黄昏どきを愉しむ

傘寿を過ぎた田舎爺さん 「脳」の体操に挑戦中!
まだまだ若くありたいと「老い」を楽しんでま~す

久々のバス旅行で 古墳探訪!

2021-11-20 | 日記
 「かんだ郷土史研究会」の会員で久しぶりの現地視察勉強会。

今回のテーマは…
  現在、大分県立歴史博物館で開催中の
  「赤塚古墳と三角縁神獣鏡~宇佐風土記の丘からみた古墳時代~」
    
  
 コロナ騒ぎのここ2年、なかなか外出もままならず…やっとの思いでの
お出かけ勉強です。総勢20名。

8:30分出発で高速を使って一路「大分へ」 
  博物館見学は午後から、まずは日出へ。

 「日出る」海の城下町の魅力を訪ねて~
この町のたたずまいは 別府湾を優しく包み込む山々は豊か のんびりと時間を
過ごすにはもってこいの静けさと、今朝の暖かい空気。
 ゆったり気分で、街中を歩けそう~。

さぁ、この街 ぜ~んぶって訳にはいかないので…ピックアップして歩きましょう。

ここ日出の城下町は、江戸時代から続く。
豊臣秀吉の正室(北政所・おね)の甥にあたる木下延俊(のぶとし)が日出藩を
与えられ築いた日出城址をはじめとするゆかりの史跡が残っています。
     

 築城にあっては、義理の兄である細川忠興が設計したと
 伝えられています。


石垣は細川家の家臣であり、築城の名手といわれた
 穴生理右衛門が指揮し、自然石をあまり加工せずに石垣を積む
 野面積の見事な石垣です。

                            復元図
                       
        天守閣南側立面図
                       


 鬼門をさけた独特な櫓門 「鬼門櫓」

 日出城内にはかって天守と七棟の櫓・門が建てられていました。
城の北東の方角は、鬼門といわれ、鬼や悪霊が出入りする方角として
忌み嫌われていました。その北東に位置するの櫓が「隅櫓」(鬼門櫓)と
言われるもので、復元され当時の姿を再現しています。
鬼門をさけるようなつくりになっている全国でも珍しい櫓。

 

 

「致道館」

 
       

       

 日出の町は、小さな町? いや、とても広く、のびのびとした
天に突き抜けていくような~素敵な街です。
静かです。
城下町と言っても、なごやかです。
 小学校、中学校の校庭を通り過ぎて皆さんが歩いて行きます。
 
 歩いていても、道の角には 観光標識がしっかり案内してくれます。

     

 海岸の方へ歩いて行きましょう~

 別府湾を望む綺麗な海です。
 遠くに高崎山の姿が…この眺望は絶景です。
 
  この日出漁港で…ご当地の「城下かれい」が人気の的。
その「かれい」を美味しく食べさせてくれるのが 有名な「的山荘」

 高浜虚子の句碑に
  「海中に真清水湧きて魚育つ」と詠んでいる。

城下には 「日出城の時鐘」
    

       

 海岸から美優な坂道を上がって~

 紅葉の美しい庭園に入っていきます。
ここが「的山荘」(国重要文化財)

 大正4年 当時馬上金山を経営していた成清博愛が別邸として建てた
数寄屋風の建物と庭園。
日出の近代和風建築の代表であり、庭園からは別府湾が一望できる。
        


 
      
       

  本当は、ここでちょっと贅沢なランチをと?
    幹事さん…悩んだ結果 おじゃんになりました。
        「またの機会に 残念!」
   これが 「城下かれい」のお造り。
       

  
 さぁ、今日のメーンである「歴史博物館」の前に‥‥

 回天大神訓練基地記念公園にバスを進めました。

 日本が窮地に立たされた太平洋戦争末期
世界に誇る魚雷技術を駆使し誕生した「特攻兵器回天」

 青空のもとに、広々とした公園内には

 国を想い 家族を想い 隊員たちは訓練を受け
  命を懸け そして海の水底に消えていった~ 

 パネルに掲示されている、若くして逝った 顔写真が並ぶ…
 あれから70数年を経過した  この戦争は…
 しかし、いったい何だったのだろう???

