秋もたけなわ…
秋は とにかく 楽しいことが目白押し?
いや、生活に張りができる季節なのかもしれません。
「食欲」「読書」「芸術」…の秋って言うでしょ。
今日は その一つ 「芸術」の秋に ふさわしい美術館へ。
ご当地 行橋の「増田美術館」 で
「青木龍山・清高遺作展」&同時に増田美術館作品特別展が
開催中…これは もう 見逃せない!
ご存じ増田美術館は、この京築エリアでは随一の美術館だと思ってます。
とにかく その収蔵品の格の高さ? 変な言い方ですが そうなんです。
どうしてこんな立派な作品が それもビッグな方々のものばかりなんです。
最初に 訪れたときには 衝撃的で 「うそでしょ!」とまで思ったくらいです。
それ以来、企画展には必ず足を運び、また、心を落ち着かせるには…
「ここに行けば・・」と 私の精神安定剤にもなっている。
そんな美術館です。
さて、本日の遺作展 大変に素晴らしかった…
「黒」がこんなに素敵に表現されるのかと…
作品を眺めるのには 能書きは要らないですね。
眺めていれば、向こうから(作品) 語りかけてくれます。
だから ただ じっと 静かに眺めていれば 沁みてきます。
本日の出展されている作品は 龍山・清高親子で26点
*写真は、ネットやパンフレット類からの画像を使わせて貰ってます。
清高の作品で 青磁「曙」
青磁に釉をかけて こんな作品が
この色彩の微妙なグラデーション・・・・
これは「技」なのか? 神のいたずらか?
同じく 青磁花器「青への想い」
いい色していますね。 眺めているだけで…言葉はいらない。
龍山の作品で。
パンフレットの表紙に 「しらべ」 1995年 日展作品
「黒」がこんなに 深い味わいに。 ただ 「恐れ」を感じるくらいですね。
「春の宴」
「豊和」
「激浪」
天目釉彩 菖蒲絵皿
もう これは 焼き物と言うよりは、一服の絵です。
黒の皿に 金で 筆太に 素早いタッチの力強さ!
躍動的で、黒ならでは…凄いですね。
勉強をするってのは、「いいもの」との出会いですね。
これは もう 秋の 一番の学習ができました。
普段の常設会場も 作品の入れ替えをしており、従来作品プラス収蔵品から選び抜いた
作品が目白押しでした。
この1月 春の企画展の際の ブログにも掲載しましたが、再度、私の好きな作品と
今回の作品をアップします。
常設の「陶器」の展示場には
酒井田柿右衛門、中里太郎右衛門(無庵、逢庵) 藤原啓 雄 金重陶秀 河井寛次郎
北大路魯山人、富本健吉 浜田庄司・・・と もう 人間国宝のオンパレード。
目につく、力強いのが やっぱり 浜田庄司さん
この墨の大胆な流し掛け・・・・一発勝負の極まった技
絵画の方には もう ここも うんざりするほど(いい意味ですよ) 作品の質が高すぎ、圧倒されます。 だから 疲れるんです。
会場正面に これでもかという迫力の絵
橋本雅邦 「龍虎図」 雅邦の「龍虎」を描いた作品は 他の美術館にも結構な数ありますが その中でも優れた作品の一つ。
右に回って すぐに この作品 橋本関雪「老松白猿」
いい絵ですよ… 「語りかけてくる」 って 分かるでしょ。
動物だって、ものが言える…こちらも 理解できる。と、思いますが。
そして 秋の季節ならではの 福田平八郎「秋茄子」
日本画には 「美人画」が欠かせない・・・・ その中でも 群を抜いて頂きにある。
上村松園 「梅下佳人」
何てきれいなんでしょう…
そして 洋画部門では欠かせない一人
世界的人気作家 シルクロードでお馴染の
平山郁夫さん 「ここでは 日本の風景を題材に」
それも 古き都 斑鳩の地 「薬師寺の夜」
どうです! この感動。
毎日いろいろやることが おありでしょうが ほんのひととき。
あなたも 美術館に足を向けてみては いかがでしょうか…
あなたの近くの美術館においても きっと 素敵な企画展 開催中ですよ。
そして、「芸術」のあとは、 そう、今度は「食欲」の秋を…
秋って季節があるのだから たっぷり堪能してみては…「飽きない」ですよ。