黄昏どきを愉しむ

傘寿を過ぎた田舎爺さん 「脳」の体操に挑戦中!
まだまだ若くありたいと「老い」を楽しんでま~す

増田美術館へ 

2016-09-29 | 日記・エッセイ・コラム

  秋もたけなわ…

  秋は とにかく 楽しいことが目白押し?

 いや、生活に張りができる季節なのかもしれません。

  「食欲」「読書」「芸術」…の秋って言うでしょ。

  今日は その一つ 「芸術」の秋に ふさわしい美術館へ。

  ご当地 行橋の「増田美術館」 で

 「青木龍山・清高遺作展」&同時に増田美術館作品特別展が

 開催中…これは もう 見逃せない!

 

 ご存じ増田美術館は、この京築エリアでは随一の美術館だと思ってます。

 とにかく その収蔵品の格の高さ? 変な言い方ですが そうなんです。

 どうしてこんな立派な作品が それもビッグな方々のものばかりなんです。

 最初に 訪れたときには 衝撃的で 「うそでしょ!」とまで思ったくらいです。

  それ以来、企画展には必ず足を運び、また、心を落ち着かせるには…

 「ここに行けば・・」と 私の精神安定剤にもなっている。

  そんな美術館です。

 

  さて、本日の遺作展  大変に素晴らしかった…

  「黒」がこんなに素敵に表現されるのかと…

  作品を眺めるのには 能書きは要らないですね。

   眺めていれば、向こうから(作品) 語りかけてくれます。

  だから ただ じっと 静かに眺めていれば 沁みてきます。

   本日の出展されている作品は 龍山・清高親子で26点

     *写真は、ネットやパンフレット類からの画像を使わせて貰ってます。

   清高の作品で  青磁「曙」

    青磁に釉をかけて こんな作品が

     この色彩の微妙なグラデーション・・・・

    これは「技」なのか? 神のいたずらか?

    

 

    同じく 青磁花器「青への想い」

   

     いい色していますね。 眺めているだけで…言葉はいらない。

   

   

   

 龍山の作品で。

   パンフレットの表紙に  「しらべ」 1995年 日展作品

   

 

    「黒」がこんなに 深い味わいに。 ただ 「恐れ」を感じるくらいですね。

     「春の宴」

    「豊和」

     「激浪」

    天目釉彩 菖蒲絵皿

     もう これは 焼き物と言うよりは、一服の絵です。

     黒の皿に 金で 筆太に 素早いタッチの力強さ!

     躍動的で、黒ならでは…凄いですね。

    勉強をするってのは、「いいもの」との出会いですね。

    これは もう 秋の 一番の学習ができました。

 

    普段の常設会場も 作品の入れ替えをしており、従来作品プラス収蔵品から選び抜いた

    作品が目白押しでした。

     この1月 春の企画展の際の ブログにも掲載しましたが、再度、私の好きな作品と

    今回の作品をアップします。 

    

     常設の「陶器」の展示場には

     酒井田柿右衛門、中里太郎右衛門(無庵、逢庵) 藤原啓 雄 金重陶秀 河井寛次郎

     北大路魯山人、富本健吉 浜田庄司・・・と もう 人間国宝のオンパレード。

     目につく、力強いのが やっぱり 浜田庄司さん

       この墨の大胆な流し掛け・・・・一発勝負の極まった技 

    

 

    

     絵画の方には もう ここも うんざりするほど(いい意味ですよ) 作品の質が高すぎ、圧倒されます。 だから 疲れるんです。

     会場正面に これでもかという迫力の絵 

      橋本雅邦 「龍虎図」   雅邦の「龍虎」を描いた作品は 他の美術館にも結構な数ありますが その中でも優れた作品の一つ。

     

      右に回って すぐに この作品  橋本関雪「老松白猿」

      いい絵ですよ… 「語りかけてくる」 って 分かるでしょ。 

      動物だって、ものが言える…こちらも 理解できる。と、思いますが。

     

      そして 秋の季節ならではの 福田平八郎「秋茄子」

     

     

     日本画には 「美人画」が欠かせない・・・・ その中でも 群を抜いて頂きにある。

     上村松園 「梅下佳人」

      何てきれいなんでしょう… 

 

     そして 洋画部門では欠かせない一人  

     世界的人気作家 シルクロードでお馴染の 

      平山郁夫さん 「ここでは 日本の風景を題材に」 

     それも 古き都 斑鳩の地 「薬師寺の夜」

       

 

     どうです! この感動。

 

     毎日いろいろやることが おありでしょうが ほんのひととき。

     あなたも 美術館に足を向けてみては いかがでしょうか…

       

     あなたの近くの美術館においても きっと 素敵な企画展 開催中ですよ。

     そして、「芸術」のあとは、 そう、今度は「食欲」の秋を…

 

    秋って季節があるのだから たっぷり堪能してみては…「飽きない」ですよ。

 

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歴史研究会~「八女の街を訪ねる」

2016-09-25 | 日記・エッセイ・コラム

 今月の歴史研究会の企画は現地視察

訪ねたのは「八女市」 私も初めての街です。

 目的は 「岩戸山古墳」と

国指定重要無形民俗文化財「八女福島の燈籠人形」公演を。

 

お馴染 かんだ号で24日土曜日の朝8:30 役場前を出発

 高速で一直線 八女の街へ。

 

 まず主題の「岩戸山古墳」についての事前知識の説明を

八女市岩戸山歴史文化交流館「いわいの郷」で。

この場所は小高い丘陵地に  そう 古墳の敷地内

 瀟洒な建物です。 駐車場から階段を上がり 素敵なカーブの回廊を歩き

正面入り口へ      入り口 左側に 「岩井の乱」の筑紫君磐井の石像が

  

 

