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黄昏どきを愉しむ

傘寿を過ぎた田舎爺さん 「脳」の体操に挑戦中!
まだまだ若くありたいと「老い」を楽しんでま~す

東京美術館巡り 第4話

2017-06-30 | 日記・エッセイ・コラム

上野「不忍池」の散歩道を歩いています。

 もう少しで蓮の花も…暑い、暑い 蒸すような 暑さです。

 公園から徒歩で15分くらいでしょうか? 

                 

 汗を拭きながら~到着したのが「横山大観記念館」です。 

 

 道路沿いなので 気をつけていないと普通の家かと?

 間口も狭いので 素通りしそうな 瀟洒な感じです。

  顕彰碑も すぐ隣に 

  台東区から 掲示板も。

 

入ると 石畳が続き 植え込みがあって 入場券売り場

 

    この絵「霊峰飛鶴」  名作なんです。

   後で知りました。 この図柄が記念切手になっているとのこと。 

 これです。

 

 

 目の前が記念館への上り口。 

 木の踏み台があって 昔風の下足箱へ靴を。

 なんとも 懐かしい風情です。 建物も相当な歴史を感じます。

 

 廊下、部屋を歩くにも ミシミシ?

 階段も狭く 暗く こぶりな造り。

 もう、全体が ず~んと昔にかえったような

 これって 趣を感じます。

 

 作品は思ったほど多くはなく、この建物の佇まいから「大観」を

 「体感」して下さい…という ことかな?

 

 画室を こんな風に残していました。

 う~ん、やっぱり時代を感じさせます。

 それも 純日本画家の アトリエ ですね。

 

 大観と言えば 「富士山」  一生涯でどのくらい富士山を描いたのか?

   1500点もの  凄い!

 おそらく日本の美術館に「大観」の1枚もないところは…ないのかも?

 

 絵を少しやっている方だと知っていると思いますが

 大観は「朦朧体」=線描を抑えた独特の「没線描法」を確立した画家。

 現在の東京芸大の第1期生 かの岡倉天心に学ぶ。

 その後は 海外でも「横山大観」ありで世にその名声を拡げ

 文化勲章も。

  

 この絵 昭和27年作の 「ある日の太平洋」

    

 戦後間もないまだ 揺れている時期の日本

  戦いに敗れた祖国に対する老画家(当時大観77歳)の屈折した思い

 と時代に抵抗する強固な意志が示されていると   解説には…。

  

 同じころに「夜桜」を描いていますが…ここには「習作」を展示。

 名品は 東京「大倉集古館」にあります。

 

 そして私が思い浮かべるのは~広島に赴任(都合2回)のとき 

 晩酌に広島 三原の「酔心」を飲んでいました。

 これが まろやかな 辛口で いい酒なんです。

  その酒が なんと この酔心の三代目社長山根薫と横山大観にエピソードが。

  大観は酒を嗜む~ その酒を 連日買いに来る上品な女性が 大観の夫人だった。

  山根社長は 大観の自宅にお邪魔し、酒造りの話をしたところ 

  「酒造りも 絵画も芸術だ」と 意気投合!

  一生の飲み分を約束したと・・・・と。

 ホームページから 拝借。

   

 

  酒と絵 って 合うんですよ…

 私も 水墨を少しやっていますが 気分が載らないと 絵は なかなか

 筆が進みません。 

 そんな折、ちょっといっぱいが。

 いい味のある 絵になるんですょ。 

 いや、これ ほんとうなんです。

 

 普通の日でしたが、やっぱり天下の「大観」ですね。

 ひっきりなしに 人が続きます。

 狭い家も この暑さで うだるような…冷房なんかありませんから

 館内を出て 自然の風に しばし 涼を求める。

 これも いいですね。

 

 いやいや 蒸すねぇ・・ 暑気払いが必要だね。

 これがまた 都合のいいことに すぐ 近くに

 老舗の「うなぎ屋」があった。  エネルギー補給だな。

 この店 「伊豆栄本店」 創業は… 

   徳川八代将軍吉宗公の頃…町中のささやかな店から 始まった。

 

  店内も 古さを感じさせます、浮世絵 日本画など架けられ 花器にも心配りを。

  静かな佇まいは 歴史を感じます。

  おそらく常連さんでしょう…粋な お年寄りが昼から 燗を付け、ウナギを肴に

  いっぱいやって…店の方とも気軽に話を。 

  もう、何十年も通って…  

 

  私も 負けずに? 冷えたビールをジョッキーで。

  うまいねえ。

  もう一杯行くか…2杯目がなくなるころ ウナギが来ました。

  椀には肝もしっかり。

  香のもの(きゅうり、大根 キャベツ 生姜)

  ふっくらと焼きあがった鰻  いただきま~す。

  

