松美の言絵(いえ)

私は誤解されるのが好きだ。言い訳する手間が省けるから。

ボケの鉢上げ

2016-03-16 17:07:46 | 日記・エッセイ・コラム

 南風が強い中、ボケの盆栽が、もうつぼみを付けていたので、鉢上げしました。連日のボケ話で、申し訳ありません。

 この盆栽は父が趣味でやっていたものです。全盛時は約300個ほどありました。そのうち入院したりし始めると、水やりに費やす時間は、無視できない労力となりました。介護を要する頃には、小盆栽がほぼ壊滅し、ボケだけが残りました。それほど丈夫なことは間違いありません。

 父は祖父が亡くなったあと、興味を持ち始めました。祖父の代からあった万年青(おもと)は、私にとっては甚(はなは)だ面白味のない葉物で、ついに枯れてしまいました。

 万年青を枯らすのはとても難しいことなのです。今まで掛かりました。

 畑わさびです。朝市で買って、使わずに埋めておいたものです。もうすぐ白い可憐な花が開くところです。

 ボケは私を象徴するような花です。必然のように、これだけが残りました。

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ボケない方法、見つけました。

2016-03-15 16:10:46 | 日記・エッセイ・コラム

 きのうの流れで聞いて下さい。女性は概して井戸端会議が得意なので、ストレスは口に出して発散するし、そのおかげで毎日脳が回転しています。

 それに引きかえ、わたくしはどうしたものか困っていました。ついに見つけました。

 朝市に行って、しゃべりまくってくればいいんだ。

 まず野菜を並べたお母さん。この白菜、どうやって今頃出せるわけ? 答え「これはよ、新聞紙さくるんで、小屋さおいでおぐなだ」なるほど、新聞紙なんだ。

 鯉がピンピンしています。ブスッとしているように見えますが、向かい側の店と仲良く楽しそうに語っています。

 要するに、全員顔見知りだから、ひまだと常にやり取りしているのです。そうやってしゃべりまくっているから、若いんでしょう。写真に写ると、実際よりみなさん若く見えます。きっとそのせいなんだと思います。

 旦那衆は寒がりが多く、ストーブ持参で暖まっている方もおります。

 「きのうもなあ、市民市場さ、この福寿草、卸してきたどごだあ」

 一番お話しをしたのが、安田さんと言う「つくだ煮や」さんでした。本格的に、農業用水で馬場目川が汚染されて困っている話をしました。

 確かに、イナゴが見えなくなりました。一時、農薬が騒がれた数年間、イナゴの大発生を見ました。あれから20年近く経ったでしょうか。今は環境に馴染んだメダカだけが、元気に泳いでいます。安田さんは話し好きで、話題を振ることなしに、いくらでも続いて行きます。

 これが皆さん商売と同様に、楽しみに店を出している動機なのでしょう。それが証拠に、買っていけーとは言いません。普通、これとこれ、おまけして500円にするから、とか言いますよね。言わないんですよ。

 朝の8時半ですから、まず「おはようございます」と挨拶はします。どうぞ見て行って、とは言いますが、積極的に売り込む人は、あまりいません。私が買いそうに見えないことも、ありますかね。

 おかげで、久しぶりに、声を出しました。私のボケ防止は、これで決まり。

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名古屋マラソンを見ていたはずの、福士加代子の心境。

2016-03-14 17:00:03 | 日記・エッセイ・コラム

 名古屋ウィメンズマラソンを欠場して、見ているはずの福士加代子は、中継している間、相当あせったはずです。まず気象条件が抜群でした。気温が10度以下で、直射日光のない状態。しかも風がない。これでいい記録が出ない方がおかしい。

 その中で、前回の優勝者を除く外人が次々落ちていき、トップ集団は日本人だらけ。マラソンは前半より後半がタイムが良くなることも多いと、アナウンサーは嫌なことを言います。

 ペースメーカーが先導するマラソンって、つまらないと思いませんか。30キロまでは、何事も起こりません。ただペースに付いていけない選手が落ちていくだけです。それに引きかえ中山竹通(たけゆき)のレースは、見ごたえがありました。長身を生かして前半から飛ばし、2位以下を大きく引き離して行きます。必ずしもそのまま勝てるわけではありませんが、見ていて痛快です。

 町内会の総会資料と格闘して、くたびれた頭を冷やしに外へ出ました。快適な気温でしたが、まだノーガードでは耳の後ろがガンガンします。それでも足の筋肉を使わないと、思考回路が回転を止めてしまいます。

 相手がパソコンだけで、人間との会話がありません。誰とでもいいから、声を出して会話しないと、このままボケてしまいそうです。

 雪の少ない冬は嫌いだ。毎日降って、強制的に運動させられていた時が、一番調子が良かった。

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アンパンマン

2016-03-13 16:18:36 | 日記・エッセイ・コラム

 アンパンマンのキャラクターに、きりたんぽさんというのがいます。この秋田弁の発音が実に「ネイティブ」で、これは間違いなく声優は秋田に関係の深い人です。ドラマでも滅多に本物にお目に掛かれない方言が、子供向けのアニメで密かに使われていたとは。驚きました。

 きのうのお母さんですが、ああいう言葉は使える人が確実に減少しています。それを覚えている団塊の世代あたりが、しっかり残すべき宿題を背負っているのだと思います。私の祖父は「カ」の発音を「クァ」と言っていました。例えば「韓国」は「カンコク」ではなく「クァンコク」となります。どこから伝わった言葉なのか、縄文から続く言葉なのか、分かりません。

 ドイツ語の時間に、ゲーテにはたくさんの名前があると先生が言いました。「ギョエテ」「ゲョエテ」「ギョーツ」「グーテ」「ゲエテ」などなど。口を「オ」の形にして、「エ」と言うのだと教わりました。潟のお母さんと同じとは言いませんが、すぐそのことを思い出したほど、大事にしなければならない言葉だと感じました。なによりボクらが聞いて、安心する、ほっとする、ふるさとに帰ったような、ふるさとそのもののような。この感覚を大事にしたいと思います。

 秋田弁を操る業界人に、バリトン伊藤とか石垣政和とか世界的?マジシャンのブラボー中谷がおります。彼らの存在は大きいと思います。メディアで伝えることは、意味があると思います。ただ彼らは県南地方ですので、秋田市から北の言葉とは違います。しかし石垣と中谷の会話は愉快です。ブラボー中谷は自分では秋田弁と標準語の2か国語を話しているつもりらしいですが、肝心の標準語はスタンダードになっていません。なまっています。自覚があるのやら、ないのやら。

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八郎湖の漁、始まる。

2016-03-12 16:35:14 | 日記・エッセイ・コラム

 去年遊んだ八郎湖のネコは元気か行ってみました。さっぱり現れません。人っ子一人いないどころか、ねこっこ一匹いないのでした。

 氷も早々と解けて、漁師さんが網の手入れをしていました。

 ご夫婦で作業中の方に、声を掛けてみました。

 お母さんいわく「さっぱりだあ。あどやめできたは、いー」最後の「いー」は「ハイ」という意味ですが、発音は難しいです。「イ」ほど口を広げません。舌を全体的に持ち上げます。「エ」に近い「い」です。さすがは年配、ほれぼれする発音でした。

 あのご夫婦、相当年季が入っています。声を聞いた限りでは80を越しているかも知れません。

 もうすぐ「いしゃじゃ」が食べられそうです。オキアミに近い、エビの子供のような小さい生物で、「アミ」と呼ばれます。「生炊きアミ」とラベルが張られた、つくだ煮やの商品が並ぶと春です。

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