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黄昏どきを愉しむ

傘寿を過ぎた田舎爺さん 「脳」の体操に挑戦中!
まだまだ若くありたいと「老い」を楽しんでま~す

何回目? ひろしま美術館へ

2023-09-07 | 日記

今回、広島でのOB会開催。

集合前に広島に来れば・・・まずは「ここに行く」

それが「ひろしま美術館」です。

 気分が爽やかになる美術館なんです。

ひろしまという街が、「平和」を象徴しているからかな?

美術館の佇まいにも心が落ち着く場所なんですね。

さらに、懐かしさもありますこの街に。

以前、会社勤めの折には2回ほど(通算6年)

赴任地として過ごしましたから。

 本館正面です

 

 この本館は、原爆ドームをイメージした丸いドーム型展示室になっており

 本館を取り巻く回廊は、厳島神社の回廊をイメージして造られた。

 

 本館回廊部分

展示室は、1室~5室に分かれて鑑賞できるように。

 

その日はとても暑く・・・鑑賞する前にひといき

本館前の「カフェ ジャルダン」で冷たい飲み物を‥‥

一杯、喉を潤いしてからのスタートです。

 

    

 

 ご存じのように、この美術館は「印象派」の作品が多く

 何度も通っているうちに 「お馴染みの画家に会える!」

  そんな楽しみも加わり、ここを落ち着く美術館です。

 

 さっそく、歩いて行きますか~。

 作品紹介にします。

 なんせ作品の数も多いし、大変ですから

 私の好みで 写して来ました。

 

 先ずは マネの「バラ色のくつ(べルト・モリゾ)」

     

  画面下の 小さな靴、ピンク色ですね。

 この夫人は、エドゥアール・マネのモデル(ベルト・モリゾ)

  画家です。そしてエドゥアール・マネの弟

 ウジェーヌ・マネの妻です。   ややこしい?

 

 私の好きな作品 この1枚。

   「すみれの花束をつけたベルト・モリゾ」

           

         マネは「黒」が大好きですよ。

 

  日本美術館には必ず? この画家の1枚はある・・・。

 モネ 「セーヌ河の朝」

   

 

  ルノワール 「パリスの審判」

   

 

  「パリスの審判」 主題はギリシャ神話でトロイア戦争の下人を作ったパリスの審判から取られている。

 彼、最晩年の作品でこの時代のルノワールの作品のうち最も優れたものの一つとみなされている

  《プライアの王ペレスと海の女神テテイスの結婚式が催されたとき、すべての神々が酒宴に招待された。

    しかし、不和と争いの女神エリスはただ一人招かれなかったことを怒り黄金の林檎に

   「最も美しい者へ」と刻んで祝宴の中に ・・・(略)  という物語 》

   この絵の真ん中、 アフロディテだけは衣服を脱ぎ捨てており…リンゴを受け取ろうとする

    しぐさは誇らしげである。

 

 

   ルノワール 「裸婦」

   

 

 ドガ 「馬上の散歩」

   

 ドガ 「浴槽の女」

   

   ドガと言えば「踊り子」ですよね。

           

              (舞台の踊り子)

 実はそれと同時に「浴女」をテーマにした作品も多く描き残しています。

   { この「浴槽の女」  女性らしい丸みを帯びた体のラインが柔らかく表現されており、

    非常に美しい作品。  パステル画で描かれていることもあり柔らかさがより際立って

     いるように見えます。 }

 

 ちょっと他の作品紹介しましょう。

       

 「髪を梳く女」メトロポリタン美術館        「浴盤(たらい)」 オルセー美術館

 

 ピサロ 「ボン=ヌフ」

   

  ピサロ 「水浴する女たち」

   

 

 ロートレック 「アリスティ・ブリュアン」

   

   ロートレック言えば…あの有名な「ポスター」

     この作品も これ! 

  当時人気の「民衆歌手」ブリュアンを半身像で画面に大きくとらえた版画ポスター

  シンプルな構図と色遣いの中に、モデルの顔立ちと彼が身に着けていた定番の衣装

  までを鮮明に描き出している。 

     

  セザンヌ 「座る農夫」

   

 セザンヌ 「曲がった木」

   

 

  ゴッホ 「ドービーニーの庭」

   

   

  ゴッホの作品は

   「ブログ」 {ゴッホはほんとうにピストル自殺をしたのか?}

     (2,021・6・14 NO.1 ~ 7・27 NO.21 で

        詳しく紹介していますので、読み返してみてください。

        

 

 ヴラマンク 「雪景色」

   