  

  よし、これで腹ごしらえは終わった。

 

   次は もう一度 丸の内に戻って

   帝国劇場の「出光美術館」へ。

 

    第5話 は 明日に。 

  

 

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美術館めぐり 第3話

2017-06-29 | 日記・エッセイ・コラム

さぁ、次は 東京のど真ん中…千代田区丸の内「三菱一号館美術館」へ。

   東京国際フォーラムのすぐ近くです。

 これも今回の目玉。

 

 まず ここ企画展を観る前に 「三菱一号館美術館」そのものが見応えあるんですよ。

都心にありながら 園内・周辺は「緑」 いい雰囲気なんです。

 美術館の入り口は

  この会談のすぐ前は オープンカフェがあって 当日も席の空くのを並んで待つ人が大勢。

 大きな欅の下でベンチやブロックに座って過ごしている人も…

 この館は、明治27年 東京丸の内に建築した初めての洋風事務所建築です。 昭和43年老朽化のため

 解体、そして時を経て 平成22年、三菱一号館美術館として生まれ変わったのです。

 外観、内部 日本の近代化を象徴した 「観る」建物ですね。

    

  今回 普通 この二人が 揃って 企画されることはなかったと思います。

 巨匠であるだけに、大きな違いある。

  解説にはこんな風に (要約して) 

 レオナルド・ダ・ヴィンチは 造形を通して、その先にある人間の不思議、人体の超えた先にある

物を見たい、知りたい欲求が…。

 

    自画像   

 

 

 ミケランジェロ・ヴオナローテイ は、 人間の身体そのものの美しさを追求 「肉体の美」なのだ。

 彼は、芸術の中で、彫刻を最高位に置いていた。

 

 

 と言うことで、今日は このふたりの「違い」を 感じながら鑑賞することに。

 

  ダ・ヴィンチ&ミケランジェロ 2人の希少な さまざまな主題の素描が展示されていました。

  また この企画は日本で初めての機会。  

  この時季の開催で 私としてはほんとにラッキーでした。

   絵を描くうえで先ずは素描ありきです。

   その精巧さと 美しさは 目をみはるばかり。

 

  これは ダヴィンチ (少女の頭部){岩窟の聖母}の天使のための習作

  1483‐85年ごろ (530年も前の 素描が 今 ここに。 )

   「最も美しい」素描とされる。

 

  金属尖筆、鉛白によるハイライト 明るい黄褐色に地塗りした紙 使用

        素描の「頬のハイライト 分かるでしょ」 ~

    <岩窟の聖母>    この絵は もう1枚 同じ主題があります。

               これは ルーブル美術館所蔵

   

 

  2枚目は ナショナルギャラリー ロンドンに。

 

 

  何故2枚あるのか? そして 描かれている絵の違いは?

  このことを説明するには ここでは省略いたします。

  興味のある方は、お調べください。 

 

  一方、ミケランジェロもデッサンは細部にわたり 執拗なくらいに…

  彫刻が最高位というほど 確かに それが分かります。

 これは 「男の肉体」 を描いたもの。

  「背を向けた男性裸体像」

  筋肉の動き 筋肉の部位、襞までも 正確に。 

  この デッサンがあって 作品に繋がる。

   彫刻「河神」 1525年頃

 

 

 <レダと白鳥>のための習作   

 

 

   <レダと白鳥> (失われたミケランジェロ作品に基づく)

 

 <レダと白鳥>のオリジナル絵画は ありませんが彼の追随者による模倣作品です。

 

  そして システィーナ礼拝堂天井画

   この場面の 人物たちの 部分素描も 展示されていました。

   この作品をじっと見つめていると 一人一人の 肉体の動きが

    はっきり分かりますよね。

 

 どんな巨匠も 先ずは素描からです。

  観察力を養うのです。 来る日も来る日も この基本の繰り返し

  次に いろいろな画家の作品の「模倣」で 多くを学び 

  最後に? 自分なりの絵に確立していく。

  最初はありますが、芸術には終わりはない…

 

   それにしても凄い企画でした。

 

  思い起こせば、昭和49年5月 私が広島に赴任した折に

 「モナリザを見に行こう!」の旅行企画で募集(当時の国鉄との共催旅行企画で)

  90名に添乗した…

  東京国立博物館は    

  この1枚 1点の単独展です。

   全国から 人 人 人   新記録は1日3万人以上だったと。

   延べ151万人 これも凄い。

 門外不出のモナリザが日本にやってきた!

