松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

アンパンマン

2016-03-13 16:18:36 | 日記・エッセイ・コラム

 アンパンマンのキャラクターに、きりたんぽさんというのがいます。この秋田弁の発音が実に「ネイティブ」で、これは間違いなく声優は秋田に関係の深い人です。ドラマでも滅多に本物にお目に掛かれない方言が、子供向けのアニメで密かに使われていたとは。驚きました。

 きのうのお母さんですが、ああいう言葉は使える人が確実に減少しています。それを覚えている団塊の世代あたりが、しっかり残すべき宿題を背負っているのだと思います。私の祖父は「カ」の発音を「クァ」と言っていました。例えば「韓国」は「カンコク」ではなく「クァンコク」となります。どこから伝わった言葉なのか、縄文から続く言葉なのか、分かりません。

 ドイツ語の時間に、ゲーテにはたくさんの名前があると先生が言いました。「ギョエテ」「ゲョエテ」「ギョーツ」「グーテ」「ゲエテ」などなど。口を「オ」の形にして、「エ」と言うのだと教わりました。潟のお母さんと同じとは言いませんが、すぐそのことを思い出したほど、大事にしなければならない言葉だと感じました。なによりボクらが聞いて、安心する、ほっとする、ふるさとに帰ったような、ふるさとそのもののような。この感覚を大事にしたいと思います。

 秋田弁を操る業界人に、バリトン伊藤とか石垣政和とか世界的?マジシャンのブラボー中谷がおります。彼らの存在は大きいと思います。メディアで伝えることは、意味があると思います。ただ彼らは県南地方ですので、秋田市から北の言葉とは違います。しかし石垣と中谷の会話は愉快です。ブラボー中谷は自分では秋田弁と標準語の2か国語を話しているつもりらしいですが、肝心の標準語はスタンダードになっていません。なまっています。自覚があるのやら、ないのやら。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする