一級建築士事務所 サトウ工務店

自然素材を使い省エネと快適性をデザインする 新潟の家

続・アクリア

2007年06月16日 | ミカンノイエ

天井の断熱はこんな感じ↓

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大きな屋根タルキ(以前に少し紹介)の間に、充填します。

100ミリの断熱材を2重に、つまり200ミリ使っています。

しかもこの断熱材は、長さが9尺(約2700ミリ)と長いので

継ぎ目が少なく、ムラなく施工できます。(通常の断熱材はこの半分の長さ)

壁の断熱も、床から梁まで、継ぎ目なしで充填できます。

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このアクリア の断熱性能がどれくらいか?というと

現在、外断熱で高性能として普及しているネオマフォームと比較してみます。

壁に充填するアクリアの厚さ100ミリの熱抵抗値(R値)は2.7

コレをネオマフォームに換算すると、約65ミリ。

屋根のアクリアの200ミリを換算すると、ネオマフォームでは約130ミリ必要です。

通常、外断熱では35ミリが一般的に使われています。厚くても40ミリ。

それ以上の厚さは外張りでは、外壁材のズリ落ちの心配もあり危険です。

外断熱では、柱・タルキなどの熱橋部分がないなどの優位性はありますが

「内断熱は、断熱性能が低い。」と考えるのは、もう昔の話の様です

  ◇

にも関わらず、「外断熱じゃないの?」と今さらCMしているハウスメーカーもありますね・・・

っていうか、それが鉄骨系のメーカーさんだったから

「え??じゃあ今まで外断熱じゃなかったの?」と逆に聞きたいですけど。

   ◇

断熱材や工法は様々あります。

家を建てられる人達は、きっと「本当は、何が一番良いの?」と困っているのではないでしょうか?

当社では、外断熱も内断熱もやっていますが

断熱材や工法に「当社はコレ」っていう決まりもありません。

プランや予算、納まりなどにより一棟一棟、どの断熱材をどの工法で施工するかを決めます。

もちろん、予算の許す限りの高性能をおすすめしています。

   ◇

どの断熱材を使い、どの工法をとるかは、手段にしかすぎません。

あくまでも目的は、安全・快適な省エネ住宅にする事なのではないでしょうか?

そう考えると「外断熱」か「内断熱」か、「免震」か「制震」か「耐震」か、などの業界の争いは

本来ユーザーが住宅に求めている物とは、全く違う次元での話の様に感じます。

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