黄昏どきを愉しむ

傘寿を過ぎた田舎爺さん 「脳」の体操に挑戦中!
まだまだ若くありたいと「老い」を楽しんでま~す

新型コロナウイルス禍・・・の読書

2020-03-25 | 日記
ニュースはどの局も~「東京オリンピック・パラリンピック」の延期の報

さぁ、これからが大変! 
現在「出場」が決まっている選手たち、まだ決まってない候補選手の皆さんの
これからの調整だね。
他にも 会場をはじめとしてやらなければいけないのは山積。
いままで積み上げてきたご苦労にさらにさらに・・・乗り切るしかない。 か。

老人のみとしては、不要不急な外出は避けている今日・・・

読書しか ないか~と、 1冊を取り出した。

実は、この3月28日から神戸市立博物館で開催される 
「コートールド美術館展 魅惑の印象派 に行く予定にしていました。

こんな騒ぎになってしまったので、とりあえず 3月はあきらめ・・・
6月21日までの会期中に コロナが治まり~博物館が開館となればの
期待をすることに。

私の趣味が「絵画」 そして 現在は「美術館巡り」の方が多いくらい。
 このブログにも かなりの頻度で美術館巡りをアップしていますが~

そんな訳で 本でも読みながら~美術館に行った気分を味わうことに。
この1冊
「楽園のカンヴァス」 原田マハ  アートミステリーなんです。

 以前、 MoMA (ニューヨーク近代美術館) そして 日本の
 倉敷 (大原美術館)に行って作品も見ていたので十分理解できました。

 ただ、本の内容とは別に、作品を楽しむ~
  
 今回登場するのが「ルソー&ピカソ」他 ・・・いずれも有名な画家たちばかり。
 また、世界の美術館には必ず展示されていると言ってもいいでしょう。

 そのルソーの1枚の絵を巡って、2人の男女がその絵の真相を競い合う
 なかなか面白い内容ですが。

出てくる「絵」 に関心を持ってください。
今回は 読む前に 出てくる作品をプリントして、手元に置いて読む・・・
そうです、絵を鑑賞しながら、次の行を追いかける~なかなかのアイデア? 

そこで 今晩は 皆さんにも とりあえず 本を読まなくて 画面上で
本文中に出てくる作品
ルソーやピカソの 絵の鑑賞をして貰いたいと 私の「コロナ一掃!」
サービスをお届けいたします。

 唐突に この絵から 始まります~

 まず この絵 女流彫刻家クロード・ヴィニョンの邸宅に飾るために描かれた
四連作のひとつだという。
 「幻想」  ピエール・ビュヴィス・ド・シャヴァンヌ が1866年に描いた作品
       

 本文、最初の行・・・
 「ここに、しらじらと青い空気をまとった一枚の絵がある。
   画面に広がるのは、翼を広げて飛び立とうとするペガサス、その首に
  植物の蔓を投げる裸婦、彼女の足元で花を摘む裸の初年」

  この作品の 女性 「早川織絵」がこの絵の前に立っている。
   彼女 美術館の監視員なんだ~ ここ「大原美術館」の。

 次に 向き合う 絵が・・・ エル・グレコ「受胎告知」
       
         
 ここで文中は、大原美術館の 歴史を語る・・・。
 
  パブロピカソが登場!
  1925年 「鳥籠」
         
         
 「織絵は ひそかに興奮した
   ピカソは、「鳥」を描いているののではなく「籠」を描いているのだ。
 そう気が付いたとたん・・・」

場面、変わって・・・ルソーの展示会の話に~
 
  ここから ルソーの作品が…

 「パリ近郊の眺め、バニュー村」   オルセー美術館 「戦争」
 
        

ピカソ美術館 「平和のしるしとして共和国に挨拶に来た諸大国の代表者たち」
         
バーゼル市立美術館 「詩人に霊感を与えるミューズ」
 
         

 プラハ国立美術館 「私自身、肖像=風景」
         
          

 そして、この本の主題である ルソーの
  ニューヨーク近代美術館 「・・・・・『夢』」
   ルソー最晩年の代表作。  この時 画家は66歳だった。
  
  生きているあいだにはろくに評価されず、子供の絵だと揶揄され、
 笑われ続けた不遇の画家。のちに「素朴派の祖」と呼ばれて世界中の人々に
愛されるようになった画家が、死の直前まで手掛けていた作品と言われている。