  当時の姿(実物大)レプリカが展示されています。


 
 自らが操縦して体当たりする魚雷。
 「必死」を前提とする兵器。 脱出装置のないまま、正式な兵器として
 採用された。
  「天を回(めぐ)らし戦局を逆転させる」という意味で「回天」と
 名図けられた‥‥しかし、
 終戦まで28階出撃しましたが、戦果は確認できていません。
 この回天作戦で・・・搭乗員、整備員、潜水艦乗組員他
 なんと、合計1073名の命が・・・・
 

 
ちょっと重苦しい気分です。

 切り替えて~ バスは宇佐へ 約1時間走ります。

 「大分県立歴史博物館」到着です。
        

  先ずここの「赤塚古墳」
       
九州最古の前方後円墳のひとつとして名高い。
大正10年に発掘され、箱式石棺から中国製の三角縁神獣鏡4面、
三角縁龍虎鏡1面のほか、碧玉製管玉・鉄片などが発見された。
5面の鏡は、大和政権が地方首長に分け与えたものとみられており、
福岡県、石塚古墳などの鏡とともに初期大和政権と地方豪族との結びつきを
示す資料として重要である。
3世紀末頃の築造と推定されており国指定史跡1980(昭和55年)
周囲には、幅8.5m~11mの空濠がめぐる。

 全長約57.5mの前方後円墳 後円部 径36m 前方部 幅 約21m

    

       


  

 公園内が広く 見晴らしも良く 墳墓も数多く~   

  どこかで見たような~    
 「あの樹 何の樹… 気になる樹 ♪♪ 」



   

 多くの墳墓(17)が公園内に。

 ここの特徴は「箱式石棺」
 序紋時代~古墳時代にかけてみられる埋葬の方法で、地面に掘った
穴に箱型に石で囲いを作り上から蓋をしたもの。 石棺の一つ。

  公園内  復元された「箱式石棺」


          
        

  こんな風に 石棺内 埋葬されていたのでは・・・

       

 

 展示されているものから~
ここで発掘された「鏡」は現在、「京都国立博物館」収蔵です。

今回の企画展での展示物は撮影禁止なので…鏡だけは「京都国立博物館蔵」
の資料より使用。

 1.三角縁鋸歯文帯四神四獣鏡
       
 2.三角縁唐草文帯二神二獣鏡       
        

 3.三角縁帯紋三神三獣鏡
 

 4.三角縁帯紋三神三獣鏡 (B)
              
   5. 三角縁波文盤龍鏡(龍虎鏡)

 

三角縁神獣鏡がすべていわゆる「船載鏡」であり、九州で最も古い古墳の
一つとされる。
*「船載鏡」=弥生・古墳時代に中国・朝鮮半島から到来した銅鏡。
  遺本列島で制作したものを「彷製(ぼうせい)鏡」と呼ぶ。

 ときに? この鏡って 「謎」だらけです。
 3~4世紀の古墳から出土する銅鏡ですが…
 今だはっきりわからない。
 「邪馬台国の卑弥呼に関わる鏡?」 そうだ、いやそうじゃない。
  もう100年、いや、もっと 侃々諤々…

 まぁ、そのうちに。
 この三角縁って、鏡の縁の部分の「断面の形」が三角形に尖っている
ことが理由です。
「神」「獣」は、中国の神様と、獅子のような霊獣…(実在の獣ではない)
「神様」の数が、二ならば二神、三つなら三神 「獣」も同じ数え方。
 これも組み合わせで 「三角縁三神三獣鏡」となる。

 ・直径が21~23㎝と一定している。
 ・縁の形が三角形 (他とは区別される)
 ・「神」と「獣」が交互に配置
 ・中央にある「ちゅう」(紐を通す孔を持つためのつまみ)が
   大きく丸く高いこと。
 ・顔の映る鏡面(裏側) ミラーのように凸面になっている。
 ・中国や朝鮮半島では見つかっていないこと。

   なぜ、この鏡が中国大陸で見つからない?
  そもそも中国製でないこと。
  中国から渡ってきた公人たちが{どこか ?}で、持ってきた原材料で
 「倭人の好み」に合わせて制作したものなのか?
 その後、この鏡を見習って、倭人が日本で作ったものは「下手くそ」
 「銅」も質が悪い…など 考えられるのかな?

