レトロ自販機よ、どこへ行く。

　ご存じ秋田港セリオン前の佐原商店です。

　うどん・そばのレトロ自販機が、今月をもって最後となります。店じまいのためです。

　おとといテレビで流れ、きょうは新聞に載ったから、きっと昼頃は並んでいるだろうと行ってみました。

　まだ昼前、１１時半を回ったところ。日食なんか何するものぞと、並んでます。車の数もすごいです。これでは長距離の運ちゃんは止められません。

　美しい女性の番になりました。なにやら困っています。店主が確認しています。

　お湯が切れたそうです。あと３０分以上待たないと、お湯が温まらないので、早々と休憩タイムになりました。待ちきれないお客さんはハンバーガーの方へ向かいます。

　常連と店主が会話しています。話が途切れたところで聞いてみました。自販機を欲しいという人は、いるもんですか？　驚くことに今の時点で、７～８件あるそうです。

　遠く九州や山陽方面からも、声が掛かっているみたいです。それでこれは町おこしになるから、もったいないなあと言うと、ご主人も同じ考えだったようです。できれば県内に置きたい考えのようです。

　具体的な金額は言ってきていますか、と意地悪な質問をしてみました。まあ年代物だから値段は付かないだろうけど、なにしろレアな機械だから・・。金額じゃないとおっしゃりたいようです。同感です。

　秋田を離れても、北へ行けば「能代うどん」、南へ行けば「本荘うどん」、東には「稲庭うどん」。どこへ行っても、おいしいうどんはございます。ただ私の好きなそばは、どこかな。どこでもいずれ活躍できるいい場所に、お嫁入りして現役で人を呼んでくれたらと思います。