  

  この絵と 同じくルソーの「眠れるジプシー女」 
    

  これが MoMAのコレクション。

 さらに ピカソの  この作品 「アヴィニョンの娘たち」
   
 
  ゴッホの 「星月夜」
 

  世界中から ニューヨークを訪れる観光客は この作品をめがけて
 ここ 「ニューヨーク近代美術館」へやってくる・・・

  年間 200万人近い 来館者なのだ。
 だから、ほとんどどこにも 貸し出さない。いわば門外不出! 

   至宝なんです。

 話の展開は~ このミステリーの本題に入っていく・・・

  「夢」は 謎の多い作品
なぜ密林なのか、 なぜこの女は裸で寝そべっているのか。 その指先は
 何を指しているのか。そもそも、ルソーが自分で名付けた「ヤドヴィガ」とは
 誰なのか。

  「第22回アンデパンダン展への参加を呼び掛ける自由の女神」
           

    「飢えたライオン」
     

 「陽気な道化師たち」
  
 

 
ここで 「すげぇな。あの人は、ほんものの創造者だ。いや、破壊者だ」
ルソーのアトリエから帰る道々、独り言のように、 ピカソははっきりつぶやいた」

 ここから 文中 少し ピカソの話題へ
 ピカソの作品  「アヴィニヨンの娘たち」

   この作品 「絵画はこうあるべき」と人々に備わっていた
 概念を まったく覆してしまうものでした・・・


  「パイを持つ少年」
      

  「扇子を持つ女」
      

  ピカソは アングルの回顧展で この絵を「トルコ風呂」を 見た・・
   アングルから 逃れられなかった ? ・・・

  裸身の女性の群像を様式化している~
   あの「アヴィニヨンの娘たち」の背後には アングルの存在があったと
  仮説を立てることは・・・     
      
        ジャン・オーギュスト・ドミニク・アングル 

 
  ピカソ 「青い母子像」
  

 
  この2人の戦いは 意外な結末で 終わる・・・

 この画面美術館の鑑賞も このへんで 終わります・・・
  長いおつきあい ありがとうございました。

   主題の 絵 「ヤドヴィガ 夢」 は
    

  本物 贋作 ~  本文  この謎に 興味のある方は~

 どうぞ、 お買い求めの上 この ラストの感動をどうぞ! 

  


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あぜ道を歩いて

2020-03-23 | 日記
 わが家の前に新しい道路ができてから、 
  すぐ前に広々とした田んぼがあったのがうそのような風景の激変である。

  昔、昔は ここは海。
  4~5世紀頃の古墳が造られてから この地は大きく変化してきた。
   長い長い歴史の中に 「土地」は生きていた。
   どこの「土地」の千古斧を入れず・・・というのは ほぼ見当たらない。
  一部の保護地域以外は・・・
   ここも 幾度となくの変遷を経て 近代になってから
  「新田開発」により 海が埋められ、塩田事業が盛んになり有数の
  塩の生産地だったこと。
   それからは農地になり暮らしの中心になり、
   さらに近年、住宅地としてその全体が埋め立てられた。

  工事終了と同時に。
  アパートの建設ラッシュ!~
  それは まるで雨後の竹の子を思わせるほどのもの。

  自分の住む家として建てた家は、当初の思惑と違って、四方を
  完全に囲まれて 「四面楚歌」・・・
   アパート群の襲来は 猛烈な勢いで この地を席巻していく。

  住宅メーカーの旗が いくつも立ち並び 工事関係の車は道路狭しと
  睥睨する・・・「東建」「大和」の二つが 圧倒的な数で新築物件が並ぶ。
   おなじみの大手、ここ地元の業者など
   織り交ぜて 大丈夫? こんなに。
   と、いらざる心配をするほどのラッシュである。

  そんな姿を横に見ながら コンクリートの道ばかりはどうもねぇ~
  ウオーキングには、やっぱりあぜ道がいい。
  まだ なんとか残っているあぜ道に足を入れる。

   春です。 自然は、コロナウイルスで大騒ぎしている人間を尻目に
  自然の生業? そのままに 春が来た!
   さぁ、大いにのびのびとと、彼らは楽しんでいる?

