棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

山菜-なずな

2009-03-20 17:43:33 | 山郷の暮し

一雨ごとに緑色が増してゆく春。
踏みしめられた散歩道にへばりついていたナズナが、赤茶色から一息に濃い緑色になる。
フキノトウとならぶ早春の山菜で、香りはまさに春のニオイとしかいいようがなく、おしたしが美味い。
フット思い出すのは、はるか昔の少年時代のころ、白光色に照りかえる校庭の草取りをさせられたことだ。
クラス全員のこともあったが、なにかの罰として一人か数人でやらされたことを思い出す。その草は「ぺんぺん草」とよばれ、食べられる「なずな」だと知ったのは、ずっとあとのことだったとおもう。
間違いのないように検索しましたら、花言葉は「貴方に全てを捧げます」と・・・。
あの小さな白い花からなんと不思議な、意味深な言葉を捧げたものでしょう。
ナズナのおしたしのことを書くつもりでしたが、次回にしましょう。
写真は舗装道のけなげなナズナ

つれづれくさ-結婚詐欺

2009-03-20 08:15:55 | 創作活動
手間賃を数たび払ったある日
「おいでになりました。そりゃーお美しい方で。そのうえお家柄も立派です。見るからに御優しく、これ以上の縁組はありますまい」
「そそんな立派な女がどうしてきてくれるのだ??」
「お疑いはごもっともです。今は申し上げられぬ家柄と、ご再婚になります。それをご承知で・・・・。へへへへ。
手前どもにはあまりお家柄やナニヤラガ良すぎますと、つきあいにくくて・・・。貴方様ならこそお世話を出来ます。つきましては、結納金はそれなりになりますが・・」
「それはなんとかなる。婚姻の前にお会いしたいものだが」
と言うことになり、会ってみて驚いた。
その美しいこと。宮廷女官がそのまま現れたごとく。男はいっぺんにのぼせ上がってしまった。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本