      ヴラマンクは冬のこの村を主題に数多くの作品を描いています。

 

 ルオー 「ピエロ」

   

 

 

マティス 「赤い室内の緑衣の女」

   

 マティス 「ラ・フランス」

   

 

   今年の6月 東京「東京都美術館」でのマチス展の紹介をしています。

        ブログ  2023・6.22~23

 

  ピカソ 「仔羊を連れたポール、画家の息子、二歳」

   

 

  ブラック 「果物入れと果物」

   

  ローランサン 「花束を持つ婦人」

   

  ユトリロ 「シャランド県アングレム、サン=ピエール大聖堂」

    

  モディリアーニ 「男の肖像」

   

 

  シャガール 「ヴィテブスクの眺め」

   

  シャガール 「恋人たちと花束」

   

 

 

 フジタ 「裸婦と猫」 

    何と言っても この「フジタ」の1枚は 凄い!

    何度見ても… この「白」の魅力? 猫ちゃんも可愛いねぇ~

 

 回廊に架かれている中から 1枚

           

  ピカソ 「母子像」

 

 

  今回気が付きましたのは「ピカソ」について…

  展示室、回廊と、さすが巨匠~

 さらに、こんな発見を。

 本館を出てすぐの緑の木々が目に止まりますが…

 小さな標識があって、 こんな

 

 

      

            マロニエの花

      

 ピカソと息子クロード

    

       クロード・ピカソ  

    

         ( 2023 8月25日 76歳で死去 )

  驚いています…あの、親父パブロ・ピカソの膨大な作品の財産管理は?

 

 ピカソは平和を愛する画家でした。

 ご存じの大作「ゲルニカ」を描いたのも戦争絶対反対!

      

 世界の平和を祈っての1枚だったのですから。

 その血を受け継いだ息子のクロードは、「ひろしま」の為に、父の思いを

 重ねてこんな行為になったのではないかと…

 

 「1枚の絵」を鑑賞するだけじゃなく・・・ 美術館には「物語」ある。

           こんなことを発見しました。

      

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ミュシャ展 マルチ・アーティストの先駆者

2023-09-06 | 日記

 久しぶりの「ひろしま美術館」

 午後からの太陽はコンクリートの道路も鉄板状態?

 いま温度計を持ち出して測れば・・・40度越えかも。

     

 電車から降りて、美術館までのわずかな距離でも…もう汗だです。

     

 園内の緑も風がないのか、暑そうです。

 今日は、特別展

 「ミュシャ展 マルチ・アーティストの先駆者」

      

 

 19世紀末、しなやかな曲線と淡い色使いでパリの人たちの話題をさらった。

 「ジスモンダ」などのポスターが会場を彩る。

   緻密に描き込んだ本の挿絵、宝石箱のような菓子箱。  

 華やかな花をあしらった香水瓶など、当時隆盛した多才ぶりだ!

 デザイナーと画家の両面で才能を発揮した。  

 

  アルフォンス・ミュシャ 写真と自画像

    

 

 アール・ヌーボーの芸術家としてパリで活躍したチェコ出身の

 アルフォンヌ・ミュシャ(1860~1939)の特別展です。

    入場券も素敵です。

   書籍(装飾アルバム)より「花言葉」(部分)のデザインです。

         

 中に入ると、夏の雲と緑の芝生、そよぐ樹

    少し 気分がよくなりました。

     

 

  リストを眺めると~彼が取り組んだ「仕事」の多彩さ~

 「書籍」の表紙、挿絵。 ポストカード、カレンダー、プログラム

  ポスター 装飾パネル、宣伝用看板、有価証券、郵便切手

  装飾皿、花瓶、香水瓶、パウダーボックス、写真、素描、水彩画

  油彩画 挿絵原画 と  展示総数は169点。

   特に、出品では、「素描」の多いこと~40点にも。

  まぁ、どれもこれもに手を出している・・・

              まさにマルチな芸術家?