  日頃は、下を向いて歩かない・・・だから 
  あぜ道は下を向いて歩いてみる・・楽しい、可愛い 出会いがあるのです。
  そう、「雑草」とのご挨拶です。
   工事の盛り土に必ずと言っていいほど顔を出す「クローバー」
   元気がいいですよ。
    ここ かしこに白い花も~
  
 
  昔、近所の女の子は このクロバーを編んで髪飾りににて遊んでいたのを
 覚えていますね・・・今の子供たちって 知っているかなぁ。

  「レンゲソウ」です。
 このところ なかなか見かけない花になってしまいましたね。
 またまた 昔話になりますが~ 田んぼには必ずこの季節になると
 一面にれんげそうがありました。 その中に 身体を転がして遊んだものです。

 
 「菜の花」が ひっそり咲いていました・・・どこから種が飛んできたのか?
  ほんとうならこの時期 土手一面にみんなと一緒に咲いていたのかも。
 誰からも 見てもらえない・・・寂しいですね。

 少し歩くと・・・まだ畑で農作業を続けている方なのでしょう・・・
  「グリンピース」の白い花が咲いていました。
  そう、豆の花って しげしげ見ることってあまりない。
  まるで 「スイトピー」だね。
 

  おや、こんどは 「空豆」の花だ。
  これは 奇麗!  緑の葉 と 紫の花 
  このコントラスト・・・ 
 

 住宅地の側溝箇所に踏み入れると コンクリートの隙間から
 ほら・・・ 「土筆」が
 

  その傍の 埋め立てられた 空地にも~
   ちょっと静養不足気味かな?

   これも、昔は 堤や比較的乾燥した空地には必ずあっと~
  摘み取って 家で 土筆の袴を取り 軽く味をつけておかずに。
   この土筆 灰汁が強くて 指先に残った そんな思いでも。
 
  

   うわぁ~ 奇麗な 「藪椿」だ・・・
  荒れ地に1本 取り残されて  いや、昔は 家の庭に主と一緒に
  生活していた シンボルの「椿」だったのでは・・・
   空き家になり、家も壊され 随分と時間が経過したのでしょう~
  でも、椿は独り・・・文句も言わずに、じっとそこから動かず?
  どのくらいの年を過ごしてきたのでしょうか。

   周囲は、荒れた竹藪、柳の木・・・蔓に巻かれた名前の判らぬ木
  そんな中に ひっそりと 
  いつも歩いていたはずなのに 気が付かなかった・・・
   そういえば、周囲が切り取られて 開いている
  今、花が咲いたから わかったのだ。
  この花も 気の毒な花だね。 
   
 

  藪椿って言えば・・つい最近 、吉永小百合さんのコマーシャルに
  大きくこの「藪椿」から採れる 「椿油」の話が・・・
   この椿油も、 昔は どの家にもあっても使われていた逸品だった。

  ただの「あぜ道」も こうして 目に留まるものに関心をもてば
   これはこれで 結構 楽しいものだね。

  思い出しました・・・過去にも このブログに「雑草」をアップした。
   記事を検索してみたら~2017.4.5 4.7 に道を歩いての話。

   この畔道も いつまであるのだろう~

   文明社会との生活は必然であるが・・・「昔」が無くなっていくのは
   やっぱり なんとなく寂しいものですね。

  
 
   

   
   

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自宅で花見

2020-03-20 | 日記
コロナウイルス禍
 出かけるのもままならぬ・・・ストレスも随分とたまる毎日

 先日のアップ以来、庭の桜も ほぼ満開・・・

 部屋から眺めて十分に鑑賞に値する~この数本
 細面の上品な桜です?
  朝の太陽に ほれ、この清々しさ・・
 

 隣の枝も・・・ の~ぶ のび。
  

 正面の桜は もう、 華やかさで 他よりも早咲きか
   見事に 自己主張しています。
 

  これを、人混みに関係なく 「花見」を・・・これぞ贅沢三昧?

