておきますか。

 何度か取り上げた近所の「O爺さん」の庭です。本名、大庭さんは居ません。春先からずっと、東京の方の息子さんが引き取って、施設にいるみたいです。もう90才ですからね。雨が降らなくて、鉢物は枯れる一方です。かと言って、勝手にもらったり、手入れするのもおかしいし。

 食べ頃の「スグリ」、指くわえて、見守っています。

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