松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

林修先生に対抗して、マンガのススメ続編

2013-06-30 12:26:26 | アニメ・コミック・ゲーム

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月曜いいともの第2弾で、林修先生がマンガも良く読むらしいことが分かった。

のだめカンタービレはもう文学だ、という。そして50回も読んだというのが

アストロ球団。これはウチにもある。意見が一致したね。それなら披露するけど

ボクが繰り返し読むマンガは「牙拳(きばけん)」。原作:東史朗、かわぐちかいじの作品だ。

場面は横須賀あたりの海軍基地の近く。本堂タケシは黒人との混血だ。肌の色が

違うだけで、幼い頃からつまはじきにされて、場末の酒場で用心棒見習いみたいな

ことをやってケンカが絶えない。その最初のページを読んでいると、自然と頭の中に

ブルースが流れてくる。林先生はマンガは「レンジでちん」だという。簡単という意味だ。

本は「手作り料理」だそう。つまり、料理を作るのに飽きてきたら、たまにはレンジでちんも

いいですよ、ということ。その違いはマンガにはイメージがあらかじめ用意されていること。

だが先生!、バックグランドミュージックまでは用意されてないだろ、どうだい。

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タケシは永遠のライバルとなる上条英雄とボクシングのプロテストの段階から

日本チャンピオンを目指して次第に頂点へと上り詰めていく。

ありがちなパターンだが、上条は長髪のキザな野郎だ。大学の片手間でボクシングを

している。一度も顔を殴られたことがないというきれいな顔だ。その額に初めて一文字に

傷を付けられて、上条はタケシを認め、俄然ライバル心を燃えあがらせる。てな物語。

5巻に二人の禅問答のような会話が出てくる。「上条さん、あんたはオレを分かってない。

いや、多分だれも分からないだろう。」「どういうことかね」「俺は今度の試合でたとえ

勝っても、負けても、ボクサーをやめてもいいと思っているんだ。」「これはまた、

きつい冗談だな。」「冗談じゃない、俺は本気さ。俺は今までただ混血であるという

ひがみだけでボクシングをやってきた・・・。やっと俺は分かったんだ。俺がどう思おうと

結局はそうならざるをえないってね。」控え室を出ながら上条は思った。「奴は変わった。

今までに私が見たこともないようなボクサーに変身している・・・奴がボクサーをやめると

言っているのに、このたとえようもない怒りはなんだ・・・!?」

マンガは現実には経験できない舞台を用意してくれる。「HEAT」はそういう物語だ。

作:武論尊、画:池上遼一。新宿の街に現れて、たった2日でホストクラブ新宿租界

の若きオーナーになった唐沢辰巳。「気に喰わねェ奴は殴る」1巻の裏表紙の文句だ。

2巻は「人間200年は生きられねェ」。あとは「男の根っこはなァ、ヤセ我慢なんだよ」

とか、印象的なテーマが次々出てくる。推察のとおりヤクザの物語だ。これが圧倒的な

現実感を伴ってせまってくるのである。絶対経験できない世界だ。

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AKIRAは当然6巻まである。何度も買うもんだから重複した巻は古本バザーに寄付した。

担当が「うをっ、これはオレが欲しいくらいだ」という。

「長男の時代」も良く読んだ。長男なもんで。

あと「空手三国志」。ちょっぴりエッチな「赤い野獣」。イージス艦の装備が良く分かる

「ジパング」でしょ。「沈黙の艦隊」。まあこれらは常備品ですわ。

マンガに分類していいかどうか迷うほどの活字量のある小林よしのりの単行本でしょ。

こんなもんでどーでしょ。林先生!

なお文中の挿絵は私の尊敬する山上たつひこ大先生の短編「恥ずかし探検隊」である。

何島(ナニじま)で起こる騒動を描いているが、このナニ島のカラー巻頭挿絵はとても

写真に出来ないシロモノである。山上先生のテンポの良いギャグで淡々と進む素晴らしく

美しくエロちっくな物語である。昭和51年10月発行の、私にとってのレア本なのである。

幾度の引っ越しにも負けず、生き残った珠玉の一品です。

ps.すんません。大~事なシリーズ落としてました。

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野球マンガなら「我ら九人の甲子園」でしょうよ、林先生。芥川賞作家の高橋三千綱

ですよ。アストロ球団読み始めたら、あまりに幼稚でやめましたわ。

それから主題はこれ。「少年の町ZF(ゼフ)」これを語らずして、マンガを言うなかれ

というほどの金字塔ですよ。作:小池一夫、画:平野仁。内容は言いませんが目次で

判断して下さい。①ラボック光(ライト)②囁(ささや)き子③凶兆(イルオーメン)