  もしくは、中国でつくられ(数に限りがある)持ってきたものは
 「上手にできている」が、その後の鏡はこちらで「真似て」制作した
 のか…など、まだまだ分からないこと多い。

   だから、また楽しみでもありますね。   正解は?

  いやぁ~ 充実した勉強会でした。
 
      「コロナ一掃!」 気分上々
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冬の日差しを浴びて

2021-11-14 | 日記
 今朝は太陽が暖かく感じられます。
このところ、寒暖の差が冬型? 寒さも日増しに~
 そろそろストーブ掃除しておかなければ…の感じですね。

巷では、「石油」の高騰!
車社会は大打撃ですよね。
おまけに、大豆、麦等も高騰で、「家庭用の油」「パン」にも
影響が出てきている。
コロナ禍の少しは治まるか?の最中にさらなる追い打ちだ。
この年末の、「何から何まで~大変だ」が聞こえてきそうです。

 庭の掃除を終えて、ふと眺める花木にも冬が。

この冬をしっかり乗り越えるぞと、気張っているようにも見える。

青空に向かって、背伸びし、大輪を咲かせている「皇帝ダリヤ」
眺めていて~逞しさを頂きます
 

       

上へ、上へ 沢山の蕾を従えて~闘志をむき出しの勢いです。
 眺めていて、気持ちがいいですね。

花開くのも、劇的です。 時間差で、次々に。
花びらが、徐々に大きく開いていき、風に靡いて揺れる様は
まさに「王者の風格」 
表現は否定する何物もありません‥‥肯定ダリア??? フフフフ。

 隣の「ジャカランダ」の葉も、成長著しく…大空に向かって
あたりを睥睨する勇士です。



 広がっていくこの緑の豊かさ。
寒さを吹き飛ばすほどの元気。
眺めていて 思わず深呼吸したくなる気分です。

 この葉もしかりですよ。
「ユーカリ」です。

 今年は随分と成長しました。
 ただ、「うどん粉病」にやられてしまい、枝が白くふいています。
  気がつくのが遅かった・・・・反省。
   


 寒さにめげない…そんな姿を見つけました。
  花が終わり、枯れた姿の枝の一部から~新しい芽吹きを見つけました。
 
 夏に、その雄姿を楽しませてもらった「エゴノキ」
 もう、「新芽」?

 可愛らしい小さな黄緑色芽 健気さを感じませんか?
    冬を乗り越えるパワーを頂きました。
 
 ちょっと心和ませる この姿は・・・・

 冬の食卓に欠かせない~名脇役の「カボス」

  湯豆腐、ふくチリ、鶏の水炊き、野菜鍋などなど

  鍋の具材は腹を満たし、カボスの香りは心満たしてくれる。
  搾りたての汁は~熱燗の焼酎にも最適の香り。
   こちらは間違いなく「喉」を潤してくれる主役かも?


 

 紅葉の中に足を向けて散策もしたいが・・・
 きっと、どこへ出かけても 紅葉満喫どころか、
 マスク付け目指す箇所まで 列の中

 ああ、そこまでして、とても満喫なんぞは無理無理
 …だとすれば

 静かに、庭の紅葉を眺めながら~


鍋から白い湯気を頬に感じ
ぐつぐつと煮詰まる具材の音を聞きながら

    酒は静かに飲むべかりけり~なんちゃってね。

 
 それにしても 太陽の日差しのありがたみは、冬こそ勝れりですね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「災い」変じて…「福」が来るのか?

2021-11-04 | 日記
 いやぁ~ 10月はひどかった!

