棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

お父さん オキロ!

2008-02-25 14:17:55 | 賢犬さくら
 全身にナニカを感じ 鼻声で
「散歩に行こう」と、お父さんに

「まだ6時じゃあねえか。寝てろ!」

少し我慢をしていたが、こらえきれずに
どでかい声で叫んだ。
一発くらったが、作戦とおりフリーに

まず、ダーリンのところ
そして、娘モモ ついでに朝食をゴチになる

30分ほどで一回り
一人では面白くないので、お父さんを誘う

散歩コースの山が、伐採中で獣の気配がない
全身に感じたムズムズ感は 春が近いからかしら

風は冷たいが、日向ぼっこの退屈な一日

32-棚から牡丹餅-厄病神 

2008-02-25 12:34:50 | 大人の童話
PCがダダヲコネマシテ 
京都の友人に チョット小またの切れ上がった
イイオンナに変身していただきました。今後ともご愛読ください。

 ご先祖様からの厄事計画書が灰になってしまい
思い出しては書き起こす日々の、厄病神。

「以前はどうだった?事後処理は?報告結果は?
と、手抜きのできぬ性格。

子供たちの遊び声。豊作の祝い歌。
盛大な村祭りのお囃子に、
自分の計画に手落ちがなかったのかと
肝がつぶれる思いでした。


トンソクおじさんのお宅にて

2008-02-21 19:12:40 | 賢犬さくら
しばらくぶりです
今夜はトンソクおじさんのところで 一杯

ここの東面は 10cmくらいの積雪の田んぼが広がり
西面は アルプスが見上げるように 迫ってきます

広々とした空に でっかいお月様が上ってきます

おじさんは 料理が趣味で今夜はなんかな---
私のことを忘れないでね
御父さん おじさん

棚からぼた餅--腹へったなー

2008-02-15 11:28:30 | 大人の童話
祠に訪れる人も無く、腹ペコな福の神。
以前でしたら、こんなもんだと無欲とは違う、無気力とあきらめとですごせましたが、
なんとなく広く感じる祠のなかで、うらめしく雨空をながめている福の神でした。

久しぶりの晴れ間に、木米爺様がきび団子をあげてくれました。
「大雨で柿の沢が山抜け(山崩れ)いたしましたが、
ありがてーことに怪我人もなかったです。」

厄病神さんお仕事をしたとみえる。雨の中ご苦労なことだ。
木米爺様、きび団子とわはずんでくれた。
大福帳に書いておかなくっちゃー」

味、サイズなど料理評論家風に、微細に書き記しました。

梅雨も上がり、山村は光と緑、村人の笑い声に満ち満ちていきました。

豚足のおじさんと--賢犬さくら

2008-02-14 17:17:58 | Weblog
昨日、いつも「豚足」を手土産に、いっぱいのみにくる、おじさんが来た。
お父さん&豚足おじさんも、観光でない中国の旅をしており、
酒宴の話題は「農薬入り餃子」

丁度ニュースで中国側には、混入の形跡は無い が報じられた。

おじさんは「以外だ」といい、その理由は、
人身御供を作り出し、一挙に解決させていまう。
近代の歴史が物語っている。

おとうさんは、
「彼らは絶対に否を認めない。日本の食糧は中国がにぎっている。
そお言うおごりが、日本側に責任おしつけてきた」

中国は一気に近代化しているようだが、本質はモラルは低い。
食事風景のすざましさ、衛生観の欠如、社会道徳などなど。
現地の旅を思い出しても、虫しずかはしる。
と、二人はいきまいていた。

あの豚足は「中国産」なのかなー。
でも、骨のコリコリはウマカッタ!


31-棚からぼた餅--福の神

2008-02-14 09:42:12 | Weblog
見栄えのよくなった祠には、欠かさず供え物があがり
風船玉のように、大きくなった福の神。
あいも変わらずの日向ぼっこに、思い出しては書き記す
大福帳は、習字の書き損じよりもお粗末。
見せる相手もいませんが、本人だけはご自慢でくた。

 清水のバッチャマがくれた赤いチャンチャンコは小さくて着れないから、
 帽子にしたらちょうどいい。

 なにやら書かれたのぼり旗は、着物にいい。
 厄病神ドンにわけてあげた。

赤いチャンチャンコの帽子と、腰に大福帳をぶら下げた
どこぞで観たような、福の神になったのです。



30-棚からぼた餅--大福帳

2008-02-13 09:46:10 | Weblog
そろそろお話をもどしましょう。
能天気な頭でひらめいた大福帳
オチョンコズイテ(調子に乗って)一月は三九郎から始まった。
二月 
涅槃会・・お釈迦様という偉い人が亡くなった日とかで、庄屋さんが のの様(仏様)のお下がりで申し訳ありませんと やしょうま をあげてくれた。
始めてみる物で、きれいな模様が入った米菓子。
こんなきれいな物が食べられる、のの様がうらやましい。

三月
雛の節句・・横手の若夫婦が壊れた人形をもってきた。
 けがれを人形に託したとか言っていたが、ワカラン。
殺風景な部屋だったのでありがたい。

「脳なしの節句働きなんかするか!」
と酒飲みの喜八が来たが、オイラにゃ一滴もくれない。
遊んでばかりいるから、節句くらい働いて死んでしまえ。

四月
お釈迦様の日・・庄屋さんが「神様にも・・」って、甘茶とはなくそといって、豆に粉をまぶした変な物持ってきた。のの様は変わったものを、飲み食いするものだ。
オイラにゃーお神酒がいい。

秋葉祭り・・秋葉神社には火伏せの神がおいでになる。
どえらい神様で、オイラも厄病神ドンも、お迎えに行った。
村の若い衆が、酒によって喧嘩をしておもしろかった。

観音祭り・・のの様の祭りで、団子が上がった。

五月
端午の節句・・木米爺様が、よもぎと菖蒲を飾ってくれた。
魔除けや邪気祓いになるとかで、家々の軒に飾るらしい。
この菖蒲は風邪薬や、腹痛にいいといっていた。

頭に巻くと、利口になるとか、髪の毛がのびるとか、まーー不思議なことだ。
爺様は、神様のお力でもっといい薬になるといっていたが、オイラのことかなーー。

町からの行商人が黄な粉むすびをあげてくれた。こりゃー上手かった!
さすがに町のしょうは、しゃれている。

と、こんな風に書き綴っていったのでした。

ryusun

つぶやき

絵本と無縁になった大人に

子供たちに向けたというより、内なるものを呼び覚ます大人への絵本