 館内は明るく、モダンで、なかなかオシャレな常設展示室…他には

 交流ステーション、実習室 イベントホール、研修室、

 アドベンチャー体験(土器焼きに挑戦!)など 「見せる」だけでなく

 幅広く体験や仲間作りができる 見習うべき実用的な施設に感心しました。

 わが町にも こんな施設が欲しい…

 

 さて、今回は、館長直々の説明・案内を。

 

  先ず 岩戸山古墳は、12基の前方後円墳を含む約300基の八女古墳群のうち

その中央に位置し、九州最大級の規模を持つ前方後円墳です。

  

  現在、私の住んでいる地区にある「御所山古墳」(前方後円墳)の文化庁による発掘

調査が行われているので、同じような この古墳について興味津々…

  古墳の規模の詳細は 手元の資料によると。

東西約135m、後円部は約60m 高さは約18m 西側前方部は約92m 高さ約17m

 さらに周囲に作られた周濠や周堤を合わせると全長170mという壮大な規模です。

           

 

  展示室には、磐井の乱と、筑紫君磐井にスポットを当て、わかりやすく見学者を

誘っています。

 

  今から約1500年前、この巨大な古墳を築いたのは八女を拠点として活躍した古代九州の

  大豪族「筑紫君磐井」でした。

  「古事記」や「日本書紀」には ヤマト王権に背き、九州の豪族とともに「磐井の乱」を

  率いた反乱者として記されていますが、はたしてこれが真実の姿だったのでしょうか?

            

   と、現在 この「磐井」を再考している のも 郷土愛なのかも…。

 

  最初に目に入るのが この「石人・石馬」

  これが 筑紫君(つくしきみ)ブランド!

   何に?   そうなんです  この標識の説明にあるように

    「石人・石馬」は 埴輪とは全く異なるもの  役目は 権威誇示の舞台装置であったのだ…

   

    多くの 石人・石馬が展示され どれもが 傷つけられている  手足が打ち落とされている  ????

    それは ヤマトの兵は乱の後、 怒り 恐れゆえか、墓の主を守る石人たちを叩き壊しました。

     石人たちが何もできなくなるように…でしょうか。

     もともと赤や緑で鮮やかに塗られた大きな石人は、ヤマト軍 兵士の目には異様に映った のでは。

     惜しいよね…そのまま残っていれば もっと 迫力があり 今日の私たちも全く別の印象になったのかもしれません。

       しかし、地上から石人が消えました しかし、古墳の内部の石室で、装飾壁画が花開いていました。

    

  この石人・石馬は凝灰岩(ぎょうかいがん) で造られています。

   埴輪と違い 圧倒的な質感と長期間風雨に耐える頑丈さを併せ持つ特別な石製品を古墳に

  並べ、一族の権威を知らしめる「装置」を必要とした。 と考えられています。(説明より)

 

  さて、管内から 場所を移し 外へ。

  古墳の全景を。  さきほどの 全体周囲地図の実際は こんもりと樹木に覆われて 古墳は隠れています。

   しかし、周囲を実際に歩いてみると、後円部、前方部とも 地図上と違わず、その規模の大きさが体感できました。

   それにしても、よく行き届いた管理がされていること。素晴らしい!

  

   

   周辺地図の「別区」と表示しているあたりに。

   注意書きにある 「石人・石馬」のレプリカが・・・・これ。

    

    写真で見る チリ領 イースター島  あのモアイ像の縮小版? 

    あちらは 大きなものは20mにも  こちらは可愛く…

    ちょっと傷にされ 悲しそうな表情・・・。

 

   ひと時、古代と、「磐井君」に触れ、八女の歴史を勉強した。

 

    私たち地元の財産である「御所山古墳」についても、将来的には

   このような 苅田の町を訪ねてくる方に

    「古墳」のストーリーを 目で感じ、直接に触れて、古代のロマンを

    感じ取って・・・・そんな 期待を

    そう、少しでも 近づくための 住民参加を秘めながら・・・・

 

   八女の街中を散策することに…真っ先に 「白壁」が登場!

   ここ八女福島は かの秀吉によって上妻郡領主として筑紫広門が

   福島城を築城、その後筑後一国の領主となった田中吉政がこの城を改修し

    城下町の整備 この時の町割りや、街路、堀跡、水路が、今も継承されている。

    建物特徴は、防火の備えから「居蔵」(いぐら)と呼ばれる瓦屋根の土蔵造りの

   町家が多いこと。 

   特にこの福島においては、平成3年の台風被害をきっかけに地元の有志の

   「市民の財産である街並みを保存しよう」という機運が 

    今日の街並み継承へと進んでいます。

    どの家も 白壁がよく似合う…

     

   その家 その家に歴史が刻まれ 特徴も。

   ナマコ壁あり、大壁に職人の技術が残されている匠の「こて」の技も。

   瓦にも屋号や、いろいろな模様や、字も。

    また 昭和時代の看板なども、町の有志によって 現在商売はしていなくても

   看板だけはそのままに…レトロな雰囲気が街歩きの目にとまる。

   町づくりは、新しく「起こす」ことだけではなく、古きを目覚めさせ「起こす」ことも。

   もったいない精神、そう、ものを大事にし、遺し、新しきに継承していく…

   実践型の模範ではないでしょうか…この福島の街こそ。

 

   最後は、今回の目玉 「八女福島の燈籠人形公演」鑑賞である。

 

   この京築では、「神楽」が伝統芸能で 無形民俗文化財になっていますが

   八女福島の燈籠人形は初めて  解説によると。

   この燈籠人形は、「からくり人形」お世界なのです。

   八女提灯で飾られた舞台、三味線やお囃子の音に合わせて美しい着物姿の人形が

   熱狂的な拍手喝采に迎えられて登場し、華やかに舞い踊る・・・・

    凄い表現の 説明書きでしたが… これ ほんと。 

   

