黄昏どきを愉しむ

傘寿を過ぎた田舎爺さん 「脳」の体操に挑戦中!
まだまだ若くありたいと「老い」を楽しんでま~す

思いきりの汗を流す・・・

2016-07-26 | 日記・エッセイ・コラム

 今朝の植木の剪定は急遽変更

手先が腱鞘炎? いや そこまではないにしても

 ぴりぴりするので…

ところが 今日は 涼し気なお天気です。

 はっと、思いついて そうだ 床のワックス懸けを

 これなら床に沿って丁寧な上下運動…

 朝食の後、早速開始です。

 食卓大テーブル、ソファー、テーブル、椅子、テレビ、植木鉢

を別室に移動…

 まずは リビングから 掃除機をかけ、お湯拭き、乾拭き

 ダイニング&キッチン、寝室、トイレ、玄関上がり口

 和室と洋室(納戸使用)を除いて みん~な。

 そのころ、シャツはびっしょり、床に汗が滴る…・

しばし休憩の後、ワックス懸け

 今回は、リビングとダイニングは3度塗りしました。

他は、あっさりと1回塗り。

 終了したのが…午後1時  見違えるような? 立派な部屋に。

 

 気持ちいいね~ 身体を動かし、大汗 流して やり遂げた仕事。

 これがいいんだよ、気分爽快 

   外の景色が  床に映って

 ピカピカです。

  本棚に向かって  キッチンも

  玄関から 上がり口 衝立の向こうがリビング

  トイレも 寝室も

 

 家は 「住む」ためのものでから、いつも綺麗に「澄む」「清む」の気持ち

 が大切です。

  いつも部屋が片付いて、綺麗にしておけば、いつ、何時、来客があっても

 いつものように 「おもてなし」が…。

 

 ともかく、自分自身の心も磨き、「身ぎれい」し、住む家も 同じように

 そんなことって大切なことです。

  今晩の冷えたビールが待ちどうしい!

 

 

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自前「植木屋」さん 早朝出勤?

2016-07-25 | 日記・エッセイ・コラム

 今朝は5時からの作業開始。

天気予報通り「曇り」 少し風あり 作業にはもってこい。

東側 区画整理に面した道路の傍の「垣根」

今朝は 樹の元の雑草刈り・草取り、落ち葉を。

 約2時間  下着は汗でびっしょり…のどを潤す

ポカリスエットが気持ちいい。 草を集め、運ぶ。

 朝食後もすぐに開始  2時間

   

  

 

 さっぱりとしましたね。

 これで 通る人にも 清々しい気分を提供? 

 明日は 垣根の樹の剪定と まだまだ 仕事が。

 

 作業で厄介なのが 後始末の方です。

 昔は、畑や田んぼで乾燥後、焼いていましたが…

 (本当は これも 街の条例では禁止事項 ですが 風を見ながら

 短時間で 片づけていたのですが)…違反者は罰金 なんて 規則に。

 それも 現在では 昔の土地が住宅地になってしまったので。

  完全にアウトです。

 袋に詰めて 指定日の「ゴミ出し」で処分するという これが大変なのです。

 今朝の分だけでも  

  

  明日は 剪定しますから もっと もっと 量は多くなります。

 また、 大量の場合はエコセンターへ 軽トラックで運んで行く場合もあります。

 隣の方にお願いしてね。 

 

  前の作業で ニセアカシアの枝落としの作業をしました。

 強風で アンテナの具合が悪くなり ちょうど アンテナの周りを枝や葉が繁り

 電波に障害を…ということで ばっさり切ってしまいました。

 

 これが またまた 大変な作業でした。

 この樹は、 鋭い棘が いっぱいあるので 注意しないと 棘で怪我をする。

 もう 何度も 肌や指を切って 散々です。

 

  成長も早く 枝も 大きく伸びて行くので 背丈が高く。

  大きな 梯子がないと・・・

 これです 

  以前、欅の剪定の際に 梯子が 横に揺れて…勢いよく倒れ!

  顎 3針も 縫った 経験も… 

  高く昇る作業 これからは かなり しんどいものになりそうです。

 

  ところがですよ

  これだけ 汗を掻いてやった仕事なのに…

  アンテナの電波障害は 別のもでした…トホホホ

  まぁ、理由はともかく、テレビ(BS)が映るようになったから

   いいんですけどね。

 

   今、この切った枝を 乾燥中です。

     

  この葉を 落とし、 枝を短く切って、 棘に注意しながら

  束にして それから ゴミに出す。

  ゴミ出しにも 細かい 注意事項があって 枝は△〇㎝に とか。

 

  まぁ、次から 次へと 休む暇のない 庭の仕事です。

  現在 身体が動けるから なんとか ごまかしながら 頑張っていますがね。

  そろそろ 庭全体の見直し作戦 考えなければ…

  

  

