棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

知らなかった墨子のこと

2009-06-11 08:11:59 | 山郷の暮し
以前にも書きましたが、私の教養(??)の仕入れ元は、まずは図書館の「児童コーナー」
文字も大きいし、振り仮名はあるし、まずは解りやすく簡潔に書かれている。著者の並大抵でない教養の深さから生まれ出た作品だと感じる。
「日本古典文学」は読破した。とおおきくいっても子供向けに著されたもの。その中から興味を持ったものに、次のステップへと進んでいくのですが、次第にわからなく面白くなくなってしまいます。
今読んでいる本は「中国の古典文学--古代の思想」と、真に高度な内容。
著者の市川宏氏は「はじめ」にこんなことを書いています。
赤ん坊の頃は考えるよりも「感じる」から始まり、やがて「なぜ・どうして」と考えるようになる。と、子供たちに語りかけている。そして、その過程は人類の歴史にもあてはまる と。
中国の諸子百家の思想家の中に、墨子(ぼくし)をとりあげているのだ。
正直、私は墨子は以前に見た「週間マンガ」でしかしらなかった。
ここで、墨子のことを語れないが彼の思想こそ、彷徨える現代がかかえている問題を解く鍵があるのではないかと直感した。
なかでも墨子の根本理念「兼愛-博愛主義」「非攻ー非戦闘主義」について、これから関連の諸書を読み、考えてみようと思います。

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