  舞台は 福島八幡宮の境内で作られ、その舞台は、高さ5m、幅14m、奥行き6m

  二階建て 三層構造になっている。

   三層は、下から、下遣い場、横遣い場、囃子場になっていて。

   舞台は、「屋台」と呼ばれ、組み立て、取り壊しが自由にできるように、

   一本の釘、カスガイも使われていないのが特徴。

   この組み立ては、上演の1か月前に1週間程度で組立てるそうです。

   この舞台裏は、 公演の後、特別に裏方を見学することができました。

    では その 舞台 「横遣い」は 楽屋から人形を操る。

    袖の見えない所から

   「下遣い」は  舞台下で人形を操る それぞれ手、首、体を6名が担当し

    人形の下から直接糸を屈伸させて人形を動かす。

      

   実際に舞台の下に回ってみましたが、腰をかがめての操作

    土間でもあり、低く、なかなか大変な仕事です。

    皆さんの呼吸が揃っていないと、上で 観客が観ている人形の細かい動作にも

    影響が出てくる…それも、これ みんな 地元の方が演じているのですから

    この伝統芸を守る、熱意と、努力には頭が下がります。

 

     演じた後、舞台下でくつろぐ 地元の方々… 

     さて、舞台は 

      境内に  

      八女の提灯が飾られ、幔幕も鮮やかに…

     見学者と言えば 椅子席は僅か30余名分程度…こんな様子が大半

  いいですねぇ~ この雰囲気。

  田舎の のどかな なんとも言えない。 これが「俺たちの手作りなのだ」って 強い 意識なのかも。

  3層から音曲が流れ始め、今日の芸題「春景色筑紫潟名島詣」のはじまり始まり~

     舞台の袖に 稚児が両側に座ります。

   役目は舞台の「後見役」だそうです。

   おそらく、この秋に7・5・3のお宮参りが済んだ子供なのでしょうか?

   舞台の変わり目に両側の男女も交替していくのです。

   これも、伝統を引き継いでいく、この子たちの 「地域デビュー」なのかも

   しれませんね。

 

 「弁財天を厚く信仰する大名一行が従者を引きつれ、筑前・名島神社に詣でました。

   筑紫の潟は、やわらかな春風が差し込み、帆をあげた小船はのどかに行き交い

   その帆影は春の波間にに漂っています・・・・」

 

   舞台では 人形遣いの見事な操作で、 人形にも微妙なしぐさ、動作が観客を魅了します。

   弁財天の踊りも、物語の進行に合わせて、背景の景色も移ろい、着物も変えていくという

    全 第一景から 第六景まで 見事な舞台が繰り広げられました。

      

   

   いや~満足、満足 ずっと立ちっぱなしでしたが…疲れませんでしたよ。

   地域の奉納上演だからか、町内二十三区で保存会を結成し この伝統芸を引き継いでいるとのこと。

   やはり 270年以上の歴史が 観客に伝わって感動を呼ぶのではないでしょうか…

    いい体験をさせていただきました。

 

    

  

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効果ありだね・・・

2016-09-23 | 日記・エッセイ・コラム

 …退職して15年

 勤めころの話は遠い昔話になってきた。

 社員教育の担当をしていたころ、幹部クラスの研修のカリキュラムに

 「座禅」を取り入れて、鎌倉の建長寺に入り、1日過ごしたことがあった。

  効果は? これは 各人各様の受け止め方があって

 それぞれの内容は違っていたが…否定的な意見よりも

  日常生活から 「無」の時間領域での自分を感じ取った。

 と、言う 多数の言葉に 担当として胸をなで下ろした 思い出が。

 

  座禅とセットで 「写経」というのもある。

 近頃、かなりのお寺でも この写経フアンが増えているそうな…

  まず写経って、なんだ。

  写経とは、仏教のお経を書き写すことですね。

  この写すという行為によって功徳が得られると説かれています。

  この写経と言えば「般若心境」

  僅か 300字足らずと比較的短いのもそのために手軽に。

  その効果はと言えば…いろいろあるようです。

 

  毎日の生活の中で「続けること」 を 何かで。 と 思い始め

  現在 私は 写経」あらぬ 「天声人語」の書き写しを続けています。

  朝日新聞が この「天声人語書き写しノート」

   

  販売を開始した時点(2011年4月から) 今朝まで毎日 続けています。

  私として この効果は? という結果は  おかげで沢山体得できたと。

  先ずは、4月からスタートだったので「日の出」を考え 起床時間を5:30

  これが春夏秋冬 今日までずっと寝坊せずに続いていること。

  うむうむ このことじゃ 「早起きは三文の得」かな。

   起きて、新聞を取り 顔を洗って 髭をそり

   おもむろにテーブルに着く。

  昨日の新聞「天声人語」を鋏で切り抜き、ノートに糊で貼る。

   そして 書き始める…

   個々の動作は 毎日 寸分たがわず これも 習慣になって

   忍耐でも 苦痛でもなくなって  

  

  

   これは 9月22日分です。

  この書き写しの効果に、一字一字丁寧に書き写していく行為 これが大事なのだが…

  この字を見てもご覧のように…少しも丁寧さがない。 いや、なくなってきたのかな? 

   以前は、書くことに 時間もかけて 姿勢も良くし、○ 点、カッコ 止めも しっかり書いていたのだが。

   どうやら このところ 雑になってきたようだ。  反省、反省 

 

   でも、効果には 「脳が活性化する」 指先を使う。→これが 脳にいい →ボケ防止に →認知症予防にも。

   筆を使う、ピアノを弾くを初め 楽器はいい。 「指先運動」なのだ。

   つまり 「書き写す」という ひとつのこの行為に集中することで 脳に良いそうな…と、信じて。

   集中と 次に 忍耐も。 

   まぁ、続けること自体が 忍耐でもあるしね。 多少、字が 荒くなっても…言い訳?