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古墳を守るには・・・地元住民の心

2016-07-24 | 日記・エッセイ・コラム

 現代から遡ること…千数百年も前

波静かな周防灘を船が、この地(京都郡苅田町)へ舳先を向けて来る

 海原からの目印は? きっと この岸辺から近い小高い丘陵地に遠くから

でもはっきりと確認できるもの。

 そう、それが「御所山古墳」ではなかった だろうか… と想像する。

 昨日、地元公民館で、「史跡御所山古墳保存管理計画」の

 説明会があった。

 まず、この話の主役 「御所山古墳」についてご紹介しましょう。

 *(以前、この古墳について、2015年3月2日―3日に掲載していますが 再度)

  白庭神社境内の案内板に  

 昭和11年国指定史跡となり、

 「昭和51年に「史跡御所山古墳保存管理計画策定報告書」が刊行され、平成19年

度より町民の要望を契機として、調査・整備事業が始った。

 ( 以下、当日の 苅田町提供資料より 引用)

前回の策定から、40年が経過し、古墳とその周辺環境も大きく変化すると共に、

近年、まちづくりにおける史跡の保存・活用も期待されるようになった。

そのため、この古墳の価値を整理し、町民と行政が協働し、保存・管理していく

為の指針となる保存管理計画を改めて策定することになった。

     策定沿革は 以下の通り

  ◆昭和11年(1936年) 国史跡指定

  ◆昭和51年(1976年) 史跡御所山古墳保存管理計画策定

   *問題点:周濠の埋没消失、指定地の範囲と本来の古墳の範囲が

        一致していない等

  ◆平成19年(2007年)範囲内容確認調査開始

  ◆平成23年(2010年)風水災害で史跡隣接地の道路崩落を契機とした

   指定地外の調査と応急措置。史跡地内民有地の寄付による公有化。

  ◆平成24年(2012年)  追加指定

               ⇓

     未解決の問題点や史跡を取り囲む様々な課題の変化と新出 

      ・自然災害の増加 ・追加指定 ・公有化の進捗

      ・倒木の増加 ・社会環境の変化(土地区画整理事業)

               ⇓

      現状に即した適切な「保存管理の方法」や

           「現状変更取扱い基準等」の見直し    

               ⇓

     平成27~28年(2015~2016)

           史跡御所山古墳保存管理計画策定      

  この計画の対象範囲は、史跡指定地とそれに隣接する周辺地域

   (青線)内 区画が対象範囲

 

 それでは この古墳概要について 説明します。

 御所山古墳の形状は、前方部と後円部共に3段築成の前方後円墳でくびれ部に

 造出を備え、さらに、墳丘を巡る周濠と周堤帯を有している。

 畿内の影響を強く反映させた九州の代表的な前方後円墳です。

*大坂の応神天皇陵{譽田御廟山古墳}と相似墳であることが指摘されている。

 ◆規模

 御所山古墳は、後円部墳丘裾径が71.6m、前方部墳丘裾幅88.4m

 墳長119.6m 古墳時代中期の北部九州 最大級の前方後円墳なのです!

◆構造

 周濠(上図)については、基盤層を掘り込んでおり、その土を盛って第2段目から

 墳頂までを成形していると考えられる。

埋葬施設については、石室が後円部に位置し、前方部に向かって開口することや

石室石材を「社殿建築」に使用したとの聞取調査や石室内の調査においては

 「石槨の壁表面と腰石境石の表裏両面」に「朱」が塗布されていたことが報告

 されている。

 現在でも白庭神社拝殿基礎に転用されたと考えられる石室石材において

 朱の痕跡を確認できます。

 

 説明会の直後 実際に現場へ行って 写真を撮ってきました。

 神社拝殿の基礎 部分 全体

   

  このように 社殿の基礎部分には 相当数の石が使われていますが

 特に 説明にあった 「朱」に塗布の痕跡のあるのは 

 この部分の基礎だけに確認できます。

  ご覧ください 僅かですが…「朱」が塗布されていた と判別できますね。

 このことから 興味は

 この古墳の膨大な「石」は どこから 「切り出した」のか いや、どこか遠くから 

 「運んできた」のか  ならば、その箇所は? 地域は 

 運んできた際の 車、船 …道具類は と。 

  そんな疑問に応える一つの証拠が 現在 この場所に

 神社境内拝殿の前の 史跡表示の石塔があります。

  

 この石柱の石と 基礎周囲の石は明らかに種類の違いが確認できます。

 この少し 黄色帯びた石は この地方にはない。 

  担当員の話では、 熊本天草地方に見られる 「石」なのだそうです。

このことから、古墳に使われた いろいろな「石材」も必ずしも1箇所ではなかった?