 

  先ずは 珍しい彼の油彩画から・・・

    友人の娘を描いた作品 「エリシュカ」

 

 

 こんな仕事もしていました。

  お菓子の会社(ビスケット缶のパッケージ

         

      とても丁寧な仕上げですよ。

         細かい筆使い…。

 

    他にも・・いろいろ 子どもも喜んで・・「お買い物かな?」

     菓子箱のデザインも 中味によって変えているんですよ。

      (ボルドー風味とか、シャンパン風味とかに。 芸が細かい…。

    

   「パウダーボックス」

    パリの女性が喜びそうな・・・可愛いデザイン

           

    

    ルフェーブル=ウティール社

        ビスケット缶のパッケージ           

         

 

     ブローチ 「アザミ」     

          

    装飾皿 「ビザンチン風の頭部」ブロンド エナメル塗装

       

   装飾皿 「ビザンチン風の頭部」ブルネット エナメル塗装

       

 

   書籍、雑誌の「表紙」「挿絵」の数も沢山・・・数が多くて割愛

 

  彼の作品では、何と言っても 「ポスター」

  出世作の演劇ポスター「ジスモンダ」は調和のとれた色彩と細かな

  装飾。うねった髪などが特徴の「ミュシャ様式」で表現される。

       

      この作品お前には人だかり・・・人列が重なり~

               じっくりと眺める人、人、人 

          ポスター「黄道十二宮」 リトグラフ

       

    ポスター「ジョブ」 リトグラフ

          

    ポスター「椿姫 

     

   ポスター「ロレンザッチオ」

          

   ポスター「サマリアの女」

          

   ポスター「メディア」

          

   ポスター「トスカ」

            

  連作装飾パネル 「四季 春、夏、秋、冬 」

  正面の看板にあった 「四季」 全体です。

   

    

    個別に見ると~細かい筆使いが 分かりますね。

 

   「春」

            

   「夏」

            

   「秋」

            

   「冬」

            

 

   「ジスモンダ」のポスターのモデルである舞台女優サラ・ベルナール

    (フランス)は、その後もミュシャにポスター制作を依頼します。

   <椿姫>のポスターに描かれたベルナールが纏う衣装もミュシャが

   デザインしたもの。

    プッチーニのオペラ「トスカ」のポスターアメリカ公演で使用。

      

    公演では、椿をより愛の象徴としてわかりやすくするために

    「白」ではなく「赤い」椿で描かれています。

      「トスカ」舞台時の衣装 ベルナール

         

  サラ・ベルナール  (世界的に有名な女優)

       写真

      

       パネルに描かれたベルナール

      

      ポスターのベルナール

      

      舞台でのベルナール

      

 

   如何でしたか・・・・

  アルフォンス・ミュシャの世界~

    多岐に渡るミュシャ芸術・・・なにか新しい世界に紛れ込んだ?

  そんな不思議な世界でした。

  

   次は、 「ひろしま美術館」 常設展示の作品を。

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平山郁夫美術館を訪ねる

2023-09-05 | 日記

 待望の美術館です。

 広島で4年ぶりに元の会社のOB会が(9月3日)開催されたのを機に、

 翌日、足を三原経由、瀬戸田へ向かいました。

 この日(9月4日)も終日、暑さは最高! 

 三原駅から僅か 700m程度の港への時間も汗びっしょり~。

 瀬戸田港まで船で片道切符910円。

   

 乗船後はデッキに出て風を受けての25分くらい瀬戸内海の小さな島々の

 景色を眺めて汗をしずめることに。

     

      

  

  港から「平山郁夫美術館」までは徒歩で7~8分。

  昭和を思い出すような懐かしい島の商店街を通り抜け、三叉路で

  観光客で賑わう「耕三寺」は右に、美術館には左へ・・・・

 

  開館は9:00(年中無休)であったのが幸いしました。

  船の到着が早い便で来たので・・・今朝の入場は一番!

  これもラッキーでした。

  和風の門構えは、心も引き締まって来ます。

    

  園内の朝の掃除の係の方が通路の砂利道の落ち葉を掃除していました。

  「おはようございます、暑いですね~と」丁寧な挨拶をいただき

  気持ちも「ハレ ! 」です。

     

 

   入場料1000円。  リックを預けてロビーで しばし、汗を拭う。

 

    正面には大きな作品が迎えてくれました。

    

             「仏教伝来」

    平山邦夫、昭和20年8月6日、広島市で被爆。

    その後遺症に苦しめられましたが、やがて「仏教伝来」を

    はじめとする平和を願う作品を多く描くことになったのです。

 

  展示室は、1~3室に分かれて、「幼少年期」「ふるさと瀬戸田」

  「仏教~シルクロード 平和の祈り」に。

 

   幼少年期。

   この絵、 11歳の頃。 「鯛」

        

           13歳「不動明王」

        

 さすが男の子~ 武者絵も描いていました。

 なんと、あの織田信長を‥‥。

   15歳    「桶狭間に向かう織田信長」

        

 

    自画像の作品もありました。 21歳。

     東京芸大在学中のもの。

              

 