    天声人語は603字 の文章  ○ も カッコも入れて 最後の枠まで…ぴったり治める。

   およそ 25分くらいのスピード

   字の読み方 書き順 意味 も 同時にその瞬間に頭に入る。

    解らなければ、傍に広辞苑を置いているので すぐに調べ 理解することにしている。

 

   テーマは この著者の感性 時世をよく読んでいるので 世の中の動きにも対応できるし

   ジャンルも広いし 取材による内容も細かく、丁寧。

   取り上げる内容についての 資料の選定にも慎重なのが 大いに勉強になる。

  

   リタイヤ後の自分の地域活動で「講演」する機会の「話のネタ」にもここから…

   ともかく 朝の静けさの中で 「独り」の時間は 心が落ち着き 穏やかな気持ちになる。

 

   「天声人語」書き写し に続いて 今年から これからの人生を振り返る…

    そんな気持ちで 「10年日記」を書き始めた・・・

   えっ まだ 10年先まで 頑張るの? って 声も聞こえそうだが

   長生きをしたいからではなく、 こうして 「生きている証」を とね。

   ただ だらだらと生きていく そう、それだけは との思いです。

   後悔はしませんが 振り返って 何かまた 感じて 次に を 考えるためにも

   「残しておくことで」 発見もあるのかな?

   「書き写し」 「10年日記」 そして 「ブログ」

    もうすぐ75歳 「黄昏どきを 愉しむ」とは ずばり 年を重ねた証

   日々を大事に生きていくことなのさ。

 

    昨日の人語に 渥美清さんの俳句が

    「赤とんぼ じっとしたまま 明日 どうする」 

     渥美さんも 赤とんぼも お互い見つめあって 

       何を考えていたのでしょうか…

   明日どうする? が無くなったら・・ ほんとに どうする? 私も。

     

 

 

   

 

   

  

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舩木倭帆 吹きガラスのうつわ 「普段着のガラス」

2016-09-20 | 日記・エッセイ・コラム

 今朝は 朝から一人。

台風の影響もなく 少し風が吹いている程度で 昨夜からの

テレビの台風情報の凄さとは裏腹で やれやれ…と。

 

 本棚の整理をしていて、懐かしの1冊に目が止まった。

 今日のタイトルの「普段着のガラス」

 著者は 舩木倭帆(ふなき しずほ) ガラス作家である。

     

   会場で求めた際に 自筆のサインを。

 

 この作家のガラスの器との出会いは 衝撃的であった。

 東京 日本橋三越本店で彼の企画展があり誘われて会場で初めて

 彼の作品を 視た途端、「なんて綺麗な…」と。

 

  器には興味があり、磁器や陶器類の器は興味をもって多少買っていた。

 が、考えれば、「ガラスの器」はほんの少しだけであった。

 

 ともかく 作品の品格、質、輝き、色彩…これが日常の器?

 と、びっくりでした。

 

  数多くの作品の中から、当時の私の背丈で求められるのは?

  いろいろと 考えあぐねていました。

 

  ここで また びっくり 会場の作品は 次々に「販売済み」が。

    慌てて 「これを」と 選んだ ひとつ。

      光とこの濃深緑の神秘的なこと。

   買った本の作品欄にも こんな風に…

     下の方に 「シャーベット」を。

 

    同じものを買い、普段は 私も こんな風に 使ってます。

     アイスクリームを載せ 

   自家製の (今年は 「イクリ」のソースで )愉しんでます。

   いや、 なんでも いいんですよ、載せれば…ちょっと洒落とんしゃ~。

 

   それから 毎年 この三越本店で開催される度に行ったのですが

   もう、開店前からフアンが並び、三越の美術画廊が

   まるでバーゲン会場のごとく混雑するという 凄さです。

    フアンだけでなく、商売の方も 「買い付け」? 

   とにかく あっと いう間に 売れてしまう・・・・

    鑑賞 なんて そんな 雰囲気ではなかった。

    我々の身分? では 買い付けなんてね。

   先ずは 鑑賞 それから

   いいもので財布との相談で 何点かのものを求め

    ・・・・ でも、いい思い出になってます。

 

    今も 求めた器を 普段着感覚で 愉しませてもらってます。

 

   なんといっても 彼の作品は「ぬくもり」があります。

   ガラスなのに 冷たい印象はないのです。

   また デザインも どちらかというと てらいなく。

   和食にもなじむ…そして 使い勝手が抜群です。

   手にしたとき、収まるのですよ。 しっとりと。

   初めて手にしたのに…もう 何年も自分のもの。

   そんな落ち着き を。 触れて優しい…

 

   作者が 求める 日常生活に取り込む その器を使って

    「よろこび」「豊かに」… 

 

    作り手の心を、使い手が感じる。

    年に数回しか使わないなら、いらない。

    楽しみながら 普段着のように使う。

    これこそ、本当の豊かさなのでは と。  

 

   彼、舩木さんは、 島根県、布志名焼窯元、舩木道忠の息子。

   実家には 柳宗悦、浜田庄司、河井寛次郎、棟方志功などの

   民芸運動の中心的メンバーが訪れていた…そんな環境で育った。

    余談:(以前、倉敷の大原美術館で彼らの作品を見てきました)

   島根大学でガラス工芸を志し、卒業後制作を始め、のち

   北九州民芸村での制作、そして広島県神辺町に工房

   「グラスヒュッテ舩木」を立ち上げ 精力的に制作活動を…

    三越本店での企画展開催を ~78年から30年も続ける

    1977年 心臓病で倒れ医師から ガラスを取るか命を取るかと・・

    「このとき、人間は いつか必ず死ぬ、ならばそのときが来るまで

      ガラスを拭き続けたいと 思ったという。」

    そして 惜しいことに2013年に突然工房でお亡くなりに…。

         

    「技術は素朴な方がいい

       道具は単純な方がいい

          作り手は謙虚な方がいい

           ガラスが教えてくれました」

   

    何気なく 使って、愉しんでいた 器。

    今朝改めて この作者の意図を 自分のものにしていたことで

    ちょっぴり 心豊かな気分に。

     ほぼ毎晩 テーブルにあり、ワイン、ビールの美味さを

    引き出してくれている。 1品。 

     どっしりと重く、 頼もしいグラスです。

   

    酒の肴を 愉しむとき。

      どんなものを載せると 美味しくなる?

