部屋の飾り棚(食器やグラスを入れている)に
斜めに陽の光が入り、グラスがエメラルド色に
光ってる・・・なんて綺麗なんだろう。
近頃、夕食時にワインを飲むことが多く
愛用のグラスで楽しんでいます。
これは工芸家{舩木倭帆(ふなきしずほ)}の作のもの。
今はもうありませんが八幡東区に「九州民芸村」に研究所を
設立してました。
日本橋三越本店で彼の個展があり、魅力的な作品ばかりに
興奮し、それ以来、少しづつ小作品(手の届くくらいの)を。
彼、曰く「日用雑器は言わば普段着である。
年に数回しか着ない晴れ着もいいが毎日使う普段着を
大事にするのが本当の豊かさだと思う。
私は普段着を作る。 この言葉が素敵です。
私もそう思って、毎日使いながら楽しんでいます。
なんと言っても、手に馴染む感覚なんです。
この彼の作るガラスは、握手をしたときに、温もりを
感じるでしょ、そう、そんな、心和む、 そこが良いんです。
ガラスって、特に、ワイングラスは普通、薄くて、儚く、
危ないなぁ・・って思いません。
しかし、彼のグラスは、少し、厚めです・・この厚さこそが
魅力なんですよ。
また、色合いがとっても自然な感じです。
落ち着く色、安心できる色 うっとりする色が出てるんです。
デザートや、刺身も載せて楽しむ1品が これです。
何ともいえない・・・深みのある色合いでしょう。
舩木さん曰く、
器は作りは、作り手の仕事が半分、残りの半分は
使い手が生かすことです。と。
私もそう思います、器を楽しむのは使い手ですものね。
どう使うか、何を、載せて、何を入れて・・・どう楽しむか
器に息を吹き込んだときに両者が喜び、本当の楽しみに
なるんだろうと思ってます。
これも 何にでも合うのです。
サラダドレッシング
ソース
プリン
フルーツ
ヨーグルト
刺身だって盛ります
舩木さんのは「ガラスの器」ですが、陶器、磁器、漆器等
器は使い方を限定することないんです。
むしろ、いろいろ料理に個性を出すように考えるのも楽しい。
だから、気に入った「器」があれば、いろいろ種類や量は
いらない・・・・毎日使うから、ますます気に入ってくる。
たとえ、皿に、お漬物や、鰯の焼いた一匹でも。
焼いたパプリカの赤・黄色 なんての載せてみたら?
絵になりますよ。
皿が美味しく表現してくれるものです。
それが、普段着の器。
彼の作品の本のタイトルが「普段着のガラス」
楽しんで食べることが、一番、身体にも、精神にも
最高の薬・・・だと思って、毎日、「食」を楽しんでいます。