ハチに蜜を持っていかれる前が、食べ頃だ。
で、つい最近、正確には2日前、家の中に
快適音響空間があるのを発見した。
それは、2階への階段だ。この空間は大概の家に
あると思う。ウチは玄関からすぐに階段があって、
つまり玄関ホールで音を鳴らすと、その振動が2階まで
昇ってくることになる。階段の空間は、管楽器でいうところの
管の中なのだ。掃除機の音が、良く響いてうるさいわけだ。
20年というもの、マイナスの面ばかり被ってきた。
これからは、そうはいかない。初日、杏里の「オリビアを聴きながら」
を聴きながら、パソコンを下まで持って行って、
階段の途中まで、戻る。
期待どおりだった。アコースティックかつ、適度な音量になって
なごむこと、この上なし。
2日目、「あなたが欲しい」ザ・ハプニングスフォーを聴く。
名曲である。
あしたは、何が頭に浮かぶのか。
楽しみが、増えた。
この時期、町内会費と一緒に赤十字の寄付金集めの
仕事がある。これは町内会の仕事か?
趣旨に賛同できたら、ボランティアで集めてもいいが、
正確には「赤十字社資申込書」となっている。
昔話だが、各家の玄関に、表札より立派な社員証が
掲げられていた。カラーだからね。
赤十字に不信感を持つ人間は、ほかの寄付金なんて
詐欺と一緒だろう。赤い羽根、緑の羽根。
羽根の色が変わったら、いいってもんじゃなかろう、
なんてね。
3年前の3月、飲み会を自粛して、歓送迎会の
積立金を、寄付に回した。
早々に送別会を行った職場は、バツが悪かったに違いない。
新聞に、団体の名称と金額が載るからだ。
まるで、金額を競うように、負けずにドンと寄付した。
100人近い職場なら、二ケタの後半は当たり前だった。
あの莫大な金はどうなったのかと、日本赤十字社の
決算報告を見る。ケタが大きすぎて数えられない。
市町村の広報に載る、円グラフと一緒で、
イメージが湧かない。必要経費も当然あろうが、
被災者の、赤十字に対する、感謝の言葉を
聴いた、見た、記憶は残念ながらない。
そもそも、この成熟した国家に個人の応援は
必要なのか。国がやるべき仕事じゃ、ないのか。
なぞは、深まるばかりだ。
博物館より遠いので、散歩気分で出かけた。
この藤棚のフジは、八重の珍しさで、おばちゃん連中に
人気がある。天気がいいと、怒りも長続きしない。
藤のもと、キジも飛び出す、陽気かな。