   そう、器って、料理と勝負するくらいの力量があるのですよ。

     「食べる」ものを載せる…これだけの役目ではない。

       脇役でもあり、主役でもある。

      「目で愉しむ」は、料理と器も そこに味わいがあるのでは?

      だから、たとえ 普段 使う器であっても、それなりに

       形、色 を

      そして ガラスは 光があってこその器

       いろいろ愉しむことで 身近なものから 生活の中に

       「欠かせない」 1品に なるように… 

        2人で愉しむために、基本は みんな2つ 

        ワイングラスは4つ。

 

   これは ソースを入れると ソースの綺麗な色が

    光を通して  ワンランク アップするかも?       

              

    ガラスの深い色を愉しむ さらさらと 水音がきこえてきそうな

     夏の夕べに 氷でも中に入れて… 鱧を載せて…ああ

   

     

   私は、 「器って 使い方が決まっているわけではない。

          どう 愉しむか 器と季節の食材、果物など

           料理を どう 愉しむかってこと」

    でしょ。  

    そう、今晩も食卓には 普段着のガラスがきっと載っているよ。

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シェフよ! 塩梅って大事だよ・・・

2016-09-15 | 日記・エッセイ・コラム

 今日のランチは いつものとは違うのです。

何故かって?

 そう、私の家内の同級生ですが、私たちの友達。

 何かというと 一緒に 心を通わせて人生を楽しんでいる仲間

 

 その彼女の今日は 70歳と4つ。

 来年は 後期高齢者の仲間に。 そんな友です。

 

 この数年、誕生日の日のランチを一緒に。

 

 行橋の レストラン「わたなべ」で食事と会話を楽しむことにしているのです。

  行橋では なかなかしっかりした店

 ご贔屓の方も多くあるように 聞いています。

 私たちも、いろいろな店でグルメってるのですが、ここは ご推薦です。 と。

 ここ 数年、何か…の時は、 ここで。

 

  3人が 「ここなら」と 舌が合う・・と、いうのも 珍しい。

 

 さて、 今日のランチタイムの感想を。

 

 美味しいのは 美味しかった。 だが、しかし。

 今日は、苦言を 一言。

  私は 以前 会社では「お客様相談室」で 毎日 全国からの

  クレームを 直接電話で 頂いておりました。

 

  「顧客満足」 って 何だ! そんな時代の渦中に。

  考えてみれば、お客様の 「本当の気持ち」を 頂くことの大切さ。

  これは 商いには常道でしょ。

  と言うわけで、

  楽しい ランチタイムは

   前菜は 鱧と野菜・ハーブ類でスタート。

  

  盛り付けも、色彩も 「しゃれとんしゃ」 味も goo

 メーンが出てきて…

  白身魚の「かながしら」(金頭)

  スズキ科 ホウボウの仲間 この手の魚は みんな美味いね。

 お店の方の説明では…京都では お祝いの時に この」魚を食すると言う…

 「金」は目出度いに通じるという事か?

  魚の色も めでたい よ。 

 

  口に入れた途端、 「しょっぱい」

  いや、強烈  シェフ 塩の振り方間違てたのじゃないの・・

 

  私 74歳、 世間様からは 年寄りの仲間になりますが

  「舌」はまだまだ 健在と自負しているのですが。

  テーブルの3人とも 同時に、「しょっぱい」

  こんなことは珍しい。

   ナイフもフォークも 止まってしましました。

  傍の 冷たいコップの水が こんなにおいしく感じたこと。

  初めてです。

 

   それに、 普段になく、 お水のお代わりを3回も…

 

  きっと、何かの手違いだろう…と 良心的に解釈して

  皿は もちろん最後まで 残さず 綺麗には。

   前菜も、スープも、デザートも、コーヒーも

   美味しかった。

 

   しかし、 このお皿だけは。 頂けません。

   100×0=0

   1品が 0 だったら 他の品が いくら良くても

   今日の このランチの総合点は 掛け算方式で ゼロです。

   ひょっとして シェフの配慮は

   「夏から秋のかけて 身体の調節から 「塩け」が必要

   いつもよりは」 と、 ひとつまみ の。

   そう、「塩梅」が あったのかも しれないが。

 

    五感の中で 味覚というのは 大きく個人差が出てきますが

   「塩」加減は 実は 本当に難しいものです。

  

    昔の話に 織田信長が 京から 料理人を安土に召し抱え

    料理をさせたところ 「この味はなんだ 薄い」 と

    一刀両断に 切り捨てた・・・・なんて 怖い 話も。

 

 

   でも、 私たちも 折角 楽しもうと 足を運んだのですから

   「意見」としては 申し述べても いいのではと。

  

    会計の際に、 「大変美味しかったです。 ご馳走様でした。

    しかし、「一言(かながしら)の塩加減だけは…ちょっと…」

    と。 

 

    玄関を出ると 秋の日差しは じりじりと 夏の暑さを超えるほど

 

   しかし 風は やっぱり少し 涼し気に。

    柿の実が  なんとも 素敵に 飛び込んできました。

    

   帰宅後も 喉は 水分補給を要求してくる…

 

   「塩梅悪いなぁ…」

 

    

   

  

 

  

 

 

