松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

保守なら乗るべし、国連が皇位継承に難くせ。

2016-03-10 16:33:47 | 日記・エッセイ・コラム

 国連女子差別撤廃委員会が、皇室の男系男子継承を女子差別だとして、皇室典範改正を求める勧告をする予定だったことが分かりました。これに対する菅長官はじめ政府の反論は一理ありますが、すべてではありません。

 藪から棒とはこのことを言うのでしょう。大体皇室の方々は日本国民でもありませんし、戸籍がないし、税金も払っていません。法の外にある方々です。これが既に、何もわかっていない証拠です。しかし次の文章は間違いです。夕刊フジによると「125代の現天皇陛下まで男系継承が続いてきた歴史的事実」はありません。8人10代の女帝のうち、元明天皇(母)は元正天皇(娘)へ皇位継承して平城京は作られたし、持統天皇(女帝)は自分の子を天皇に出来なかったため、孫(文武天皇)が15歳になるまで待って譲位し共同統治します。

 もともと男尊女卑はシナの思想で、例えば孔子の子孫は200万人を超えるそうです。シナでは延々と厳格な男系継承で家系図が成り立ち、現在に至るまで完全な男系男子継承で貫かれています。唯の一つも例外はありません。その意味で言うなら、天皇の系譜は孔子の家系図に完全に負けています。新天皇論より引用です。

 正当な保守であれば、この機会を利用して女系(というか両系)への道をさぐるべきだったかも知れません。皇祖神がアマテラスで、卑弥呼は女性で、日本では古来から家長は女性でも構いませんでした。

 父から息子へ受け継がれるYAP遺伝子が重要だとすれば、孔子の子孫は皆孔子が持っていた何か特別な情報を受け継いでいます。それは200万人に共通して顕著な思想でもあるのでしょうか。YAP遺伝子は「やさしさ」の遺伝子だそうです。今上天皇はじめ我々が知る天皇陛下は、確かに優しさに満ち溢れています。しかし闘争の末に獲得した古代の天皇もそうだったのでしょうか。また歴代の女帝は、優しくなかったのでしょうか。遺伝子から系統を遡ったり、遺伝子を重要視するのは、皇室に対して失礼だし、議論そのものがナンセンスです。

 皇室典範に関する有識者会議に言及しない現政権は、今や私にはどうでもいい存在となりました。

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