 今朝の「天声人語」に 落語「長屋の花見」の話が・・・

  ちょっと横道に入って この話を少し。
  あらすじ
「長屋の連中に大矢から呼び出しがかかる。 
どうせ店賃の催促だろうと戦々恐々、皆にいくつ溜めているかを聞くと、
「3年」、「おやじの代から」 中には「1回」 ・・・中略

店子そろって恐る恐る大家の家に行き、機先を制して謝ってしまうと、
長屋中で上野へ花見に行こうという話で、酒、肴は全部大家持ちという。
ほっとして喜んでは見たものの、まだ、油断ができない。案の定、1升瓶3本
の酒は番茶を薄めた「お茶け」。 
かまぼこは大根の薄切り、 卵焼きはたくあん  
、とこんな調子だ。   と、続く・・・

 長屋の連中は文句を言いつつも、わいわいと楽しそうだ。
他の花見客に見栄を張り、酔ったふりをするのもご愛敬~

 大家「ずいぶんよいが早いな」
 長屋衆「酔うのも早いが、醒めるのも早い」
 大家「うれしいな、お前だけ酔ってくれて、吟味した灘の生一本だぞ」
 長屋衆「宇治かと思った」~  

  そして 
 長屋衆「長屋に近々いいことがありますぜ。 ごらんなさい、
     酒柱が立ってる」
 
 縁起物の茶柱をそう表現した落語のオチは、何度聞いてもほおが緩む。

 さて、今年の花見は、新型コロナウイルスの感染予防で花見酒の
自粛が求められている。
 さてさて どうしたものか?  
 その点 我が家で 花見とは 感染予防にはぴったしでは。 
 オチではないが 桜の傍には・・・
 「利休梅」 の用意まで?

     



 そうだ 今宵は夜桜酒と 洒落れてみるか・・・
   本物の灘の生一本 ならぬ 日頃飲み慣れている
 ご当地 「九州菊」の生で ね。
 もちろん 本物の卵焼きも。

 

  さらに 花を添えてくれるのが・・・  本当の花

  少し 開花が早すぎるよ~ 大体 4月に入って見ごろは・・・
  GW前後なのに この変調?

  「紅花トキワマンサク」の花が もう お出ましです。
 

  いやはや なんとも 豪華な花見に・・・

  おまけに 音楽入り? そう ベルの演奏も仲間入りです。

  可愛い 可憐な花  「スズラン水仙」が
  ベルの合唱を添えてくれます。
 
 

  
  人語の最後の2行に・・・・

  「うつむいてしまう出来事ばかりだが、
   花を見上げる時間はだいじにしたい。」

   そうですね、コロナウイルスという毒花も
   早く散って 欲しいものだが~
 
 

   
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ぽかぽか陽気に誘われて~

2020-03-12 | 日記
いい天気です!
 太陽の光が背中を温めてくれます。
 久しぶりに庭の「草取り」をやりました。

 冬の間にびっしりと絨毯のように広がっている砂の庭。

  こんな具合なんですよ。
 

  午後からの3時間ほど 頑張りました・・・

  と、言うより、足腰の限度がこのくらいの時間。
 これで終わりじゃないから・・・無理は禁物。

 1本、1本 それは 面倒だけど 手を抜きません
 そう、草を抜くんです

  その結果は~ 自慢じゃないけど 見事なものでしょ。
 

  今日は ほんの一部で
   前に済ませた個所を入れて・・・
   全体の そう 4分の一 くらいかな・・・ まだまだ 天気次第。
   
 

   下の方が遅れていますが・・・花の方は どんどん開花

  奥の桜も もう こんなに

 

  でも不思議 たった数十センチの間隔なのに
  この木は まだ 芽が これからの姿
 

  そのまた 隣の サクランボの木は こんなにも
  


  挟まれて 窮屈って言いたいような・・・
  「利休梅」も 一斉に芽吹きです。
   


  夕方 ウオーキングをしてきました。
  この頃、30分~40分程度 軽く運動です。
  コロナウイルス禍で外出も ままならず・・・これではいけないと発奮

  古い家の庭には、 素敵な花が咲いていました。
  「モクレン」 です。 

  大きく 大きく 空に向かって の~び の~び 嬉しそうに。

 


  もう1軒の 庭には これは? う~ん、「ムクゲ」かな?
 

