実は、光原社が「注文の多い料理店」の出版社である
ことを知らずに、学生時代通っていた。知っていたかも
知れないが、その頃、宮沢賢治には全く興味が無かった。
注文が多いなら、良かったじゃない、程度の無知だった。
ただ、庭が気に入って、よく遊びに行った。
かわいいでしょ。知り合いの妹さん。たった一度きりの、
保護者付きのデイト。
後ろに見えるのが北上川。この間行ってビックリしたのは、
向かい側に、立派な立体駐車場ができて、駐車に困らなく
なっていた事。
賢治を、いい加減大人になってから、読んだら、
虜になってしまった。銀河鉄道を語る人間は皆、パクリだと
思う。松本零士も例外ではない。「銀河鉄道の夜」より
平易で、衝撃的な物語は、「グスコーブドリの伝記」だと
思う。ブドリとネリの兄妹愛。それは現実の賢治と妹トシとの
関係そのものだ。この火山局に、潮汐発電所が出てくる。
100年も前に、あったのかと、調べてみた。フランスで、
アイディアが出され、実用化しようとしたが、頓挫したらしい。
賢治は、その情報を、上京していた時期に知ったに違いない。
この美人さんも、40年の時間が経過しているはずだ。
今はないが、海外の民芸品を収集する趣味のあった
経営者が、世界中回って集めた小物を並べていた。
中南米のどこかの素朴な作りのスプーン、というより
「しゃじ」を2~300円で、買った記憶がある。
この彼女会いたさもあって、足しげく、通ったの
だったかも、知れない。
これだから、友達の妹にも、スルーされるのだろう。