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古墳周濠の草刈り作業

2016-09-14 | 日記・エッセイ・コラム

 今朝の天気を心配しながらだったが

少し小雨程度から作業開始の時間には雨の止み

予定通り決行した。

 地区老友会恒例の行事 白庭神社境内と御所山古墳

周濠周りの草刈り作業なのです。

 開始の30分前には勢ぞろい

 雑草の草取り組と草刈機を使っての作業組とに分かれ

 ての作業です。

 中津街道沿いにある御所山古墳と白庭神社

 毎月の清掃も老友会で実施していますが、年に2回

 草刈り作業を行っているのです。

 街道からすぐに参道なので

 ここは いつも綺麗にしておかないと。

    

足元は目立つのでね。  ほら、綺麗に。

 

 境内の広場や 本殿に続く参道も雑草や落ち葉がいっぱい。

     

  密集した草を取り  箒で落ち葉を

       ほら こんなに。

     

 

 斜面の草刈りは大変でした。

  斜面、足もとに注意してと。

 こんな藪と蔓の絡まったところ 機械も動かすの大変です。

  今朝は 蜂が飛び出す始末…危ない、危ない!

   

  綺麗に作業も終了です。

  

 

  ご苦労様でした。

  

 御所山古墳は 現在 文化庁の調査が進行中

  詳細な古墳の実態を時間をかけて 行っています。

  こんな規模なんですよ。

   

  全体の規模は? どんな権力者が この古墳の主?

 石棺の中の埋葬品は? 

 この石は どこから運ばれてきたのか?…

 まだまだ 多くの 謎解きが待っているのです。

 

 それだけに 楽しみも多く、地域活性化の目玉に

 地域の宝として これからも また 将来に渡って 

 子供や孫の時代に残していかなければなりません。

 こうした 小さな取り組みが 地域の財産を守り、

 維持していくことになるのです。

 

  

 

      

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1輪だって いいもんだね。

2016-09-12 | 日記・エッセイ・コラム

 今日は本降りの雨だ。

庭の木々が喜んでいるに違いない。

 我が家の樹は、かなり辛抱強い。

何故かって…この私、主が。

 今夏の猛暑にも さほど水遣りをしなかった。

と、言うより、普段からあまり水遣りをしていない。

 つまり相当の無精なのだ。

 勝手に、木々たちよ「自分の力で強くなれ!」

 なんて 屁理屈で 凄い考え方を。

 「枯れない」ために生き残るを選べ。と。

 だから 今日の雨は慈雨ですよ。彼には。

 

 かなり降った午後、庭先に白い花が・・・・

 気が付かなった…えっ、もしかして「彼岸花」?

 すくっと1本だけ 地中から顔を出している。

 他には…周囲を見回し ほんとに1本だけでした。

 いつ 咲いていたのだろう…

 

 先日の土曜日の京築版に

 「白い彼岸花 1万本」」 

 「知恵の文殊様」として知られる築上町伝法寺の

  正光寺境内一帯 1万本が見ごろを迎え…」

  とあった。

   

 

   これは凄い景色であろう…と想像できる。

 

  秋の実りのころ 田んぼの畔に華やかに咲く紅の

  彼岸花はまさに 秋の名物でもあるが。

   白の彼岸花 1万本  他の地域でもそんなにはなかろう。

   野の花としては 珍しいのでは?

   記事にも 町おこしグループの皆さんの長年の

   努力の賜物 こうした積み重ねの汗がきっと

   大きく株を育てたのでしょう。

   「育つ」ってこと 花も 人間も 同じように

   「慈しむ」心がないと 駄目ですよね。

   この連休には多くの人出は 間違いなし。

 

   ロクに努力もしない、ほったらかしの庭に。

    ひっそりと、誰から注目されることもなく

    1輪だけ 寡黙に自分を表現していた。

  

   雨の中、傘をさして 1人だけが 1輪の花を

  じっくりと眺めてあげた。

  

 

  「ありがとう、美しいよ

    咲いたのも気が付かないで ごめんよ。」

   今日の雨が あなたとの出会いを作ってくれました。

   風が 舞って…白い花弁が心地よさそうに揺れた。

 

   きっと 喜んでくれたのでしょう…白い彼岸花も。

 

   

 

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使ってこそ「器」の魅力

2016-09-09 | 日記・エッセイ・コラム

 ブログのアップも随分と続いている。

以前のOCNのブログ欄には、「ギャラリー」という欄があって

私の趣味の「絵画・花づくり・読書・器」という4つの

ギャラリーを設定していましたが、このGOOブログには

それがない 折角、苦労してギャラリーに作品を収蔵した?

作品を移動することができなくて消えてしまいました。

 

 接客のための 料理の器をどれにしようかと選んでいて

以前のギャラリーのことを思い出した。

 

 料理を美味しく楽しむには、素材はもちろん、腕や 味付け

盛り付け そして 「器」そのものにも気を配る。

 つまりは 料理は総合芸術といってもいいのでは?

 

 いや、おおげさではなく、普通に食事をする場合でも

料理に合わせて、器を選ぶのは楽しいでしょう。

 

 例えば、パックの豆腐を買ってきて、パックの蓋を取り

 そのままにして 醤油をかけて食卓に…なんて こと

 やりますか…これじゃ 折角の食事も 台無しでしょ。

 

 豆腐は冷やして 器に、生姜を擂り、ネギを刻んで

 「冷ややっこ」 そう ひとつの料理として味わうのでしょう。

 

 結婚して あと数年で金婚式 あっという間の時間でしたね。

 その間に、「食べる」という動作は 1日3回

 まぁ、3歳くらいから始まり、多少は食事を抜いた時もあるとしても

 とにかく生きていく上で 回数が多い方の一つです。

  だからこそ、いい加減にしないで、しっかりと食を愉しむ。

 これが 私のモットー…だから 手を抜かずに もっと、もっと 

 の 気持ちを。

 

 そんな愉しみが 器を選ぶ。

 普通に楽しめる程度 手の届く範囲での 「プチ贅沢」で

 いろいろな焼き物の器を揃えてきました。

 そして、日々の食卓に 顔を出して、料理を載せて愉しんでいます。

 たとえそれが、「いりこ」を軽くフライパンで炒ったものでも

 自分が好きな器に盛り付ければ・… 見事な料理に。

 どうです、ささやかなもんでしょう こんな程度でも楽しいのです。

 

  若い時分に 「備前焼」に凝って いろいろ集めました。

 

 広島勤務時代には 備前の里「伊部」まで出かけ うろうろとも。

 あれから 40余年  いまでも 器は健在?