  どちらも いいですね~ 春のシンボルです。

  そして 住宅地の造成に追い出され、隅に追いやられた 少しの畑に。

  ひっそりと ここにも 「モクレン」が これは「紫」です。
 

   誰からも 眺めてもらうことなく この春も 散っていく・・・
  せめて 私が 声をかけておきましょう~

  珍しや・・・これは 「黄梅」かな?  

  
 
 
   いやいや、散歩も ゆっくりと 観察しながら歩くと・・・

   意外にも、自然との闘いを乗り越えて、花を咲かせている強者がいる。 
  
   西に傾く太陽も 今日は 顔にヒリヒリと感じるほどの力強さだ。

   何時になるのだろう~ 「コロナウイルスの終焉」は。

    人間様も の~ぶ の~び 春を 楽しみ太陽?

    
 
  
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

伊藤潤「茶聖」を読み終えて・・・

2020-03-06 | 日記
本文最終章~
「利休が切腹して果てた後、血の海に横たわる夫の体の上に、
りきはおろしたての白小袖をかけてやった。」

 一方、秀吉は○○から報告を受けると、一瞬、顔を強張らせた後、
「大儀」とだけ言った。

 利休の死後、秀吉は何もかも忘れたいかのように演能にのめり込んだ
そして慶長三年(1598)病没した。

・・・この1冊の長い物語は 終わる。
 そう、絢爛豪華な美を競い合った安土桃山時代は終わりを告げた。
 
     

 この本の前に彼(伊藤潤)の「天下人の茶」を読んでいた。
  (2015.12.20ブログ アップ)
     

 今回の「茶聖」の内容にも重複する箇所もあったが、
 「茶聖」は読み始めから  終わるまで、
 久しぶりの読み応え・・・いや、むさぼり読み・・・
 時間を忘れ
 夜のベッドで3日間・・・次頁をめくるもどかしさ 
 そんな強烈な1冊だった。

  今回の登場人物は、まさに安土桃山時代の千両役者の
 そろい踏み。

 織田信長から始まり   

 主役二人  秀吉 と 千宋易(利休)
 
 秀吉の弟  秀長 

 堺の商人 天下三宗匠の今井宗久、津田宗及
 利休の直弟子 山上宗二 
 楽焼の創始者長次郎
 利休の息子 長男千紹安 後妻の子 千少庵

 明智光秀  

 石田三成  黒田孝高(如水)

 古田織部  伊達政宗  

 大友宗麟  細川忠興 
 
 蒲生氏郷 

 そして大御所 徳川家康  

  信長~家康までの戦国時代のエースが
  この物語のそれぞれの「場面」での 主役? 
  いや、 すべての場面での主役は 「千利休」である。

  「茶の湯」という一大文化とは?
  そして、利休の切腹の真相は? が、この本のテーマである。

  「天下人の茶」の中から 作者は こう書いている。 
 
  「功を挙げた者たちへの褒美を、土地や金銀ではなく、
  茶道具にすると仰せか」 光秀が唖然として問い返す。

  信長は~
  そうだ、土地には限りがあるからな」
   ・・・・
  「この策は、そこにおる千宗易の発案だ」 信長が顎を末座にに
  向けると、宗易は両手をつき、軽く頭を下げた。

  信長は~「これまで誰にも告げていなかったが、わしは大陸の
  要衝を制し、そこを拠点として、南蛮諸国と交易するつもりだ」
  ~・・・つまり、南蛮との交易から生まれる利を独占するのだ」

   ・・・なんと現実的な。
  信長が求めるのは点。すなわち港なのだ。

  信長の この考え方は 当時の彼(信長)の下の武将たちには
  視点の違いと、裁量の違いが理解できなかった。
   その為、 彼は不運な結末を迎え 爾後の歴史を変えたのである。

  ただ、信長は、「もはや戦など、わしにとってはどうでもよいことだ。
  戦などせずに天下を平らげること、すなわち戦乱のなき世をを実現
   することができればそれに越したことはない」

   信長の歴史的 残虐行為? は 最終的にはこの目的のため。
  古今の歴史家の意見にも是非論 数多あるが・・・
   東西の歴史の中には 同じような、いや もっと凄い権力を
  振るった為政者は多い・・・時間を経て 歴史は答えを出すのである。