石材の地域場所も、運搬方法も きっと いろいろあったのだろうと膨らんできます。

私などは 発掘調査の専門家でもなければ、歴史考証学者でもありませんから

こうした古墳が どうして ・・・という 「ロマン」を追いかける立場からの目線

 それが 楽しいのです。 

 

◆築造時期  この古墳の築造時期は 5世紀代におさまるものと判断されています。

 出土遺物には、埋葬施設より、馬具や管玉などの副葬品が確認されています。

 *石室内の調査・発掘を 坪井正五郎が明治21年(1888)にしています。

  その石室内を描いたもの。

 当時(明治21年) 本人が石室内に入って確認しながら描いた…

 周囲は どんな色の石壁だったろうか? 

 1枚 1枚石の長さ、厚さ 無地だったのか 色は 装飾は?

 そんな細かい状況は 残っていません…

 この石室 先ほどの神社拝殿基礎の 下に あるのでは? 

    これから どうする? 神社拝殿の事も考えなければ…

 まだまだ 問題山積ですね。

 

 

 これらの出土品は、ここにはなく「文化庁」「県」において保管管理されていますが

 この調査中にも かなりの出土品が確認され、現在、時代考証や修復作業中です。

 調査発掘現場 説明会の際に並べられた出土品 (平成15年3月2日)

 発掘した箇所

   

  教育委員会 担当社からの説明

  大きな器です 食料の備蓄に使用されたのでしょうか…

  

 どんな状況で使われていたのか、どんな形状なのか 修復や調査の結果が

 楽しみです。

 また、当時の 工事に従事していた大勢の人々

 お話では、毎日数千人の労役が行われ、20年以上の歳月をかけてこの古墳が

 造られたと考えられているそうです。

  ただ、不思議なことに、これだけの規模の古墳でありながら、工事に関係した

 住居、飯場、工事場(石切り、埴輪造成、焼き等) 

 生活を含めた彼らの「跡」が 見当たらない… 謎解きは まだまだ 

 

  さらに この古墳には 白庭神社が建立されており、「福焼き」などの

 地元の催事が行われています。

  古墳上に生育する樹木は、調査により総数1113本 37種類にも。

 この樹木が 祭事「福焼き」の材に使用されています。

 この樹の数の調査では、1本 1本 数え 印をつけ

    

  種類を確認していく細かい作業を。

 また、この対象地内に、神社に関連する鳥居、狛犬、灯篭、手水鉢・石碑

 民間信仰に関連する庚申塔・石碑・石詞、特定の個人団体に関連する石碑 

 など総数92基の石造物があります。 

 これらをどのように 古墳・神社との融合を考慮していくかも課題なのです。

 

 このような 古墳の保存管理を解決してために 基本方針を設定しました。

 まずは、古墳の学術的価値、住宅街の緑地帯としての価値

 「福焼き」をはじめとする地元祭事の場としての地域的価値など

 これらを、適切に保存し、次世代へと確実に継承していくため。

 ◆史跡御所山古墳の範囲確定

 ◆御所山古墳の価値の明確化と情報発信

 ◆地方行事と古墳との絆の継承

 ◆古墳の価値を守り続けるための修理

 

 計画は まだまだ詳細に渡ってまとめられていますが

 肝心な事は 実質、「今、始まった…これからがスタート」

 が合言葉なのです」

 

 私たちは、この地域の「大いなる宝」との理解と認識を持ち

 行政と十分に話し合って、子供や孫の時代に引き継ぎ

 地域の財産のみならず、多くの人々がここを訪れ、古代の夢を楽しみ

 末永く 遺していくための努力を惜しまないことが私たちに課せられた

 仕事なのかもしれません。

 

 この地域の宝を 多くの人に知ってもらうために 個人情報発信ということで

 「史跡御所山古墳」保存計画を アップいたしました。

 

  ご愛読の皆さ~ん!  是非、機会を見つけ この地 苅田町へ

  お越しください…

  苅田町には、 「石塚山古墳」「番塚古墳」…

  

  さらには、「苅田山笠」「等覚寺 松会」「広谷湿原」「青龍窟」と

  自然も豊か 雄大な景色の中で みどころいっぱいです。

     詳細情報は「苅田観光協会」「苅田ガイドの会」にご相談下さい。

 

 

 

 

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画面美術館=「東山魁夷」展(於:九州国立博物館)

2016-07-22 | 日記・エッセイ・コラム

九州国立博物館で開催中の「東山魁夷」展に行ってきました。

 今回、このブログアップとため、また資料を残すために

 事前に東山魁夷画伯の作品を整理しておきました。

 私の所蔵する画集、図書館に行って画集からの写真を。

 ネットからも と 出品目録を見ながら整理をしました。

 大方は揃いましたが 個人所蔵のものや、カメラでは無理なものも。

 でも、十分に特別展の内容にふさわしい? 仕上がりになりました。

 画面上で どうぞ お楽しみください。

 それではご一緒に博物館会場へ行きましょう…。

 朝から太陽が照り付ける大宰府

 駅から参道を通り( いや、もう凄い中国観光客の人、人、人でした)

 最初の長い・昇りのエスカレーター  

 

