棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

絵画の額について

2009-06-16 17:39:59 | 創作活動
今日は本業に関係した「額」のことで。
作品のご注文をいただき、特注額に作品を収めた。手前味噌ではありませんが、ひときはいい作品になりました。あらためて額について考えてみました。
本来イイ女・いい男が正装したとき一層引き立つ様に、絵も同じことが言へえるのです。といっても、額を意識して製作するわけではアリマセンが、小品(f10 3-45cm以下)は額も絵のうちとなってしまいます。
若かりし頃は、額などは作品を保護する枠だ!! くらいしか思っていなかったが、高級額に収めることが出来なかった、負け惜しみだったかもしれぬ。
今は仮額に収めてのお見合いが多くなり、本額に収まった我が子を見直してしまいます。
かなりの名画(私の絵ではなく)でも額がないとどうも間が抜けて見える。ずーーと以前に、ヨーロッパの美術館めぐりで、数々の名画の驚きもさることながら、金箔額の物凄さに圧倒されてしまった。額はまさに芸術作品なのです。
そんななか、たまたま額をはずした状態で観る好機に出くわした。正直、有名な作品が賞し抜けするほどフツーに観えてしまった。
最近では美術館のカタログ撮影で兄(写真家-四季)の手伝いの折、裸の作品を観てきた。
ところが、画集は当然 額はないのだが、額なし作品のような物寂しさは感じない。どうしてだろう・・本という形体が額のように別な空間--場 を設定してくれるのだろう。では、PC 画面となると鑑賞とはいかない。もちろん額のもつ異空間を作り出すとはおもえない。
蛇足ですが駄作を上等な額に入れたら・・・馬子にも衣装とはいいかねる。いい男・イイ女でなくては・・・。
またまた蛇足ですが、裸でいいのは・・・あとはワンパターンでゴンス。

観音様のイメージで描く

2009-06-14 09:02:02 | 創作活動
観音経の絵解き解説書を読んでいましたら、無性に女性が描きたくなってきた。といっても即描きたい対象の人物がいるわけではないのですが「観音様」のイメージで描いてみたい。
私の作品は即興的な製作は少なく、習作を重ね、練りに練りあげたうえに描くのです。時にはこの習作のほうが強い主張がないので人気はあり、自分でも飾っておくにはこの程度にとめておくのがいいのかなーーと思ったりもします。
昨日、ポッ!と出来た習作は、写真家の兄が撮った「舞妓」を「観音様」のイメージで描いた。
今日見直すと気分よく仕上がっており、さっそく額に収めて展示をした。正直、難しいことを考えずに素直に表現するほうがいいのかなーーなどと、何年たっても迷います。

常念岳-2857m

2009-06-13 09:24:07 | 山郷の暮し
私の住む松本市は「山岳都市」と称され、アルプス山脈が西空に連なっています。平成の合併で上高地から槍ヶ岳の天辺までオラガ町って処です。市内から見える三角形の大きな山が常念岳(2857m)で、高くはないのですが近いのでひときは立派に見えます。常念岳通りと命名された道もあるくらい。
この山についてはいろいろな歴史物語がありますので、検索をしてみてください。
我が花の谷からみえる唯一のアルプスの山。真っ白だった山も、残雪がわずかになり、梅雨あけにはすっかり消えてしまいます。
花の谷から方角的に一直線の常念岳を撮ってみました。
安曇野から・・まもなく麦秋の季節になります

40-友の遍路便り

2009-06-12 09:35:07 | 四国遍路
昨日酒を小脇に抱え、真っ黒に日焼けした遍路を終えた友が、いい顔をして帰ってきました。
自宅からの出発・帰郷までぼ2ヶ月。1400キロを踏破したことになる。宿屋泊まりは5日間で後はテント野宿か、御接待の御行為を受けてきた。それでも一切合財で20万円近くはかかったようだ。ただし宴会代込みですが・・・。曰く、もっと減らそうと思えば可能だが、マニアックな遍路でなく、オレは楽しみつつ飲むときは飲み、食うときは食った。なんといっても、人々の出会いが一番印象に残っている。バスでの観光遍路とは絶対に違う。また挑戦したいと思う。と・・。
そして、歩き遍路用のどこにでも市販されているガイド地図が、方角を考慮した作図しておらず真に解りにくい。中途からその地図の参照をやめ、大雑把なものに変えたという。さうなって初めて、自分の遍路道を得た。あの地図は止めた方がいいと。
現実に歩いてこそ、いろいろ細かい不備があるのでしょう。面白いことに、遍路の最低なセット(杖。鈴・白衣など)を土産店でオバチャンの言われるまま買ってしまったが、おなじものがネット通販では半額だそうです。現地での購入だからといって、決して特別なパワーがあるでなし・・。
とまーーとりとめがありませんでしたが、面白い現実の話でした。おいおい記載していきます。
href="https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/8d/ea7e5c7d2008a18f1ced142e0e49d420.jpg">

知らなかった墨子のこと

2009-06-11 08:11:59 | 山郷の暮し
以前にも書きましたが、私の教養(??)の仕入れ元は、まずは図書館の「児童コーナー」
文字も大きいし、振り仮名はあるし、まずは解りやすく簡潔に書かれている。著者の並大抵でない教養の深さから生まれ出た作品だと感じる。
「日本古典文学」は読破した。とおおきくいっても子供向けに著されたもの。その中から興味を持ったものに、次のステップへと進んでいくのですが、次第にわからなく面白くなくなってしまいます。
今読んでいる本は「中国の古典文学--古代の思想」と、真に高度な内容。
著者の市川宏氏は「はじめ」にこんなことを書いています。
赤ん坊の頃は考えるよりも「感じる」から始まり、やがて「なぜ・どうして」と考えるようになる。と、子供たちに語りかけている。そして、その過程は人類の歴史にもあてはまる と。
中国の諸子百家の思想家の中に、墨子(ぼくし)をとりあげているのだ。
正直、私は墨子は以前に見た「週間マンガ」でしかしらなかった。
ここで、墨子のことを語れないが彼の思想こそ、彷徨える現代がかかえている問題を解く鍵があるのではないかと直感した。
なかでも墨子の根本理念「兼愛-博愛主義」「非攻ー非戦闘主義」について、これから関連の諸書を読み、考えてみようと思います。