   そして この物語の展開に 実は 茶道に興味のある御仁には
  興味深い 逸品の名前が ・・・次々に登場し
   場面を和やかに、そして楽しく 面白く 引っ張りこんでくれるのだ。

   利休 「待庵」 国宝 数寄屋造りの原型
    

    
    待庵の額  これ 利休の筆で残っていたら・・・
     どれほどの値打ちになっているだろう~

   歴史に名を遺す  数々の 名器 「茶碗」「肩衝」「茶筅」

    「九十九髭茄子」
     
       
  
    「珠光小茄子」 村田珠光の名品 四大小茄子の一つ

       

     「古田織部」の織部焼は 
     従来の手法とは違い・・・
      沓形等 斬新なデザインで登場!

        

     また、「楽焼」も 長次郎によって・・・「黒」「赤」
      「黒楽」 楽焼№1 の呼び声高い 「大黒」
         

       同じく名器 「俊寛」
         
         
     

    太閤のここまでやるか・・・権力とは 
      オール金張り・・・
     利休よ! これが 我の 侘び、寂 じゃ~

    天正15年10月1日 京都 北野天満宮境内での大茶会では
     こんな であったろうと・・・(MOA美術館で復元のもの)
  
  
   利休が追い求めた 「静謐」は、豊臣家を滅ぼした徳川家康によって
   実現し、人々は戦乱のない世を謳歌することになる。

  この1冊を読み終えて・・・・ ますます「戦国時代」という歴史。
  そして その信長~家康までの 「日本」の姿の変わりようを
  もっともっと追いかけたくなった・・・

   ここに登場した」「人物」 一人ひとり が 主役として1冊の
  本になっている~ まだまだ 私にとっての時間はある。

   次にまた 夢中になれる1冊の本との出会いが 楽しみだ。

   「茶聖」 500ページを超えるものですが、 興味のある方

   是非 本屋へ そして アマゾンをクリックしてご注文しては?
   きっと、楽しい時間を過ごせますよ・・・・ これって お節介?
 

      
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いい天気・・・「愛でる」「味わう」のひとときを

2020-03-03 | 日記
 いい天気ですねぇ~
  朝からニュースは どこの局でも「コロナ」

 外へ出かけるのも億劫、さりとて家の中ばかりでは・・・

 身体が鈍ります。 動かさなきゃねぇ~

  朝から気温は上昇! 太陽の日差しも背中が温もるほどに

  道路際の「桜」 もう  ぐんぐん蕾から 膨らんで・・・
  真っ白に咲いていますよ。 

 
  
  桜は「群」で鑑賞する花です。

  繊細な花弁の集まりの花は 総じて そのような感じです。

  「雪柳」もそうです。 これも今年は早いです。
   緑の葉が 出てくる前に すでに この賑やかさです。
  これは 「白」
 

  これが「薄ピンク色」
 

  これは 空に向かって 伸び の~び と・・・
   気持ちよさそうな のどかな気分に。
      

   そして 地面を這うように・・・「オキザリス」の 「白」

   どれも 同じように 太陽を吸い込んでいるかのような・・・
 

   片隅では 黄色のオキザリスも 負けじと深呼吸を~
        

    小さな花は 日差しが一番の栄養です。
   西に沈むまでの 時間内に たっぷりの光を吸収していこうと~

   さて、 群れなす 「花」も魅力ですが・・・

  樹下の下で ひっそりと しかし 凛とした姿勢で

   自己表現している花も また 魅力です。

   今日は この花    芯が強く?、優しい個性です。
   
   「瑠璃マツリ」   


    上品です。 おっとりしています。 無口なんです?
   「ラッパ水仙」   


    日の光に透かして いつも以上に輝いています。
  「クリスマスローズ」 

  
   そうそう ベランダの鉢植えの この仲間も ご紹介・・・

   「プリムラ マラコイデス」
   舞台に並ぶ ショーダンサー?  
   軽快なジャズのリズムに 乗って 踊りだします~ ♪ ♪ ♪
 

  その隣には 「クジャクアスター」も
 

 
  ねっ、 花って とっても 落ち着きますねぇ~

  「群れ」で表現したり~ 「個」で 主張したり 

  一番いい方法で 眺めてもらいたいと 思っているようです。

   「コロナ」で湿りがちな気分を 一新させてくれる・・・
  
   ぐるりと庭を回って~ テーブルに着き

   ティータイムです! 