虹のトンネルは幻想的です 

 特別展の案内も  

 大きく広がりを見せる博物館の威容 

 入場券を買って   さぁ、いよいよ会場へ。

 今回の企画展のテーマ毎に 作品を展示していきます。

 出品目録は前期・後期 一緒に印刷されていますので、本日は

 「前期分」作品を。 番号が飛びます。

 まず最初は

 ◆模索の時代(戦前)

  2. 山谿秋色(さんけいしゅうしょく) 1932年

   他は 個人所蔵及び後期展示

 ◆自然との対話:日本の風景

  8. 残照(ざんしょう) 1947年 9.月宵(げっしょう) 1948年

            

 11.道  

  「この道を描いている時、これから歩いていく道と思っているうちに、

  時としては、いままでに辿って来た道として見ている場合もあった。

  絶望と希望が交じりあった道、遍歴の果てでもあり、新しく始まる道

  でもあった。 未来への憧憬の道、また過去への郷愁を誘う道にもなった。

  しかし、遠くの丘の上の空を少し明るくして、遠くの道が、やや、右上がり

  に画面の外へ消えていくようにすると、これから歩もうとする道という感じが

  強くなって来るのだった。」この作品によって、魁夷の世界は一層深まっていった。

 12.秋風行画巻 長い絵巻物なので 写真にできず。

 14.晩照(ばんしょう)     16.松庭(しょうてい)

           

 17.木霊(こだま)       19.青響(せいきょう)

                       

 ◆自然との対話:北欧の風景

 21.映象(えいしょう) 23.フィヨルド    24.森のささやき

         

 27.冬華(とうか)

   

         

 28.白夜行  フィンランドのほぼ中央、湖に囲まれた町 クオピオ。

        街の背後に樅の繁る山へ車を走らせ、展望台へ登る。

         素晴らしい眺めである。

   

   休憩: とにかく 作品の数も多いが あおの作品の大きさには感服です。 どの作品も筆の細やかさは観るもの不思議な世界へ誘い込みます。

        1点、1点 鑑賞するというより、魁夷の世界に飲み込まれていく… 

 ◆古都の佇まい:京洛四季

 29.月篁(げっこう)  30.春静(はるしずか)  33.谿紅葉(たにもみじ) 

           

 35. 年暮る     古都の冬の雪の降る夜  音もなく 白い雪が…  なんとも味わい深い 好きな作品です。 

  

 36.春雪

  

 ◆東京十二景   

   この12枚の作品は 小さな額に収まっていました。 1959年頃の東京風景

   今では どんな姿に変わっているのでしょうか?

   好きですね~ 私も 東京在の折りに、この絵の場所を探して 

        ああ ここだ ここだ と 懐かしい思い出が 。

 37.東京タワー   38.遠いネオン  39.お濠端   40.門 

      

41.東大前      42.窓(習作)  43.橋(習作) 44.樹間「じゅかん」(習作) 

        

45.議事堂遠望(習作)   46.東雲風景(習作) 

       

47.東九号館(習作)    48.ニコライ堂  

       

◆古都の佇まい:ドイツ・オーストリア紀行

50.霧の町    51.古都遠望   52.晩鐘     53.静かな町

     

54. 窓

  

 *大きな作品でした 展示室の横壁に まさに街の角の家の窓 そのもの。

  筆は細やかで、壁のしみや皺や汚れさえも…何世紀にも渡ってこの町に で~んと居座っている 土の匂いさえ感じさせます。 

◆白馬のいる風景

56.白馬の森   57.草青む    58.早春の丘(習作) 60.夕明り(習作)

    

62.森装う    65.曠野(こうや) 66.荒寥      67.綿雲

    

68.緑響く

 

◆唐招提寺御影堂障壁画

 「1970年春、人を介してこの鑑真和上像を庵費する御影堂の障壁画を描いて

 もらえないかと言う唐招提寺の依頼を受けた。

   鑑真和上 御影堂 

 しかし…・(中略) 自分の非力を恐れたのである。…(略)

…超人的な業を成し得た人は、むしろ、自己の意志に頼らなかった人が多いのではないだろうか。

 人間の意志の限界を知っていて、それよりも遥かに大きなものに身を任せたと考えないではいられ

 ない」と。 自分は大きな力によって生かされており、生かされていることを感謝しつつ、その中で

 誠実にに力を尽くして生きようとする。東山魁夷は、和上の生き方を自分自身の生き方に重ね合わせて

 見ていたに違いない。今、和上に奉献する障壁画を描く機会を与えられたことは、何か大きな力の

 導きでないかと考えられた。そして、この仕事はお引き受けすべきであると彼はようやく心に決めた。」

                      東山魁夷 障壁画を描くに際して 資料より…引用

    完成まじかの 上段の間 壁麺部分を描く魁夷画伯

   唐招提寺森本長老と共に 「山雲」「濤声」の完成を鑑真和上に報告する。

  今回 会場では この御影堂内を模して セットで障壁画をテーマごとに

 展示しており その規模と荘厳さは 魁夷画伯渾身の筆であることが実感できます。

69.夕静寂(ゆうせいじゃく)  70. 秋深(しゅうしん)