 何かといえば、食卓に。

 

   これは 特大の大皿 33㎝

 大勢のゲストが来れば これに刺身の盛り合わせを

  

   これも 大きくて 31㎝ 

  火襷がきれいな器で よく使っていあmす。

  

 備前焼きは 神の芸術 て 言われてますよね。 

  素焼き800度以下 800度以上を焼しめ

  1000度以上を本焼きという。 備前は本焼きであり

  焼成最高温度は1300度にも。

 

   だから この焼成の色々で 楽しめるのです。

  「赤焼」「ゴマ焼」「「ゴマ禿」「サンギリ」「榎肌焼」

   「コゲ焼」「火襷(ヒダスキ)」などなど…

 

  中、小 取り皿なども           これは小鉢

    

  

   

  備前は 素焼きですから ザラザラして それが嫌だというかもいますが

  そこが土臭くて いい感じなんですよね。 私には。

 

  これから 冬になると 晩酌は 日本酒に変わります。

  日本酒を美味く飲むには 徳利と杯

  愛用の1品です。 

  備前は使えば使うほど、通夜も味も出てくるのが 魅力です。

  購入当時の 姿ではなくなってますね。

  飲む私は 一向に 味も 魅力も 増すことなくの今までですが・・・

  器の方が…器が大きい!  

    

 

  夏のシーズンには 冷えたビールが最高ですよね。

  もちろん ここでも 備前焼が登場します。

  備前焼のジョッキー ってのも  あるんでしょ。

   これを冷蔵庫で冷やして置き

  冷えたビールを注ぐと…とってもきめ細かい 泡ができて

  喉越しが最高です!

 

  そして 「肴」が傍にある。

  これは 備前の角皿 19.5㎝

  ちょっと 珍しいデザインと焼き方

  「角」と「丸」  何でも載せて 見栄えがします。

 

 備前ばっかりじゃなくて、 地元九州の焼き物も。

 

  日田の名陶 「小鹿田焼」

  飛びかんなと 刷毛目 どちらもいいですね。

  我が家には 大ぶりの 31㎝  中21.5㎝   18.5㎝ 

 

 

   

       

 

 これも 使い込むことで 模様の色もどんどん変化して 味が出てきました。

 

  小ぶりですが 上品で 物静かな1枚

  唐津焼です。

   絵が素敵 虹ノ松原か? そう 

  洒脱な筆の勢いです。 松を描いています。

  これも くさい1品 志野の皿 

 

  これは 札幌時代に 同じマンションで出会った

  「生涯の友」 から頂いた。

   昔、奥さんの実家が 北海の鰊場(にしんば)

   おそらく 漁場の土間で 実際に食器として使われていたもの。

  いまでは とても… 「古伊万里」 本藍がみごとなものです。

 

   いいものですから 大事に 大事に 使ってます。

 

 

 これも 同じく 伊万里ですが 

  ものは 普通  しかし 大皿なので 使い勝手がいい。

  大盛りの料理には 欠かさない 我が家の 一番 活躍している皿

  31.5㎝ 

 同じく札幌時代に これも 珍しい「小樽焼」

 

  自然の火のいたずらか? これほどの「青」を。

  14㎝ この色に 合わせて 料理というと…

 みどり色と 反対の色で… とっても引き立つように。

 

 これも 好きな1枚で。

 「黄瀬戸」で 油滴天目なんです。  刺身によく似あいます。

 

  油滴もいいんです そして 中央に2本 ヘラで 素早く 横に 力強く削り込みを

  やはり かなりの腕前でないと…と。 いい感じだなぁ。

 

  拡大してみると  判りますでしょ。 こまかい油のしずくのように…

 

 

 写真だと 少し 薄黒い感じですが この器の実物 真っ黒なんです。 

 その中に 油滴が 浮かび上がっている。

 

  ずっしりと重く 横29㎝ 楯18㎝  

 

  晩酌 たまらないねぇ…

 

  と、いうような 器の話。

  こんな うちわ の話も 陶器どき させてもらいます。

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はかない 命を

2016-09-08 | 日記・エッセイ・コラム

 作詞:なかにし礼  作曲:三木たかし

 歌手 石川さゆり

 「風の盆恋歌」 この歌の1番に

 蚊帳の中から 花を見る

 咲いて はかない 酔芙蓉

 若い日の美しい 私を抱いてほしかった

 しのび逢う恋 風の盆

 

 ご存じ 小説 高橋治著「風の盆恋歌」から

 そうなんです この秋に入って 庭に満を持して咲く花

 「酔芙蓉」 

 今年も そのはかない一日の美の舞台を愉しむ季節に。

  この花の特徴は ご存知の通りですが

 「朝 白く花弁を開き 昼には 薄ピンクに 

   そして 夕刻には 赤く染まって 萎んでいく…」

  花のはかなさ、 「諸行無常」ですね。

  はかないから 価値があるのかも?

