これから行く美術館は昭和の実業家細見家が蒐集した
コレクションを展示している私立美術館です。
この美術館の周囲 「京都近代美術館」「京都市美術館」
「京都市動物園」と、大勢の人が お出かけしていました。
今回は企画展を。
早速ですが、入館券もユニークです。
ブログアップ中に気が付きました。
その日は 「金曜日」でした(6月22日(金))
この 下の英文字 FRI. に。
館内は 吹き抜けで
Cafe やこじゃれたレストランも
江戸時代の「判じ絵」という 珍しい企画展なんです。
つまり 「なぞ解き」です。
「絵」に置き換えられた言葉を当てる遊びです。
題材はいろいろ。人名、地名、名所、動植物、道具類など…
問題として描かれた絵は、「音」が通じるだけのまったく無関係なものが
組み合わされているものが中心。
まぁ ちょっとご覧ください。
顔の「ほう」 蝶々 答えが
この役者絵
上の部分の絵を見て
「金千両大当たり役者はんじ物」
人名のはんじ物
道具の判じもの
虫を集めたもの
あなたも やってみる 答えは 爬虫類(昔の分類)
いかがですか このくらいなら簡単ですがね…
1.カマキリ(釜を切る) 2. ヤモリ(矢の子守り)
3.スズメ (鈴に目) 4. 蛙 (川に 洲に濁点)
まぁ、こうして たくさんの作品を読み解く~ なかなか大変
ちょうど昼時なので、この館の中の
「Trattoria en」でパスタをいただきました。
お洒落な店ですよ。
美術館の中ですが コンクリート吹き抜けの斬新なデザインの
階段を下りて…
美味しかったで~す!
さぁ次の美術館へ
都会はどこも目的地に行くには、
「ルートの確認」「乗り換え」「階段」に苦労ですね。
特に、上下階段利用は歳を取ると…
「やれ、やれ~ どっこいしょ」
いえ、好きなことをやるなら、頑張らなくちゃ~
地下鉄今出川で降り、同志社大学を見ながら…
「相国寺承天閣美術館」へ。
この寺は古く明徳3年(1392年)夢想疎石を開山とし、室町幕府
三代将軍足利義満によって創建された臨済宗相国寺派の大本山です。
館内 義満の肖像画 展示されていました。
600年余の歴史により、中近世の墨蹟、絵画・茶道具を中心とした
多数の文化財が伝わっています。
看板の この絵 丸山応挙 「薔薇文鳥図」
今回の展示には、鹿苑寺(金閣寺)、慈照寺(銀閣寺)の国宝、重文の
展示も多くありました。
伊藤若冲 「牡丹百合図」双福 慈照寺蔵
牡丹猫図 土佐光起 相国寺蔵
これは以前から見たかった…丸山応挙
「牡丹孔雀図」重要文化財 相国寺蔵
この絵の展示は (パンフレットより 写真)
同じく 伊藤若冲 「月夜芭蕉図床貼付」一部 重文
展示は
茶室 夢中庵
床の間の掛け軸は 夢想疎石墨蹟「別無工夫」
「別に工夫なし。放下すればすなわち是なり」とは、何も心に
構えたり、計らったりすることはない」
構や計らいを捨ててしまって、コトにあたればいい…という
ほどの意味。
あれこれ考えず、心を空っぽにして、一生懸命やるべきコトを
やればそれでいい…
「随所に主となれば、立処みな真なり」という言葉がある。
どんな環境にあっても、自分と言うものをただ一生懸命に投入し
行動すれば、真理から離れることはない…と言う意味。
それが、たとえ意に沿わない場所であったとしても、腐ったり
そこから逃れる算段などせず、その場、その場で一生懸命やる
ことこそ大切…
禅には いい言葉がありますね。
何だか、自分の日々 「いま、ここ」を生きているだろうか?
そうそう ここには もっと凄い銘品がある…
今回の展示には なかったが。 収蔵品の中に
宋時代の 茶器 吉州窯 天目茶碗があります。
この「夢中庵」で この国宝の「天目茶碗」で
お茶など点ててもらえるならば… ありえない!
*普通の茶会はできるそうですが。
ああ 今日も歩いた 歩いた…
今日の京のお宿は 四条河原町 繁華街のすぐそばで。
さぁ、明日は、 山崎の「アサヒビール 大山崎山荘美術館」から
~神戸へ 「兵庫県立美術館」開催中の
「プラド美術館展」なのだ。
続きは その6でお会いしましょう。