というわけで、旧若美町の方へ行ってみました。私がお気に入りだった、集落内を縦断する水路は、まだ部分的に残っていました。立派なお寺の前しか、絵になる場所は残っていませんでした。
ちょっと小高い福米沢油田へ上がります。目印のやぐらは、もはや解体されて、しかもゲートが閉まっていました。操業している様子はありません。
一番近くにいた、軽トラに乗って休憩中のご夫婦に聞いてみました。すると去年の秋ごろから休業中とのことです。商業生産を始めると言った途端に原油安になりましたもんね。しょうがないか。
ついでだから海側の申川油田も見に行きました。申川(さるかわ)というところは、秋田県に66ある「廃村」の一つだそうです。日本中の廃村めぐりをしているプロフェッショナルのサイトに書いてありました。
すると、この廃屋当たりがその名残りかも知れません。
申川油田は海岸に沿って延々続いていて、火気厳禁のエリアです。
もう波をかぶるくらい、すぐそこに油井があります。自噴地帯のようです。
久しぶり「ダート走行」をしました。大型ローリーが出入りしているので、今でも油が出ているんですね。
赤い鳥居の社が廃村の名残なのでしょう。腐れかかった茅葺屋根が不気味です。
何でもこの神様の本体は、朽ちた木の根で、その形が槌(つち)に似ているので、槌八幡と呼ばれている、と菅江真澄の標柱に書かれています。なんか目的地に来た充足感に浸ってしまいました。菅江真澄も来たんだあ。