「出光美術館」リニューアルオープン第3弾企画に行って来ました。
この企画は 新聞広告に掲載され

また アンケートの応募抽選で幸いに当選 招待券をゲット!

なかなか予定が取れなくて今日 出発!
比較的暖かく セーターだけで外出
長い門司港駅のホームにも長い、長い陽だまりが…
でも普通の日 人影はあまり見えない。
田舎の駅? いや、昔栄えた立派な歴史ある駅で、ご存知のように
現在 駅舎の改修中… どんな姿でお目見えするのか 楽しみです。
改札を出て 左に折れ 海の方へ足を向ける…
春とはいえ、さすが海風は冷たく、頬をさす。
港内遊覧船の傍まで行くと 波柱が立っている 風も強い。
遠く 関門海峡大橋も 快晴 空も青く 足取りも軽い。

海岸通りを真っすぐに歩く…
石のタイルは心地よく、門司港ホテルの傍を抜け、一直線。
門司港レトロ駐車場( この駐車場の雰囲気がいいですね、昭和? 復古調です)
この看板を右に回って 駐車場
ゲートのすぐ前の壁 外側の壁がもっとすごい
凄いでしょ。
赤壁の続き
この通りを挟んで「昭和レトロ」と「平成の怪物」って感じ…
聳えているのが「展望台」
そして端っこまで来ると
この廃墟は昔 何?
この壁を曲がると もう 目の前が「美術館」

館内はもちろん撮影禁止なので 以前から 準備していた写真を使って紹介します。
テーマは 五つに分かれて 会場2階 3階に陳列されている。
◆漢帝国とローマ帝国時代
◆唐三彩ー国際色豊かな唐時代のうつわ
三彩貼花騎馬人物文水注 唐時代
白磁胡人 中国 唐時代
◆交易の表舞台へー海の道を介した交流
この時代 中国からの焼き物 特に「景徳鎮窯」は 白磁、青磁の名品を産み
◆航海時代のやきものー中国から世界へ日本から世界へ
やっぱりこの時代が一番華やかだった…
会場の陳列も 目立って 作品が輝いていた と。 私は感じたが。
青花アラベスク文双耳扁子壺
青花ボタン唐草文輪花皿
この鮮やかな 藍 文様も アラビア風? とにかく うっとり…
「色絵五艘船文鉢」 江戸中期 古伊万里
これも凄いですね 繊細 南蛮貿易? 大きな船 ポルトガル人? いや 船員?
航海時代に この小さな日本の伊万里から 焼き物だけは ヨーロッパ各地に…
長崎や鹿児島では 早くから 幕府の目から逃れ・・・( いや 幕府もご承知)
海外との貿易を。
あの 信長さえ その必要性を感じており、港」を抑えること その先見性があったのだ。
「茶」が日本に入ってきたのは、奈良時代。 鎌倉室町で流行。
そして 中国渡来物が茶道具として珍重され 桃山で「侘び茶」と。
さらに江戸時代以降も 武家の茶の湯・儀礼として美意識の形式に果たしてきた。
これって凄いことですよ。 私の好きな 信長・秀吉 なんて この「器」 一個と
「城」を交換する… 結構ばかげた 世界を作っていたんですからね。
小さい「器」の方が大きくて、 彼らの方が「器」が小さいような気もしますが?
どうでしょうか?

これなんか ご存知の 東インド会社のマーク付きだよ。
「染付芙蓉手鳳凰文皿」
この東インド会社 も 日本国をよく勉強し、利用し、うまく商売をしてきたと思うね。
「うまさ」に負けた日本。 まだ 初心だった。 そのころ 日本は。

当時 どれだけの数の「やきもの」が 作られ 欧州に流れていったのか…
日本の宝が 相当数無くなってしまったとも言えるのです。
また、この焼き物を船に積むときに 例の「浮世絵」が包み紙に使われたなんて…ご存知?
ほんとに、もったいない… どれほどの価値だったのか
もし その 紙 「葛飾北斎」「安藤広重」「歌麿」 の1枚 だったら…
「浮世絵」 1枚 いくらになると思います? いまどきだったら。
今となっては 残念至極の出来事ですね。 これが 歴史でもあるのか
◆欧州で作られたやきもの


日本の焼き物は、 当時のヨーロッパ諸国に 大いなる影響を与えた。
オランダ、フランス、イタリア、イギリス、ドイツ、オーストリア などなど。
それは 従来のヨーロッパの「マイセン」「セーブル」「チェルシー」にも目覚めを!
たかが 焼き物 されど 焼き物 です。
日本の「古伊万里」はヨーロッパの王族貴族を魅了し、自国の窯にも少なからず
影響を及ぼすことになったのは 遺された作品がそれを証明している。
「寂び」 「侘び」 とか、とかく 日本の文化を表現するときに使われる言葉であるが
こと、焼き物に関しては、斬新なデザイン、華麗なる色遣いと美の世界
決して世界に負けていない…そんな力強いエネルギーを感じました。
日本の「匠」たちの技って…凄いですよ、繊細と豪快、しなやかであり、重厚
軽妙と洒脱 美意識の形式を作りあげる なんだが器の大きさをも感じさせますね。
「やきもの」は 「火の神様」がつくりあげる と、言いますが、
やっぱり、轆轤を回す 匠の執念が その窯変を造るのでは ないだろうかと…
ふっと、そんな 気がした。
今日の 「出会い」でした。
「人」はもちろん 行き交うのだが 古来より「もの」の方が
文化の交流には 先立ち 人々と接していたのである。
「やきもの」だけに 「器」が大きいわけだ。
納得! です。