 

   77㎝×53㎝

 こんな小さな絵を

 会場では それはもう大変な混雑の中の鑑賞ぶりでした。

 いえ、ゆっくりと鑑賞するなんて…とても。

 あまりの多さに 係員がマイク片手に

 「止まらないで 皆さん、片目3秒で 移動です」

 

 「??? なんだって、こちら 朝から4時間も待って…それはないよ~」

  入場する すべての人が 同じ思いでだったのでは

   古き、 懐かしい… おもいで

 

  出口を出て しばらく ボッーと。

  正直、疲れました。 

 

  次の美術館は ?

   ではまた明日 第4話を。

 

  

 

  

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美術館巡り 第2話

2017-06-28 | 日記・エッセイ・コラム

箱根のホテルを早めに出発

 当初の予定では湯河原の「人間国宝美術館」だったのですが、

小田原までの電車で、旧友との話が盛り上がり…予定変更。

 彼は小田急線で新宿まで ここでお別れ。

新幹線で東京へ。

(当初から、ジパング倶楽部の切符購入済み 3割引き)

乗り換えて、上野。

今回の超目玉 ホイマンス美術館所蔵ブリューゲル「バベルの塔」展

東京都美術館へ~すでに太陽は高く、気温も上昇…

いつきても どうしてこんなに人が多いの? 

慣れている私でも、やっぱり 驚きです。

 じゃぁ入りましょう…

館の入り口には  大きな表示が。

  いつものフォルムがお出迎え 

 すでに入場券売り場は 人、人、人

  そして 入場 

 入場券は チラシと同じデザイン。

 

 大人1600円(ちなみに 6月21日 65歳以上は無料だった…)

 入った途端、前に進めない…開催の趣旨などをゆっくり読んで、なんてできない。

 押されて、まるでトコロテンみたい。

今回、ブリューゲルとネーデルラントの至宝 ヒエロニムス・ボス(画家)の絵も多く展示。

 ブリューゲルの版画は 30点近く 連作「七つの大罪」などの。

 何といっても、「バベルの塔」

 

  ピーテル・ブリューゲル1世が描き上げた、壮大な構図と美しい色彩、そして細密描写

 これはもう 驚き の言葉しかありませんでした。

 細密って言ったて もう、うそでしょ、 の感想しか。

 59.9×74.6㎝ の小さな油絵ですが… この中に うごめく人の姿

 3㎜くらいの人の「動き」がまさに 米粒に絵を描いているのですよ。

 それぞれの持ち場の役目をこなしている動き 石工達は真っ白に塗れ、そのまま描かれている。

 この絵の中に どれくらいの人が? なんと1400人を超えるそうです。

  人々の息遣いが聴こえて来そうです。

  現代の科学技術を駆使して 精巧に絵を3倍に伸ばした複製画を展示 

 さらに、立体的に模型も作られ、壮大な絵の 感覚を…

  作品に描かれている平均的な大きさの人間の身長を約170㎝と仮定して算出すると

  この絵の「バベルの塔」は高さ なんと510mになるとのこと。

  この細密さは…どんな筆を使ったのか?

  このリアルな色彩も どんな種類の絵の具を?

   あれも これも 驚異 の連続でした。

    傍の模型の東京タワーも形無し…

 

 

  たった1枚の絵 しかし この1枚が 今日まで 世界中の人の興味を。

  まだ 解明されていないものも多くある それほどの1枚なのである。

  たかが画家 いや、 なんとも表現のしようがない…黙して 語らずだな。

 

  そしてまた このブリューゲルが やって来るのだ。 来年。

  

 やっぱり「東京」は中心だね。 何事に関しても。

 

 さぁ、次は 国立西洋美術館に足を延ばそう…すぐ そこだ。

          

 「アルチンボルド展」 

 

  園内の入る ご存知の「ロダン」の彫刻が並んで迎えてくれる…

  「地獄の門」

  

  入り口には 

 

 この画家 アルチンボルドは16隻後半 ハプスブルグ家の宮廷で活躍したイタリア・ミラノ生まれの画家。

 自然科学に深い関心を示したマクシミリアン2世や 稀代の芸術愛好家で知られるルドルフ2世という

 神聖ローマ皇帝たちに寵愛された。

  ともかく彼は異彩の画家ですよ。

  描く絵の題材に、果物、野菜、魚や書物 を 普通の人が思いつかない形に組み合わせる。

  寓意的な肖像画の数々で人々の記憶に。

  私も実のところは 今回初めての出会いでした。

  きっと変な? 題材ばかりだろうと…

  1枚の絵の中は まるで謎解きでした… えっ、これは 何に、 あっ、そうか なるほど。

  よくよく眺めてみると、 納得でき、」その 筆の細やかさには 恐れ入りました。

  世の中には、随分、変わった画家もいるもんだと 自分なりに受け止め眺めてました。

 

   これ 上下絵って 言うんだ。  だまし絵?