             

 

 東山魁夷は「山雲」「濤声」のために4年を 和上の生地<揚州薫風>と中国を代表する

 風景である<黄山暁雲><桂林月宵>を まさに10年の歳月をかけた壮大な画業と言わ

 なければならない。この唐招提寺御影堂の障壁画は、東山魁夷の芸術の集大成としての

 意味を持つばかりでなく、近代日本芸術上の記念的作品として後世に伝えられることにも

 なったのである。

71.障壁画<山雲>   部分

 

 

72.障壁画<濤声>   部分

*和上が出発した中国の海岸から始まり、荒々しい大海原を渡り、ようやく到達した日本の海岸の景色を描いた。  全面は 16面にもなる。

76. 揚州薫風 部分

   

77.桂林月宵(きりんげっしょう) 部分

 

◆終わりのない道

78.白い朝     82.霧氷の譜     83.渓音   85.行く秋

      

 

87.夕星   東山魁夷絶筆

  「 これは何処の風景と言うものではない。 そして 誰も知らない場所で、

 実は私も行ったことがない。 つまり、私が夢の中で見た風景である。

 私は今迄随分多くの国々を旅し、写生をしてきた。

 しかし、ある晩夢の中のこの風景がなぜが忘れられない。

 たぶん、もう旅に出ることは無理な我が身には、ここが最後の憩いの場になる

 のではとの感を胸に秘めながら筆を進めている。  魁夷の言葉から。 」 

 

  どれほどの時間が経過したのか…出口で初めて 気が付いた。

  どの作品の前に立ち止まっても その凄さに息を飲むばかり…

  こんな震えが来るような感動…

   ただただ 画伯の心の筆のさばきに魅了され この興奮の酔いが醒めぬようにと

  いつにない芯の重さでこの画伯の偉業を感じた貴重な時間でした。

 

  大長編 美術館鑑賞 ありがとうございました。

   あなたも 是非 時間を見つけて 足を運んでみてください 

   きっと いい思い出を作ることになりますよ。  8月28日迄  

 

 <余談>   

  この特別展の会場である 「九州国立博物館」も 大変に素晴らしい ひとつの美術品ですね。

  大胆で 近代的なデザインと建築方法 観る人を十分に楽しませてくれます。

  これ、美術館? って そんな感動もあります。

   会場に入る手前の 上に向かって上がる エスカレータに乗ると

    これから鑑賞する 期待で胸が膨らみますね。

    そして 高い 高い 天井は 

   来る人を 安心させ、 おおらかな気分にもさせます。

  また、 設計段階からのアイデアで エントランスホールの案内所、カフェ

  を設置。 里山散策路や 蓮池も。

   ちょうど、 この日 蓮の花が 綺麗に咲いていましたよ。

   

   東屋、茶室などもあるんですね。

   次回、時間を見つけて この茶室 静に器でも傾けてみましょうか…

  そして 天井には 九州各地から集められた間伐材を使用して 

  下からの眺め目も 一つの絵ではないでしょうか…

     

  車でお越しになる方の駐車場方面 入り口

     景色が 写って 壮大なキャンバスになっています。

  反対側に向かう 通路も  なかなか見せてくれますよ。

  九州という 西の文化圏ではありますが、 まだまだ 都会に比べれば

  「文化」という恩恵は 今 少し 不足か なって思いますが、この

   九州国立博物館ができて 幾分かはその差が 縮んだのではと。

   過去の特別展も 多くの話題を集め、訪れる人をとりこにする 

   九州圏の文化の殿堂と ますます期待がかかります。

   博物館情報によると 過去の特別展で 一番の入館者数は

    平成21年度(2009年)の 興福寺創建1300年記念「国宝 阿修羅展」

    なんと 711,154人 だったそうです。

    次が 最初の企画 美の国 日本 (2005年)441,938人

       没後120年 ゴッホ展   (2010年)354,311人

       若冲と江戸絵画      (2006年)300,171人

   

    苅田町に住む私にとっては、 この九博の存在は 「文化」を肌で感じるための

    大きな存在です。 年齢と共に、往復のバスの1日は随分とエネルギーを必要となりますが

    「目的」が前にあることで、「老い」の人生に また 大きな活力ともなるのです。

     さぁ、次は どんなわくわくする 企画展が やって来るのでしょうか…

   

  

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世界文化遺産登録に 「国立西洋美術館」

2016-07-20 | 日記・エッセイ・コラム

 

  7月18日 朝刊 「西洋美術館 登録決定」の報

  先月 東京美術館巡りで「西洋美術館」へ行った際に

 上野公園口から 東京文化会館前 西洋美術館周辺に

 この世界文化遺産登録を! の幟が並んでいた。

  