④墓船(ぼせん)⑤必要体(ニド)⑥慟哭(どうこく)への前徴(プロドローム)

⑦飢血体(サバト)これ、第1巻だけでこれですからね。心臓の弱い子は決して

読まないで下さい、と注釈を付けたくなるほどの、一人では眠れないおどろおどろしさ

なのでございます。これが金庫に眠ってましたわ。

なお、手塚治虫やさいとうたかをなど、ジャンルを超えて認知されているマンガは

あえて取り上げるまでもありません。

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あさがおとメダカの子供、その後

2013-06-28 11:08:58 | ペット

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マニュアルどおり本葉7~8枚になったところで、先を摘み、脇芽が2個出てきた鉢。

これで一度に2本以上のツルが伸び、毎日2個以上の花が鑑賞できます。

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片やへなちょこのツルで、摘むに摘めない状態。こういうのがこちらでは多いです。

だから早めに支柱を差して絡ませます。ツルは絡むものがあると目に見えて伸びて

いきます。支柱を差す時、ブチッと根が切れるいやーな音がしますが、気にしません。

一番上に到達する頃になって、ようやく太いツルに成長します。そこから太い子ヅルが

バンバン出ます。形にこだわらない、のびのびプランです。なぜ太いツルにこだわるか

というと、太いツルからしか大きな花は咲かないからです。

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メダカの親は産卵期が過ぎたら、メシにがっつかなくなりました。食ってやるぞ、くらいの。

この水槽の水は去年田んぼから取ってきた時のままです。つまり、一度も取り替えて

いません。藻が生え放題になっています。八郎潟で言えば、アオコの大発生状態。

しかし底が見えるし、メダカも元気だし、なにより生活排水が流れ込んでいませんから。

さぞかしプランクトンで一杯なことでしょう。残念ながら顕微鏡がないもんで。

こちらでも卵が孵っているようですが、生き残っている気配がありません。

稚魚のうち十数匹たらいに移してやりました。やっぱり食ってやがるようです。

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見えないと思いますが、約100匹います。皆元気です。エサをやると、小さいヤツまで

食べにきます。将来有望です。画面を大きくしますね。

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これでも偏光フィルター使っているんですが、十数匹いるはずです。

さて、これがみんな大きくなったらどうしようかと、考えています。

最悪、小泉潟に放流するしかないかと、思っています。

ps.あさがおの最大の魅力、忘れてました。

   日本アサガオの最大の魅力は、あしたという日が来ることが待ち遠しく

   なる、こと。あした咲く花が早く見たい。そういう気持ちになること。

   西洋アサガオには絶対にこの気持ち、味わうことがないと思います。

   だって、夕方帰っても咲いているんだもの。日本アサガオは帰ったら

   しぼんでいる。だからまたあした、今度はどんなガラの花が開くのだろう

   というわくわくした気持ちが味わえる。あしたのためにすっかりつぼみが

   大きくなっている。しかし、ガラまでは分からない。同じ鉢でも咲き方は違う。

   毎日、あしたという日が楽しみになる。さふゐふ花なのです。

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過去最高のドラマは「振り返ればヤツがいる」だと思う

2013-06-26 21:48:11 | テレビ番組

テレビがあんまりつまらないので、昔のドラマを見ている。

織田裕二が司馬先生という外科医の話だ。ライバルは石川先生。アメリカの大学から

招へいした優秀な先生だ。しかし司馬はテクニックで石川を上回るが、評判はすこぶる

悪い。死に神とあだ名されるように、大学病院時代に担当した患者が次々死んでいる、

ということが分かってくる。脇役は千堂あきほ、いい女だったがあれから見ない。

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貴島サリオもいがったなあ。それはともかく、なぜ最も優秀なドラマかというと、

なにしろ面白い。お医者さんに言わせると、欠点はいろいろあろうが、

ドラマとしてはすこぶる良くできている。なにより織田裕二のハードボイルドな

人間味がいい。今ではチャラチャラした役が多いが、シリアスな顔は天下一品だ。

リーゼントで決めたために、両耳がダンボになった精悍な顔で相手をにらむ。

目ぢからが凄い。充血している。

かなり前の作品で、画面が荒い。携帯も出てこない。ポケベルの時代だ。

しかし音楽は音もいいし、あのチャゲ・アスの「YAH・YAH・YAH」だ。ドラマ自体もステレオに

なっている。なぜ、今ステレオで放送しないのか不思議だ。日曜の笑点くらいかもしれない。

これを今、BSフジで月曜にやっていてもう11話までいった。

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ビデオにも録画済みだが、あらためて円盤に録画している。なんと難儀なことでしょう。

