家族会議でスポーツマンの妻が議題に上った。落合、野村、姉さん女房が楽に決まっている。有名人の妻は、年上が多い。
それに引き換え、あの男は何だ。結局、マザコンから抜けられなかったわけか。いくら栄養管理や競技に疎いと言っても、割り込む隙がないんじゃ、どうにもしようがない。自身の素養を投げ打って、支えようと決心したのに。
これが昭和の時代なら、父上が怒鳴り込んで行ったことだろう。うちの娘を傷ものにしておいて、どうしてくれるんじゃ。
カネの問題じゃないが、誠意を見せてもらおうじゃないか。
では、これで。(と、1おくえんを差し出す)
何だと。娘の価値は、たったのこれだけかっ。
ならば、これで。(と、指3本出す)
おちょくっているのか! その指、詰めたる! 覚悟せいっ!
楽しいっ。脚本家に、なろうかな。
人の不幸で楽しむのが、正しい庶民のあり方。
これでイメージが落ちなかったら、世の中がおかしい。
オレより深い傷を負うことは間違いない。
有名人だからな。
この先、何を言っても、自分の首を絞めることになるだろう。
あの男に吹雪は吹いても。
晴れ間は来ない。
ps. ちょっと厳しかったべが。ま、これも現役時代に応援していた反動ということにして。信濃の国は十州に 境連ぬる国にして~ ごふぉっ。