 「ル・コルビユジエの建築作品ー近代建築運動への顕著な貢献」について

 世界文化遺産に登録 と ある。

 その中の ひとつが 「西洋美術館」である。

 

 私も 美術愛好家の一人として大変うれしい。

 幾度となく 通った 美術館でもあり、これまで幾多の企画展を目の当たりにしてきた

 大好きな美術館である。

  企画展もさることながら、毎回 この美術館の建物そのものも楽しんできた。

 なかなか こんな美術館は 数少ないのではないでしょうか。

  美術館に入って最初に「凄い」と感動するのが 

 すぐの1階 19世紀ホールですね。

 世界的に有名な彫刻家の「ロダン」の作品が並んでおり、真上を見ると

  吹き抜けの頂上…その光が差し込む箇所が三角形

 聞くところによると、この三角形 彼(コルビュジエ)が表現する

 日本の思いー富士山なのだ。

 また、この美術館の いや、コルビュジエ の作品の根幹である

 「ピロティ」(吹き抜け) そして 「柱」、「水平横長の窓」が特徴

  これが ホール真上の 三角形

 

 

  現在、西洋美術館の外観

     この建物を支えている 「柱」 

  ガラス超しに入ってすぐがロビーになっているのですが、その昔 当初は すべて 

  柱が並んでいる いわゆる外だった。 とのこと。

  また、ただ 作品を展示する 美術館だけではなく

  上野公園周辺一帯を 美術館…というコンセプトであったという。

  彼の発想は無限に広がっていたのである。

  ご存知のように 入るとすぐが緑の芝生の中に ロダンの彫刻が

  考える人      カレーの市民   ヘラクレス

   

  そして  地獄の門

 

  美術館の外で 作品が鑑賞されるというのも おそらく走りのことでは?

 

  美術館に入って 1階から 2階に昇る スロープがあります。

  傾斜はなだらかで 「松方コレクション」へ。

  この傾斜が 微妙に 展示されている作品を 覗かせてくれています。

   昇っていく その先にある 絵が 動いているのか? 錯覚で。

 

  また、入るとすぐに 天上は低く、明と暗を感じさせます。

  説明によると、人間の背丈 理想の高さが183㎝の人が鑑賞するに適切な天井

  の高さを  へそ 113×2 226㎝に。 している。

  また その倍の高さ 452㎝が 解放感を持たせ 風を感じる高さなのだそうです。

  …計算されつくしての設計。

 

  この美術館の凄いところ、部屋と部屋との間、歩く先に「行き止まりがない」

  ドーナツ型(無限成長美術館)となっていること。

   もし 所蔵品が多くなって 展示スペースが足らなくなると…

  外側に建て増しが出来る構造になっているそうです。

  全体が「光」と「箱」のような空間

  天窓からの太陽光がスリガラスを通過して展示場へ。

  ひとつひとつの作品には 間接照明も施される。

  自然の光と照明のコラボレーション…

   うまく 自然と人間が共生している。

 

   屋上は現在解放されていませんが、ここから上野の森全体が

   一望できる。 以前は そんなことも。

 

   天上が高く、明るく 自然の中にいるのが 鑑賞する 「我」なのだ。

   このモネの作品「睡蓮」も

   片側 一面に ど~んと構え、 圧倒する大きさは 威厳とも言え

   観る人を感動の中に引き寄せてくれます。

    目の前に 池があって 今朝 咲いたばかりの 睡蓮が … 

    太陽の光  風に 水面が揺れ 浮いた睡蓮の葉も 揺れている…

  

 

   この世界遺産登録を受けて、 これからますます この美術館へ足を運ぶ人が増えることでしょう。

   美術館は単なる箱ではない。

   後世に残る「1枚の優れた絵」であるのかもしれません。

    また 機会を見つけて 上野の森を歩く日を 楽しみに。

 

   さぁ、明日は 九州唯一の国立博物館で開催中の「東山魁夷」展に 行ってきます。

   

 

   

   

 

 

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早起きは・・・

2016-07-18 | 日記・エッセイ・コラム

張り切って 今朝は早朝5時の作業開始でを。

 昨日は一昨日の作業の疲れがどっと出て…終日 ぐったり。

 自慢?の若さも やっぱり歳だね。

 予定の作業をこなすためには と 老骨に鞭うって…

 花壇の右側 隣の家の塀の下 茫々の状態

 

 此処の草は 根が張っており しかも びっしりと屯っているので 始末が悪い。

 力を込めて、引き抜いていく作業。 

 今朝は 雲間のあって 風も涼し気…汗もあまり出ずちょうどいい。

 しかし、やっぱり蚊が飛んで来る…草を毟り、蚊を追いかけ 手が忙しい。

 引き抜いた草を 一旦運び、乾燥させる。

   この数日の草が どんどん積みあがっていく。

 

 2時間頑張って 終了

 

  どうです やっぱり すっきりが いいですね。

  横の方も ブロックが顔を出し、境界線もはっきりと。

 これで中央花壇の草取りは完了 これから 周囲の方へ時間を。

  相変わらず 朝の蝉の声は うるさい!

