棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

つれづれくさ・・・すぎたるは--嫉妬

2009-03-02 08:40:24 | 大人の童話
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大道りを夫が右側に歩めば、その右側の女子たちに色目を使ったと文句をいい、左側を歩めば同じこと。理不尽な物言いに相手の女も怒ると、女房はさまは鬼夜叉のごとく怒り狂った。
己の身分、立ち振る舞いなど全く気にしなくなってしまうのだった。
口喧嘩などというしろものでなく、髪とりみだし挑みかかる。事の詮索よりも、相手の女が詫びれば気がすむのであった。
気の弱い男は、大道路の真ん中を下だけを見つめつつ、歩まなければならなかった。


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