はやぶさⅡが、リュウグウに到着したというニュースを見た。
リュウグウから20km手前の上空に到達して、それが到着なんだそうだ。で、疑問に思った。普通なら重力のある星の引力に引っ張られるから、黙っていても進む。しかし小惑星は、そうもいかない。
ミリ単位の精度で、1秒間に1cmの速度まで落としたのだそうだ。これをもって到着と表現する。確かに、1cm以下ならミリ単位と言える。プロジェクトマネージャーの津田さんは、喜びをかみしめる。
そうだよなあ。ブレーキを掛けて止まることが、どれほど大変な作業か。10回目の軌道制御は、徹夜だったそうだ。
自分の位置が、どこにあるのか。「非常に神経を使った。軌道の推定作業も運用も間違えれば大変なことになるので、何度も確認を重ねて進めた」
それが例えば、ブラジルにいるトンボを落とす、という表現になる。これは私のオリジナルですけどね。
そのくらい凄い!しかも無傷で。
このプロジェクトはね、もっと評価されていい。
サンプル・リターンで石を持って帰って、
それが太陽系の起源を解き明かすことになったとしても、大したことではない。
宇宙小国の日本が、探査機をこれぐらい制御できることの方が、凄いと思う。