39-友の遍路便り-宿命

2009-06-10 11:12:38 | 四国遍路
おはようごさいます 。高野山 で 御焚上げ 供養 してもらうため 2泊 し 歩きで 高野山駅。
名古屋で 手羽先と串カツで一杯。 今日 十時に帰ります。
満願し 高野山で 御焚上げ。 この旅の終わりを、真夜中奥の院で 静に 満月見て終えました。
こんな時間に俺一人だと思っていましたが、 一組の夫婦が一心に祈ってました。 やっばり『普通』が いいと思いました。 そして 全力で踏み込んだ一歩一息の大切さが少し分かりました。 この旅で会った全ての人人に 感謝!
またまた不思議な事に昨日は 私の誕生日! 俗界にまた戻りました。本当 輪廻転生をかんじます。
あっ!それと 俺も 総てが『運命』…だっと 思うようになりました 。そっちの方が 毎日が新しいです
あっ!それと 四国遍路。たぶん49日でまわるように 出来ているのでわないか? 四国は バルドゥー (中有)チベット死者の書 を 体験する場なのかも… ?

昨日筆を置いた作品を奉げます。「釈尊説法図」90X130 

38-友の遍路便り-感謝

2009-06-09 08:06:46 | 四国遍路
荒木さん本当にありがとう。鴨湯から 出発した時 あの荒れた天候の中よくあの山中にに突入して行きましたね!正直凄いと思いました。勇気をもらいましたありがとう。
あの『へんな地図』に囚われず心の命ずるまま 歩きました!ただ歩きました 気持ち良かったね! またそれぞれの道を行くんだね!俺は凄い夢の中を歩いていたような気がする 歩き『三昧…』注--37ー友の遍路便り へのコメントに対して昨日のメールより
いま 高野山 良心的な御寺に 泊ってます。 ここすごく いいです。 歩き結願した遍路に,とても優しい寺です。 名前『アミターバ?』 この高野山!歩き遍路で金が無いから のきさし貸してくれ で とうります。 朝の勤行は まるで チベットのお寺と同じです。
二食畳布団風呂付き¥5000タダかも…? ご飯食いほうだい。
『歩き遍路結願プライス』歩き遍路手足顔真っ黒、服ボロ、金剛杖は手あかだらけ す。私たちがどんな遍路をしたかぐわかります。
今日マオリ田中と御焚き上げ あと ジヤーニーカモハラ 明日 『満 願』… 夢の中を歩いていたような気がします。 これは自分の荷を 自分で担ぎ 宿にたよらず 自分の肉体でのみの結願でした 。仲間しか 気持ち解らないでしょう 今日田中と高野山で別れるとき 二人とも 無言で 泣きました … 歩きさんまや…

大きくなりましたチビクマ

2009-06-08 18:06:12 | 賢犬さくら
まるで肥ったねずみ並みだった猫のチビクマ。我が家に来たのが5月11日。目も薄くくもり、ミルクをストローでチュウチュウ飲んでいた。
「サクラがオッパイでたらなーー」とおとうさん。ワタシは猫嫌いだからとんでもない話。、なんとかやっつけたいのだがお父さんが怖い顔をした。
一週間ほどでなんとワタシの餌を食いだす。これはたまらないからワタシも反射的に食いだす。
最初はフーフーと威勢のよかったチビクマも、私より早く気安くじゃれてきて、これにはワタシもこまってしまった。
「オオいいぞ。さくらははえらい」といつになく優しくしてくれる父さんに釣られ、気がつけばわたしのオッパイをチュウチュウしている。
それにしてもよく食べます。私のほうがチビクマの食べた後になってしまいました。そお、餌はワタシとほとんどオンナジです。
「外で遊ぶときは見張っていろよ」 そおです、なんといってもトンビに油げ ではなく、さらわれる。
さっきも、上空でピーーヒョロローーと鳴いていた。
お父さんの足(間抜けの小足です)ほどに成長しました。

さわやかな一日でした

2009-06-07 18:47:03 | 山郷の暮し
入梅宣言も無いのですがジメーーとしたうっとおしい日々でした。
梅雨の晴れ間と言うのも妙ですが、スカッ!!とした空 蝉の声が柔らかな緑風にのって聞こえてきます。
カッコウはとおに鳴いているようですが、残念ながら聞いていません。
花の谷は濃い緑に染まり、木陰などはナニモノカが潜んでいるような雰囲気があります。
木々の茂みを見ていますと、いろいろな動物の顔が現れ面白いのですが、薄気味わるくなるほど。子供たちはもっともっと色々なモノが観えているのでしょうか。

フット風景画は写取るのではなく、感じた得体の知れないモノや動きを、そのままに筆をはしらせたらいいのではないだろうか・・・。風景の姿ではなく、光や形などが発するエネルギーが別なものに観えてくる。其れを描く。(だまし絵や擬態の絵を意味しているのではない。)そおすればニガテな風景画を、風景画として私の世界にしえるのではないか。
もしかしたら、モネの作品などの筆の動きの秘密は、光の踊りが、空気の動きが別なナニカに観え、それを現わしているのではないだろうか、とおもった。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本