もう随分と歌ってない。追分にカラオケが出来て数年経つけど、行ってない。サケも辞めたし。アルコールは体に良くない。それが分かってきた。なにも、飲まなくても歌えるんでしょうが。
私の得意技は「デュエット」 つまりハモるのが好きなんです。相手がメロディを歌い、オレがハモる。それが、気持ちいいのです。
良く使う手が「ローンリー・チャップリン」 初めてのスナックでも、店の女の子と仲良くなれます。十中八九、歌えるか聞けば、歌えると答えます。ただ女の子には普通のキーでは低いようです。でもコレが自分の限界の高さなので、最高到達点はちょっとゴマかす。
自分は裏声が出ない。完全に出ない。声変わりの時、妹二人が良くケンカするので、「うるせえ~」と出ない声で叫んだせいだ。
そのハンディがあるせいで、歌いたい歌も限られる。随分、損をしたと思っている。
あと同じくハモる「デュオ」も得意です。狩人の「あずさ2号」です。これが能代北高の時、定番になりました。年の近いアニキが(他人です)同じ事務室に居て、学校の忘年会で余興でやってから、やみつきになりました。
在職中は近所のスナックでも、追分の有名人とハモり。二人が一緒になった時は、リクエストが来るくらいでした。と言っておこう。
その人物は門脇さんと言って、写真館が本職で。片手間に「ポニー・ハワイアンズ」のボーカルをやっている方です。
ただ知り合ってすぐ、この人がウチの娘をナンパしていた事が分かりました。というのは、高校生だった娘に、電車の中で声を掛けたらしいです。「モデルになって欲しい」って。
職業柄、綺麗な子が居るなあと思って、スタジオでバシッとポートレートを撮るつもりだったようです。娘は全く相手にしなかったらしい。
それが発覚してからは、一層仲良くなりました。
カラオケはねえ。声を張り上げる事は、体にもいいんだよねえ。ヘタでも、味のある歌い方をするオジサンが居て、憧れました。カラオケで、自分を確立するって、凄いなあと思います。
ほんとは、そうなりたいんだけど。また、始めようかなあ。
「カリュード」って。なんか外国語みたいでカッコ良くないですか。
マタギなんだけどね。
門脇さんが亡くなってから、大分なります。多分、旧西木町の生まれだと思います。カンデッコ上げや、日本一大きい西明寺栗のある辺りに多い名字だと思います。肺がんだったと思います。本人も周りも、みんな知っているけど、誰も飲む事を止める人はいませんでした。それが生きがいでしょうから。