  あの クマゼミの シャワ シャワ シャワ …と切れ目なく続く声が

  疲れた身体には効きますね。

 

  陽が昇ってきて 今日も暑さは 凄いらしい… しばし 休憩だ。 

  

  

 

 

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「草取り」って もう 重荷だね

2016-07-15 | 日記・エッセイ・コラム

 今朝も早朝から庭に出て「草取り」開始だ。

昨日の続き…今年の雨は 雑草にも大いに影響が。

そう、成長を促し、手間のかかるほどに伸びている。

 これは 決して私が不精したからだけではない?

長雨が続くと、必然的に そうなる。

これでも、 早い作業開始なのだが、根が張って 力仕事になった。

 神社の境内の蚊に悩まされたが、ここでも もちろん

蚊の襲来はある…太陽の陽射しはまだゆるやかだが、風が止まっている。

 汗がほとばしる…これだけで 疲れがが増す。

 奮闘約3時間 午前中の作業を終えて シャワーを浴びる。

 午後、少し 陽が陰ってきたころを狙って、再び 作業を。

 

 花壇の約半分 綺麗になりました。

 正面から

 

  横から

 これで 結構広いんですよ。

 引き抜いた草は 一旦、集めて 乾燥させます。

   これが 山積みなります。

 

 明日は まだ これだけの挑戦が残っています。

    

 

 ここは まだ正面です。

 伸びて来た樹の 剪定もまだ残っています。

 特に、「ニセアカシア」が伸びて、 BSアンテナの具合いが悪くなっています。

 とにかく この樹の葉は 伸びるのが早く旺盛なのです。

 これも 明日中には 始末しておかないと…

 

 風の向きによって 枝が大きく揺れると 電波に支障をきたす。

 ちょっとした方向 微妙な具合なので…そう、「風のいたずら」かも。

 去年、台風で親樹が倒れ、その後、新芽が出て 今年はもう こんなにも成長した。

 「ニセアカシア」

  ほんとに凄い エネルギーです。

 

 他に、アガパンサスの咲いた後の 始末も…

 

 この花は もっと もっと増やしたいのでね。

 

  ああ 忙しい!

 「熱中症」なんて 構ってられない…とも、言えず。

 充分な水分補給に気を付け、休憩も適宜、 そこは ベテランの仕事で

 乗り切っております…明日も、また 心地よい 汗で。

 

 

 

 

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藪蚊との戦い?

2016-07-14 | 日記・エッセイ・コラム

 今日は 毎月のご奉仕の日

地区 老友会の「白庭神社」 参道・境内の清掃

現在 私、会計なので 掃除の後のご褒美?

皆さんへ「お茶」(ボトル)をお配りするので車にお茶を積んで

一足先に 神社へ出かけます。

 倉庫から 箒、ゴミ袋を出し、準備をしますが

 

毎回、私より先に鍵を開けて すでに境内の掃除をされている

Mさん(男)

とにかく精力的に参加され 会の牽引車  大いに助かっています。

 今月は 長雨のために 落ち葉の量も多く 数日前からの雨で

 地面にびっしりこびりついて…なかなか面倒

 階段にも  

 それに 何故だか 境内には「藪蚊」が多い。

いや、多いなんてもんじゃない…箒を持つ手に、顔に

 まるで 戦闘機の襲来です…

 落ち葉を掃くより 蚊の攻撃を防御するために右に左に

 手を払うほうが 忙しい… こんちきしょう!

 おかげで 短い時間でも 大汗です。

 こんなに すっきりとした 境内

 ここは 先頭打者のMさん の成果 お見事!  

 階段の割れ目、隅に溜まった落ち葉も これまた大変

 数十段の階段をすっかり綺麗に片づけるまでには

 もう 下着はびっしょり…

  

  トイレも隅々まで 綺麗に。 ここは 会長さんが担当?

  お手洗い用の手拭きも 毎回新しく代えます。

 清めの水場も 綺麗に掃除して

 

 参道では 女性群が 1か月経過し 

 えっ、もう こんなに伸びてるの。

 雑草の成長の早さに うんざり。

     

 でも 人海作戦で なんとか 片づけます。

 

 約1時間 暑さの中 

   今月の参加は…18人  

 

お帰りには 皆さん 「お~い お茶」を…

毎回 これです こんなもんで「お茶を濁しています」

   

 

 

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雨上がり 集中砲火 蝉の声

2016-07-12 | 日記・エッセイ・コラム

テレビの天気予報は今日の午後から明日にかけて

北部九州 大雨だと… まだ まだ 降るの?