しかしそうまでして見る価値がある素晴らしいドラマだ。面白すぎて一話でやめられない。

2~3話づつ見ている。あしたまで取っておくのがつらい。役者、ストーリー、絵、効果音、

どれをとっても素晴らしい。画質ではない。フルハイビジョンになろうが、3Dになろうが

これにはかなわない。ストーリーが頭に入っているが、あらためて見ても面白い。

オレが知ってるハードボイルドでは「カサブランカ」に並ぶ。これをハードボイルドといふ。

日本人はハードボイルドを誤解しているようだが、精神面のタフネスさを言う。

タフでクール。感情を表に出さない。そういう種類の人間愛。

ヒューマニズムとは一線を画す。

石川先生は典型的なヒューマニストだ。いや、えせヒューマニストと言うべきか。

動脈破裂の危険を犯して、大事な約束を果たしにいこうとする会社社長を止めにかかる。

「ぼくらは第一にクランケの命を考えるべきだ」と食い下がる石川。

司馬は「えせヒューマニストが」と切り捨てる。「向こうの都合だってあるんだ。

オペしてほしくない患者だっているんだ、世の中には」と答える。

この社長は自分の命と、社員が路頭に迷う姿を天秤に掛けたのだ。

会合は順調に進んだが、ショック状態でオペ室に戻ってくる。

そこは天才外科医の司馬だから、なんとか処置をし、謝礼の札束を悠然と受け取る。

司馬と鹿賀丈史扮する外科部長とのカラミも絶妙だ。

ただ、演出が毎回変わるのだ。

若松節朗から始まり、河野圭太と代わる代わるやり

はたまた違う人物が出てくる。

いったい何が起きたんだろう。

ただ一つ、事件は現場で起きているんだ、ということは間違いない。

それでも言えることは、これ以上のドラマをボクは知らない、ということだ。

ps.絵と文章はなんの関係もございません。

  上は去年来た、北前船。

  下はまだ開通していない道路なので、危ない目には遭いません。

  この先は砂利道で、風車のあるマリーナの近くにつながる。

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早朝の小泉潟公園の菖蒲を鑑賞する

2013-06-26 06:20:29 | 日記・エッセイ・コラム

鳥の鳴き声と共に目が覚めた。4時10分だった。一応、顔だけ洗ってチャリで

でかける。足にまだ力が入らない。内蔵のどこかもまだ眠っているようだ。

しかし栗の花の強い香りだけは漂ってくる。金足農高のグランドの向こうに

朝日が昇る。やけに北から昇るもんだ。ここから空を1周するから一日長いんだ。

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オレ以外にも、この公園が自分の庭だと思っている人がいる。年配のご夫婦や

散歩をする人、ランニングに余念がない人、車で見える人。

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一部、遅咲きの菖蒲を残してまあほぼ見頃になったといっていいだろう。全部咲いた

7月始めが一番見事かも知れない。

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朝日が照らし始めた菖蒲園。菖蒲は梅雨の晴れ間が似合いだ。日中のかんかん照り

は似合わない。今はまだ、朝露に濡れてしっとりとしている。

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小泉潟公園の特徴の一つがこの広大な湿地だろう。男潟は奈良家を望む広い湖で、

かたや女潟は広い湿原になっている。このまわりが来園者の散歩コースだ。

駅から徒歩でわずか20分の所に、これだけの生態系が存在する。

帰り道、5時すぎ、早くも部員がトンボでグランドを均していた。

こいつら、いつの間に寝ているんだろう。

ああ、そうか、授業中か。

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熊ん蜂の飛行

2013-06-25 07:52:01 | ペット

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都会の皆さんには申し訳ないくらい、ここんとこ天気がいいのです。

気が付くと顔がヒリヒリして、常に水をピシャピシャかけています。

この時期、朝と夕方が最高に心地いいです。近所の奥さんは夕方日が沈む頃から

散歩に出掛け、帰ってからメシにするそうです。貴重ですからね、夏至のあとの夕暮れは。

ハコネウツギに集まるハチたちの中で、ひときわ羽音のでかいクマンバチ君です。

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でかい音の割にかわいいです。コロッと丸い所も愛らしいです。反対に足長が飛んでると

ゾクッとします。アシナガバチのせいで実家にあったイチジクの木をバッサリ切ったのが

悔やまれます。登って取るくらい大きく育ったのに、パカッと熟れるころに足長が飛んできて

危なくて登れませんでした。悠長な時代でしたからね。

クマバチのつがいと一緒に、鼻を近づけて匂いをかぐのが日課になっています。

たまにブログらしいことを書いてみました。

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