 コロナの緊急事態宣言も一休みの報に、気分も少しは楽にと。

 思っていたのに…次々と 「災い」? いや、高齢者の行く道。

「転倒」事故ですよ。
以前から、心配はしていたのですが…この「転倒」

10月の1週目 その日、姉(86歳 独り暮らし)との約束で、
車で買い物を。
 出かける前に、姉のマンションに確認の電話を入れるが~
 なかなか「電話口に出ない」~固定、携帯…何度も掛けるが…
 部屋から出て、待っているには、少し早いのだがと。
       不安がよぎる…

10分ほどして、電話が鳴る‥‥か細い声で
 「倒れて、動けないのよ~ すぐに来て!」

大急ぎで、マンションへ、鍵を開けて部屋に入ると…
姉は、リビングにうつぶせになっている。
 必死の思いで、身体を動かし、電話までたどり着き電話機に。

何とはなし、普段の動きだったが、
「躓いた」のでは ないが…身体が、後ろに トトトト…転んで
        
 腰を打ち付け 動けなくなった・・・と。

すぐに、救急車で病院に。
「圧迫骨折」
 即、入院。

コロナ禍の入院は面会もできず~入院用の備品・替え着、洗濯物類は
午後から看護師さんへの「受け渡し」「引き取り」

電話での状況説明だけでは、患者も、何かと不安。
さらに顔の状況が分からないので、双方とも…イライラ。

部屋も相部屋なので、何かと神経を使い、心配ですが…
この節、いたしかたない状況。
なんとか踏ん張ってもらうしかない。

1か月経過で 容態も少し良くなり これからリハビリだ。
早い回復を願うばかりです。

早速、役場に出かけ、退院後の、「介護」の申し込みの
スタンバイに申請手続きに追われる。

そんな矢先、今度は女房殿が。
ウオーキングの途中
      
 可愛い犬に近寄られ…急に吠えられ びっくり!

 駐車場の車止めに足を取られて…転ぶ。

        

 帰宅後から、右手、左足が痛み出し、腕が上がらない。

 ああ、何と言うこと…この期に 、またまた事故とは。

 病院でレントゲン診察してもらい~骨折ではなかった。
 
 腫れが引く迄、湿布でなんとか。やれやれ。
 我が女房殿も79歳。 
 いつ何が起きても‥‥
 
 いや、来週は、がん検診(半年ごとのチェックの日)なのです。
  いまのところ、2年を経過 まだまだ安心できませんが
 
     う~ん、災いは切れ目なく~。

 「福」の話も ちょっぴりと。

 二人は、毎年この時期に「MRI」検査を欠かしておりません。
 今日もそろって、「脳神経」クリニックで検査を。

       

  30分、神妙に…時を待つ。

  診察結果
 (これはネットからの参考写真です 私の診察写真ではありません。) 
 

 本日撮影した画像を机の前のパソコンを見ながら
  脳の変化を、昨年の画像と比較しながら主治医の説明を聞く。
   脳梗塞、脳腫瘍、脳卒中 癌 ‥‥
        

  先生 「ご主人、全然、心配いりませんよ 安心してください!
      あと、30年は長生きできますよ…ハツハッハ」
       
       奥さんも、変わりありませんね。
                   大丈夫のようです。   
         

              
と、言うことは 私 …指を数えると~110歳まで?
  いやいや、そんなに長生きしたら、困ります。
      どうやって毎日を過ごすのですか?

    まぁ、先生の元気づけの言葉と受け取って…
       「災い」変じて、「福」となす 

      そんな気分で 病院を後にしました。

 駅前の街路樹が 赤、黄色、茜色 まさに秋の錦
  踏みしめる大地も なんとなく暖かく心地よく伝わってきます。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

続 黄昏どきを愉しむ

 傘寿を超すと「人生の壁」を超えた。  でも、脳も体もまだいけそう~  もう少し、世間の仲間から抜け出すのを待とう。  指先の運動と、脳の体操のために「ブログ」が友となってエネルギの補給としたい。