 そう解説しているころ、すでに 雨音も高く降り出してきた。

振り込む雨 ガラス戸を閉める…地面に叩きつける雨

 飛沫を立てて 夏の雨の姿だ。

 一瞬の合間 おやっ と気が付いたら 青空に変わっている。

 うそだろう? 突然 蝉の声

 それはもうシャワーのごとき一斉に どこから いつ?

 雨上がりのムシムシとした庭の樹に

 いる いる 何匹? 1匹 2匹 3匹…えっ 、こんなにも。

 小さな枝に しがみついて この世の最期とばかりに

 羽を震わせて… 

 「雨あがる しずくのように 蝉鳴き出し」 だね。

 

  毎年 我が家の庭にやって来る蝉

  もちろん毎年 同じ蝉であるはずもなく 

  みじかい命を知っているのか

  振り絞る その鳴き声は 人間には煩く聴こえるのだが

  蝉たちとっては これが命がけの仕事なのだ。

   

  シマトネリコ、欅、レモン、椿…庭の緑の樹に 止まって。

  その数は?  およそ 30~40匹もいようか…

 

  蝉は自分の羽を擦って 音を出す。

  そのエネルギーは傍で眺めていても その 凄さが分かる。

   

  1匹 捕まえて 握ってみると…小さな体だが 力は凄いよ。

  小さな子供なら 力負けして きっと 放すかもしれないほど。

  放してやると…飛んで行き、そして また 枝の止まって

  思い切り 鳴くのだ。

  

   納得いくまで鳴いた後は…樹から落ちて

   無残な姿で ころがって…空蝉となる。

   

   暑い 暑い 夏の始まりの 序奏曲なのだ。 

    

 

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司馬さんとの会話?

2016-07-08 | 日記・エッセイ・コラム

 1週間があっと言う間に…

そして 7月の声を聞いてしまいました。

 庭の手入れで 汗だくの毎日 日中の暑さは想像以上

 熱中症に気を付けながら 早朝、夕刻と時間差の作業を。

 紫陽花の後処理の その後は…こんな作業も入って来る。

 隣組の皆さんも 我が組も ご多分に漏れずに高齢化は進み

 独り暮らしの方もいらっしゃる。 

 病気で入院生活も長くなる…自宅の周囲の雑草は暑さをもろともせずに

 大きく育つ。 これが また 大変。

 そこで 有志で「草刈り」をしてあげ、美化に汗を流す。

 いろいろな 問題を 「高齢化」が提供してくれる。

 お互いさま精神で 取り組んでいくしかない、 と。

 さて、猛暑の時間は 体力温存・栄養補給…とは言っても 

 ゴロゴロじゃ つまらない。

 

   昨年の12月発行   今年4月発行

 「没後20年 司馬遼太郎の言葉2」が発刊され 本棚にしばらく休憩中だった。

 週刊朝日MOOKの発行だ。

 MOOKは 司馬さんの特集を組んで 他にも「司馬遼太郎の街道」も発行 

 現在 1~4迄。

  

  「週刊 司馬遼太郎」は 現在 1~9巻迄

 

 

  

  司馬良太郎フアンにとっては 嬉しい限り。 読んでも 読んでも 

  また 新鮮に感じ 新しい発見に驚くのは 私だけか いや 決してそうじゃな。

  このシリーズを 手に取って 読み終わると… 

   今度は また 「単行本」を取り出して 再 再 再 と ページを捲る。

  考えてみれば、 20代から読み始め 現在 70代 

  歳を重ねていくほどに 読後感も変わる。

  本の中身の 理解度も随分変わってくる… そこが 新鮮なのだよ。

  だから ますます のめり込み 著者司馬さんとの会話が弾むのだ。 

 

  毎回掲載される 「余談の余談」の欄で 司馬さんの蔵書と本棚の話が…

 

   読んでいるうちに 先年、東大阪の「司馬遼太郎記念館」へ行き、

   興奮したあの時間を思い出した。

 

   今でも 記念に大事に保存している 記念館のシオリと入館券

   

   もう その凄さに ただただ 驚き 声も出なかった…本棚。

    

  これほどの本を読み漁って… 何かを探り、一行の言葉のために 何十冊の本が積み上げられる。

   だから  史実との「間」を  駆け抜け

   読者を魅了する 司馬さん流のペンが走る。 

 

  今、「この国のかたち」を読んでいるのだが

  もし、司馬さんがお元気でいらっしゃったら・・・と。

  混沌とした現在の動きを なんと表現し、どんな言葉を…。

 

   齢 70を過ぎたが 世の中を俯瞰して ずばり 一言!

   って、モノ申す 力のなさに 

   まだまだ 修練の必要を感じる これ 実感。

   

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続 黄昏どきを愉しむ

 傘寿を超すと「人生の壁」を超えた。  でも、脳も体もまだいけそう~  もう少し、世間の仲間から抜け出すのを待とう。  指先の運動と、脳の体操のために「ブログ」が友となってエネルギの補給としたい。