  今日は 熱々の「ほうじ茶」と ・・・・湯気出ていますよ・・・
            「小豆の最中」で ゆったりと~

  ちょっとこの際です。

   CD かけて聴きましょう あのジャズの名曲 

    ドリス・デイ 歌う サウンドトラック盤 「二人でお茶を」

   「いいね、 懐かしいねぇ~ 思い出すねぇ~ 」

   午後のひとときでした。

  

  
        
        
 
 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

少し和らぐ時間を・・・

2020-03-01 | 日記
列島は「コロナウイルス」一色の感。
 出かけるのも億劫になり、終日家に籠る?
いや、それでも人間は動きが大事…
 日常生活の習慣はそんなに急には変えられない。
日々の食材を求めに~そう、マスクが必須・・・

 うつされない為の「マスク」?
 まだ「パンデミック」ではいない。
  そう、人間の行動の恐ろしさを知る。
 おとといの晩のニュースで「トイレットペーパー」が棚に無い!
 の情報は、この時代ですね。
 あっという間に、流れ~わたしの予想をはるかに超えての 現実的
 スピードの凄さを経験しました。
  昨日、早朝です。 普段、こんな買い物をしたことがなかったが
 「どんな状態かな? 様子を見てこよう」と、半信半疑で
  この店 「ナフコ」8:00開店に車で・・・
  (私のやっぱり、横並びの人間でしたね)

  驚きましたよ、普段、トイレットペーパー、ティッシュペーパーが
 これでもかと棚に並んでいたのに・・・

  からっぽだ~!  

  誰かこんなに大騒ぎを誘発しているのか、と 
  憤りさえ感じます   が・・・ 
   思い出せば、あの石油ショックの折の再現です。

  そして朝のニュースでは~
  「絶対に大丈夫です、むやみに買いだめしなくても・・・」

  いやいや この騒ぎは、コロナの感染より、ひどい!
   幸い、後しばらくは 不自由なくストックありなので
  日常生活には支障がないが・・・大家族や、もうしばらくで
  なくなる家庭だと~と心配しながらですが。

   疲れますね、こんな日々は。

  そんな時間。  癒してくれるのが・・・

   我が家で初めて生き物を飼う、 それが「メダカ」

      

   近くの方が もういっぱい増えるので 少しあげるよ・・・
   ということで、10匹いただいた。

   育て方も簡単! なんていうものだから・・・
   水道の水を・・・これがダメだった? のか。
    翌朝には、すでに 水槽に浮かんでいました。 2匹。
    早速の葬儀です。  南無阿弥陀仏????

   翌日、もう2匹 そして、すぐ隣の方に3匹 あげました。

   残り3匹 現在健在。

   店に行き、「カルキ抜き」を求め、なんとか持ちこたえています。
   今日まで・・・

    今朝 水を変えたばかり・・・奇麗なのわかる?
   なんとなく、メダカも 嬉しそう?
  
   メダカの成長より、この上の 藻の方が 早いんです・・・ 
    
  
  
  

   じっと眺めていると・・・何も考えなくて 時間が過ぎる。

   口ずさんで~そう  昔懐かしい・・・唱歌が 

  

   そうか、ちょうど季節なんだなぁ~ この5日は「啓蟄」

   続けて 出てくるのは 「春よ来い 早く来い 歩き始めた・・・」

   ほんとうに もう すぐ そこまで 春が~


   先日の庭の桜 今朝には ほら こんなにも
  

  そして 例の 椿「港の華」は 樹下が 散り落ちての 満開です。
  
  

   この樹下の満開の「仕掛け人?」は 
   この鳥なのだ!
   腹黒いやつ。   何鳥だろう  ???  
   
    写真写りまで・・・黒い。
       
   

 春って 劇的ですね ~

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

続 黄昏どきを愉しむ

 傘寿を超すと「人生の壁」を超えた。  でも、脳も体もまだいけそう~  もう少し、世間の仲間から抜け出すのを待とう。  指先の運動と、脳の体操のために「ブログ」が友となってエネルギの補給としたい。