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棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

お雛様も寒かろう

2009-03-03 17:06:48 | 創作活動
サブーイ一日です。散歩の裏道はマイナス温度で、真冬のようです。ほほを刺す様な冷気が流れ、夕刻が迫ってくると、とうとう雪が降り出した。春先特有のふわふわとしたボタン雪ですが、本格的な雪にならないことを願います。
追申--うす暗くなった外を見ますと40分後の今は2cmほど積り、ザンザンと振っています。これはヤバイ
 昨年より構想を練っていた「釈尊生涯図」の製作にようやくはいっています。
ひどい腰痛で製作どころか発想もわかず、モンモンとしていた半年でしたが、多少動くことができるようになると一気に制作意欲が吹き出ました。しかし、この寒さで少々ペースダウン。私の気力はお天道様しだいなのです。
ところで「釈尊生涯図」の意図は、宗教的に神格化されたお釈迦様」ではなく、仏伝物語をベースにしながら人間釈迦を描き出したいのです。それには、第一に誕生しなければなりません。第二として苦行・正覚する釈迦、つまり成人期、第三は釈迦がブッタに成る・涅槃で死期です。この生物サイクルは、釈迦も逃れることが出来ませんでした。(このサイクルを脱した涅槃ということでなく)
恐れ多いことですが、この作品は私自身を描き出すことです。

つれづれくさ-

2009-03-03 08:08:36 | 大人の童話
3
女の嫉妬は夫を愛していたというより、夫を寝取られたと勝手に思い込んでいることがほとんどだった。自尊心が傷つき激情のおもむくまま、衆人環視のなかで喚き、叫び、突き、泣き、衣類の乱れなど気にしなかった。

人々は、女の浮気と嫉妬激昂する様を面白おかしくはやしたてていた。
興奮すればこそ誰も仲裁する者もいなかった。
女は、衆人から面白おかしくうわさをされることをはじとも思わなかった。むしろ、躍起となって騒ぎ立てることにより、他人から、己の存在を認識させるものとなり、愉悦すら感じていたのであった。

つれづれくさ・・・すぎたるは--嫉妬

2009-03-02 08:40:24 | 大人の童話
2
大道りを夫が右側に歩めば、その右側の女子たちに色目を使ったと文句をいい、左側を歩めば同じこと。理不尽な物言いに相手の女も怒ると、女房はさまは鬼夜叉のごとく怒り狂った。
己の身分、立ち振る舞いなど全く気にしなくなってしまうのだった。
口喧嘩などというしろものでなく、髪とりみだし挑みかかる。事の詮索よりも、相手の女が詫びれば気がすむのであった。
気の弱い男は、大道路の真ん中を下だけを見つめつつ、歩まなければならなかった。

つれづれくさ・・・すぎたるは--嫉妬

2009-03-01 08:54:25 | 大人の童話
1
今は昔、都の司にに雛人形を観るごとく艶やかで雅な夫婦がおった。
しかし、見た目と本音はこれほど違うものかと、都雀のうわさになった。
女は申し分のない家柄であったが、もって生まれたのか身持ちが悪く、さらに、大のやきもち焼きであった。
となると、何もいいところがない、わがまま女ということになってしまうが、平素は貴族的な美しさを漂わせていた。
その夫は更に貴族的なたおやかさがあり、観た目の通り優しく気の弱い男であった。夫が地方に出向いた日は、女は日夜、一人身の青年たちをはびらかせ、饗宴にふけっていたが、こと夫のこととなると尋常ではなかった。

恋の季節

2009-03-01 08:53:33 | 山郷の暮し
久しぶりにお天道様がまぶしい朝です。
やっぱりいいですねー。体の芯からナニカをしょうという力が湧いてきます。
我が家から直線距離にして200Mほど離れた、対面の丘山(ゴルフ場)から、昨夜あたりからしきりと鹿の鳴き声がかなり大きく響いてきます。今も車の騒音のなかに聞こえてきます。
ピューと鳴らした口笛の音によくにた感じで、夜中などは愛惜をおびた調子に、どこかずーと遠くへといざなわれていくような気がします。
知り合いの猟師の話ですと、ゴルフ場周辺だけで10数頭の群れが移動しているようです。
わがやの裏山からの一帯には20数頭確認され、若芽を食べられる被害も出ています。
散歩中に賢犬サクラなどが追いかけて、確認しているだけでも二頭しとめています。それもたった一人で、一日がかりで。
車道まじかに「かもしか」も出没していますが、皆さん気がつかずに通り過ぎていってしまいます。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本