つま恋コンサートでの吉田拓郎と中島みゆきの共演を、最近TVで見た。
中島みゆきは拓郎の追っかけをやるくらいの熱心なファンで、つま恋での「永遠の嘘をついてくれ」で一緒に歌うことになった。なんも知らんかった。
オレは中島みゆきと誕生日が二日違いの同世代。なるほど。同じ青春時代を、拓郎に心酔した仲間じゃないか。てへっ。
まあ、神様と言えば大げさだが。それくらい強く影響を受けたことは間違いない。
その拓郎の、当時のFMチェックで集めたカセットテープ・コレクションで、なんぼ探しても見つからないカセットがある。それが「ともだち」だ。№6と銘打ったBASF社製の、グレイでブック型をした変わったケースに入ったものだった。
そのLPをこの間、発見したものだから、私のウキウキした気持ちが分かるでしょう。
状態は悪くなかった。ノイズはB面にちょこっとあったが、気になるほどではない。何しろ「実況録音盤」なので、その場のライブ感が良く伝わってくる。一番感動したのは「老人の詩」でしょう。客は初めて聴く「替え歌」だったに違いない。♪風呂に入る時 老人は とても熱っついのを好むのです あ~(はは)それが老人 歌いながら、自分でも笑ってます。
あと1年ぶりだと言う「イメージの詩」7分7秒。大作です。特に水夫と船が登場するフレーズで、近くの客が手を叩いて喜びます。お気に入りの「例え」なのでしょう。♪古い船を今、動かせるのは 古い水夫じゃないだろう
その通~り。国会をご覧なさい。思えばあべさんは、登場した時、若かった。でも、あんな人だとは知らなかった。
ネットに接続すれば、苦も無くいつでも好きな時に聴くことが出来る。それは「便利」と、言えるだろうか。
自分のモノにした実感が、あるのだろうか。オレは手に入れたよ。偶然だったが、青春の血がたぎる熱い一コマを象徴する1枚を、こうして持っているよ。
1700円のレコードが、50年を経て2200円。
♪この貴重なひとときを老人は 何かをしないではいられない 皆さん年寄りを このひとときも ワシの壮年期
壮年期(40~64)とっくに過ぎてます。「高齢期」です。まだまだ、これからです。