 平山は、「私の原点は瀬戸内の風土である」と言っています。

 海を渡る船、島々を結ぶ橋。今回の展示にも「橋」の役割は大きかった。

 展示作品も大型の作品ばかり~ さすが余裕ある館内です。

 

  因島大橋 夕陽 

      

  

   多々羅大橋 夜景

   

 

   「天かける白い橋」 瀬戸内しまなみ海道 (171.2 × 545.4㎝

     凄く大きな作品です。

 【 愛媛県の大島と今治を結ぶ来島海峡大橋は小島を三つほど、ぽんぽんと跨いで橋が

 架けられている。飛び石をを行く夢の橋。

 急流の来島海峡は凄い流れで、青い海に、緑の島を縫って白い大橋が大島から今治に

 結ばれる姿は神話の物語が、夢が現実に出現している。 (平山郁夫)】

 

 いよいよ 仏教~シルクロード に入ります。 

 人類の祖先は遥かな古の時代に、海を渡り、道の文明を探求していた。

 我が国は長い時間をかけ、他の文化や文明と交流することを通して、自国文化の伝統

 の土台を築いてきた。交流は、自分化形成の重要な要素であると共に、異文化間の相互

 理解の不可欠な一環である。

  画家平山郁夫は人々をつなぎ交流を促進していけば、相互の理解は深まり平和の実現

 にもつながっていくと考え、つなぐ媒介をモチーフとして多く描いてきた。

 シルクロードを行くラクダのキャラバン、海を渡る船、島々を結ぶ橋

  平山の視点から交流の深層的意義を伝える。

  これが今回のテーマです。

        

      「夏編 平山郁夫のまなざし つなぐ・交流」

 

  敦煌(A) 

  

 

  左脇侍菩薩 敦煌

          

 

  求法高僧東帰図 (181 × 366.9㎝)

 

 敦煌鳴沙 (大下図)

 

  破壊されたバーミアン大石仏

         

 

  会場展示中、東京芸術大学が原寸大で再現した

  世界遺産 敦煌莫高窟第57窟が展示されていました。

  入り口で小型ライトを持ち、なかの洞窟に模写された仏像を照らして

  見学する。

       

 

          

                     

      実際に洞窟に入って見学しているような臨場感あり・・・でした。

   現代はこうした、「クローン」やVRでの再現ができるようになったので

  かなり巧妙に? 緻密な「本物への道」が出来るようになったのも

  実際に現地に行くことが叶わない私たちにとっては有難い企画でもあります。

 

  トムシュクの遺跡

      

      パミール高原を行く

 

 

   モンゴルの高原

       

 

   群畜キュウリョ

     

    その下絵

     

アフガニスタンの少女

          

アラビアの女性

          

   遣唐船

     

   

  七つの海を行く南蛮船 A 

    

 

 

今回、美術館に珍しい展示を見た。

私も、少しばかり筆を持つこともあり、水彩、油絵と拙い腕を振るい時間を過ごすことも

ありますので(・・・しかし、画家じゃないのでもちろん本格的ではありませんよ)

が、興味はありますので。

 

日本画家が使う絵の具 「岩絵具」の原料の実物の解説がありました。

岩石を砕き、膠を混ぜて何度も練り、自分の色を作る・・・・。

         

  フェルメールの「フェルメール・ブルー」や、

  東山魁夷の「東山ブルー」・・・です。

  平山画伯も「ブルー」には関心があります。

  展示作品の中にも、多くの「ブルー」を使ってました。

  ブルーと言えば「ラピスラズリ」

   群青色・・・(青金石)

                       

   

                

  アズライト (藍銅鉱)   

                 

  金色は (金箔)

  金茶 ジャスパー (藍玉)

                 

  白色 (水晶、石英、方解石)

                 

  黒色 (黒曜石)

                 

  緑色 マラカイト (孔雀石)

                 

 

  このように、自然の石の、自然な色を使うことと、画家の

  調合によって、その色の質が変わって来るようですね。

 

  微妙なんですね~・・・・。

 

 と、まぁ、 今回の平山美術館でのひとときは、今夏の猛暑を

  吹き飛ばしてくれた、大いに収穫ある時間でした。

 

  次は、前日の 広島市内の美術館のイベントをアップします。

  

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続 黄昏どきを愉しむ

 傘寿を超すと「人生の壁」を超えた。  でも、脳も体もまだいけそう~  もう少し、世間の仲間から抜け出すのを待とう。  指先の運動と、脳の体操のために「ブログ」が友となってエネルギの補給としたい。