まだ続く? この暑さは
いい加減にしてほしいよ~
日中は、もう 外へは出られません!
もう 朝から晩まで いや、寝ている時も「クーラー」は
点けっぱなし状態です。
もし、途中で停電にでもなったら…と。
おかしくなってしまいそうですね。
これって、これからずっと続いていく?
そんな予感すらも。
てな具合で、部屋で涼しく過ごしながら…することと言えば
テレビ だけど、そんなに長時間 お付き合いする気もないし
思い出したように
本棚から1冊を取り出し 読み始めたのが これ
「鬼灯」
司馬遼太郎の戯曲。
彼の作品では戯曲は珍しく、大変貴重な作品
この本の前に「信長」物を読んでいまして、登場人物に
「荒木村重」が。
その本人を題材としたのがこの「鬼灯」なのです。
ちょうどお盆が終わって 直ぐ近くに墓地があり
どこのお墓にも たくさんの「ほおずき」が飾られており
通るたびに目に飛び込んできます。
そう、あの強烈な「赤」が。
我が家にも仏壇にお供えしていました。
「鬼灯」「酸漿」「ほおずき」
この「ほおずき」
お盆に登場するのですが… 何故 お盆なの?
と言う訳で~調べてみたら
こんなちゃんとした理由が…
◆提灯に見立てた道しるべ
故人があの世から帰ってくる道しるべ だそうだ。
◆鬼灯の空洞に宿る
仏様になった個人には体がありません
そこで仏様は、中が空洞になっている場所に身を宿して
過ごすといわれています。
◆お供え物を華やかに
昔は農作物が不作の時などお供えものに彩りを与えていたのが
ほおずきでした。
そして お盆の後に このお供え物の片付けは
1.土に埋めて返す
2.白い紙に包み、お清めの塩を振って処分する
3.お寺でお供え物と一緒にお焚き上げしてもらう
へぇ~、知らなかった…勉強になりました。
さて、「鬼灯」
権勢を欲しいままにしている時の人 「織田信長」
歴史に出てくる その数々の行為は
はたして 「善」が「狂」か
この荒木村重は 明智光秀が本能寺の変で信長に謀反を起こす
その4年前に 謀反を… 「攝津守の叛乱」
しかし、彼は 一族殺戮の最中に一人 生き延びる乱世の重荷を背負う武将
…村重の悲劇を描く!
かなり しんどい人間像を克明に…
司馬さんと言えば、太平洋戦争での思いが濃く
一言 言いたかったこと…だろうと推察するのが
村重の行為~
これは 太平洋戦争時の軍人の どこかに あったのではないか
という 気がします。 「見捨てたのだ…」
この文中に 「村重は 自分は毛利軍の援軍を待っていただけだ
それだけだ」という 件。
ちょっと暑い この時期としては 不似合いな読書だったかな?
そこで 気分転換に ちょっと涼しく…
「鬼灯」を
それも 初めて パステルで色紙に描いてみました。
村重の悲劇的な一生を この赤で吹き飛ばしてみました…。
もう 夏も そろそろ終わりにしてほしいですね。