  花言葉は、「しとやかな恋人」「繊細な美」

   石川さゆり さんが切々と感情込めて もどかしい女心をうたう

 

  珍しい花の一つでしょうね でも、 色変わり する

  これは もしかして イメージは よくないのかも。

  古来、美しさの表現に使われているのですが

   酒に酔って頬を染める楊貴妃の美しさに例える…

   さぁ 私も カメラを提げて 時間撮りをしてみました。

   樹は 2本 ありますが その1本に

  朝 9時  2つ。

    

  冷たい風が 頬を心地よく 撫でていく… 感じかな。

   きっと 朝ぶろに入って 汗を拭いた後

  好きな お酒を始めたんだと思いますね

 

  昼  ⒔:00   

   彼?(この花を呼んで) 結構 お酒が強いですね。

   この時間で 4時間 飲んでます…それで このくらいの顔の色

   それから まだまだ 続いて 飲んでます…

  夕刻 17:00   ちょっと 疲れてきたかな?

   そう もう かなりのところまで

   とうとう 口を噤んでしまいましたよ。

 

   今日はよく飲んだなぁ…

   翌朝 まだ 真っ赤な顔して 頑張っている。

   しかし、それも 時間の問題 

   後は、 樹下に落ちて 朽ちていくのです。  

 

   「花の命は短くて…」

    「苦しきことのみ」ではなく、 彼 結構 「愉しんで」 

   人生の終わりを の、ように感じました。 

 

   もうしばらくすると この大きな樹 いっぱい。

   酔芙蓉の花が 咲き乱れるのです。

 

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感慨無量 秋晴れに 槌音も高く だが

2016-09-06 | 日記・エッセイ・コラム

 台風12号も 予想に反して( いいことですが)

 無事に 通過してくれました。

 一方では、東北、北海道では いまだに行方不明ン方も

 その爪痕は 痛ましいばかりです。

 

 私の家の目の前の区画整理後の住宅地は

 目を見張るような変化です。

 

 ちょっと昔の風景は こんな…

 大昔は 「海」

 明治時代には「塩田」で この地域は活気を呈していました。

 そして 埋め立てられて 「田んぼ」に 

  旧10号線から 海に向かって 広大な農地ができ

 ご当地での大企業「日産」がやってきて もうすぐ半世紀

 そんな時代の変遷か?

 この広大な農地が今度は「住宅地」として 

 またまた埋めたてが始まって その姿を変えていく。

 つい数年前 この埋め立ての話が本格的になってから

 休耕地も増えてきた。

  2010年ごろ 遠くの山は 「二先山」

 私の家のすぐ前では ず~っと 毎年こんな風景が

  今 ここには 新築の家が。

 秋の実りが 懐かしい…

 

 周辺を歩くと 両側には 

 これぞ、田舎の風景。

 

 工事が始まると 一変します。

 物静かな環境が 「ブル」や「重機」の騒音が連続して響いてくる。

  

 「機械」の頼もしさと、その能力の高さには驚きます。

 あっという間に 「田んぼ」が消えた? そんな感じ。

 

 あれから 工事のスピードは加速して

  農地はすっかり姿を変え、更地になりました。

 

 

 さらに 工事は進み 元の地権者の所有する土地の

 およそ55%前後の割り合いで換地となり区画されていきます。

   

 区画が完了し、引き渡しが始まると同時に、 こんどは「建築」ラッシュです!

 予定の区画は まずは 第1期の土地造成区なのですが。

 これは想定外のスピードです。

 あれよ、あれよ という間に そう まるで「雨後の筍」状態に。

 それも、たった 1年間の猛烈な勢いです。

 まず 最初に 3棟の賃貸アパートが  砂漠の中に すっくと建った。 

 と、思う間もなく、 区画内は アパート建設ラッシュ!

   

  

  個人の住まいの家は まだ ほんの数軒…

  

  もうすぐ 上棟式かな? 個人の家も

 

  「売り家」の看板も 2棟のうち 1軒は即入居

 

 介護老人ホームの建設の看板も

  

 

  本年度中には まだまだ 「槌音」が響くのは確実です。

 

 文明って、何でしょうね… 結構、考えさせられますね いろいろと。

 

  生活の中の「匂い」って 大事でしょ。

 僕ら 古い者は 田舎の「土」の匂いって 懐かしいのです。

 そう、田んぼの匂い。

  この風景 

 そいて 秋の収穫は まさに「五穀豊穣」

 「この幸せ」を共有したものです。 

 これが 今 

  乾燥し味気ない 殺伐とした匂いに。

 この区画内には 「緑」がどこにもありません。

 これから建設される 個々の周囲に僅かばかりの緑でしょう…

 

 どこもかしこも 「自然」との関わりが 

 減っていくこと このことって 正解なんでしょうか?

 

  新しく「生まれてくるもの、こと」は否定しませんが

 そのために、滅びていくものも ある。

  「文明」とは、 civilization

    都市化=生産手段の発達によって生活水準が上がり、人権尊重と

      機会均等などの原則が認められている社会、すなわち

      近代社会の状態

  と、あるが、 現実はなかなか です。

  「新しさ」「古さ」は  黒白ではありません。

   共存しながら お互いの 「うまさ」を引き出して

   その時代に合った 知恵に結び付ければ いいのでは?

   と。

 

   建設の槌音も ブルドーザが唸り、黒い煙を吐く 現場と。

   大工の金槌の音が 青空に心地よく響く音。

  

   同じように 明日 住む人のための息遣いなのですが。

   以前、夏には 海からの風が 稲穂を香りを載せ

    涼風となって 我が家へ 来ていた。

   もう この 風は 二度と 帰って来ないのだ。

 

 

 

 

 

  

 

  

 

  

 

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続 黄昏どきを愉しむ

 傘寿を超すと「人生の壁」を超えた。  でも、脳も体もまだいけそう~  もう少し、世間の仲間から抜け出すのを待とう。  指先の運動と、脳の体操のために「ブログ」が友となってエネルギの補給としたい。