  野菜の組み合わせで 題は「庭師/野菜」 になっている。

    葉のない大根、葉のついた大根、玉ねぎ、きのこ まだ なんか?

    鉢に入れているだけ ですよね。

   

 

    逆さにすると…

    人だ、 帽子を被って、大きな花、大きな唇 長い髭

   

 

    参ったね…。

 

    チラシの 顔も良く見て下さい。

    たくさんの「花」を 組み合わせて モデルは誰だろう?

    皇帝マクシミリアン2世 かも? きっとそうだな、良くできているね。

    皇帝の前で披露した時、皇帝は「素晴らしい!」 って 言ったかな?

 

   そして 彼の代表作  シリーズに

    「春 夏 秋 冬 大気 火 大地 水」とある

   その中から 

    秋(右) 果物・野菜だ   葡萄、オリーブ、南瓜、大根、リンゴ、フランセ 栗など

    大地(左) 動物だ。 鹿、羊、像、ライオン、猿、豹、他にも…

 

  

   水(右)  なんと62種類の魚類や海獣による不気味な顔 と 説明にある。

     蟹、海老、タコ、イカ、亀、あさり、カエル、アナゴ カレイ もうわからない

     貴方も  見つけてみては?

 

   冬(左)  これは 「樹」 根っこ…不気味

 

   

   自然描写のタイトルで アルチンボルトの追随者の作品も 多く展示されていました。

    80点以上の絵が 世界の色々な美術館・王室、個人蔵 から ここ日本に初お目見えです。

    めったには見られない ほんとうに たのしく、愉快でした ただの気まぐればかりでなく

     考えさせられる 意味深長な 絵も 多く  勉強になった。

     思うに…

    彼、どこから こんな発想が飛び出すのでしょう…かなりのユーモアがないと 出てこないよ。

     「芸術家って、やっぱり 普通じゃないね」

 

さぁ、次は もう 私の過去のブログにも 毎度 登場している この美術館の常設

「松方コレクション」へお邪魔します。  東京在住から今日まで 延べ 何十回行ったことか。

 

 昨年も(ブログ 6月22日 東京美術館巡り その4 に西洋美術館の作品をアップしています

  是非ご覧ください。)

 

それでも飽きない この佇まいを含めて 居心地のいい場所なんです。

   はじまりはロダンから…

美術館の お勧めの言葉にある。 「西洋美術館のコレクションはロダン作品を抜きにして  

語ることはできない」と。

ロダンの彫刻では この館が誇る 58点

その代表作のほとんどすべてと言ってもいいだろうと…最初の出会いがここから始まるのです。

前庭には6点のブロンズ彫刻が  「地獄の門」 「考える人」「カレーの市民」

    

   

この美術館の設計者 ル・コルビジエは来館者が先ず建物の中央に足を踏み入れ そこから螺旋状に

外へ向かって展示作品を観て歩くという…造りなのです。

早速 一歩入ると、吹き抜けの空間、ロダンの彫刻がずらりと並ぶ。

圧巻です、有名な「青銅時代」ロダンの作品に惚れ込み、ロダン美術館の協力で 彼(松方幸次郎)

は代表作のほとんどを手に入れた。 と、館の解説にある。

 

 今回も少し 作品をアップしておきましょう…昨年のと合わせれば かなりの数になります。

 先ずは ピカソ

 パリの方が有名な「藤田嗣二」画伯

 

 そして 隣で鑑賞してきたばかりの ピーテル・ブリューゲル(子)の作品

  「鳥罠のある冬景色」  スケート遊びと鳥の罠

 

 ピーテル・ブリューゲルには二人の息子がおり、孫も絵筆を取った 画家の一家だ。

 この絵の風景はフランドルの農村の冬景色

  村人たちが凍った川でスケートやそり滑りに興じている。

  あたり一面は雪に覆われ、張りつめた冷気が肌で感じられそうなほど。

  右側に立つ大きな樹の下に斜めに仕掛けられているのが、「鳥の罠」なのです。

  この一族の絵には いつも こうした 動く 人が 大勢出てくる。

   氷上の危なかしいスケート遊びと共に「人生はあてにならない」という教訓を

  それとなく暗示しているらしい・・・。

 

     そして 毎回 「綺麗だなぁ~」 見惚れる1枚は

 「絵筆をとった女性」

  つまり、題名の通り 絵筆を取っている・・画家なんだ。

  最初は、どこかの貴婦人では? おしゃれなファッションですし

  モデルは画家本人。  マリーーガブリエル・カペ

  この絵から見ると 自分の仕事場の自画像なのだ。

  えっ、そうすると、こんな艶やかな服装で 描いているの?

   いかにも自信ありげに胸を張って うっすら笑みを浮かべたその姿

  こんな方が 誇り高き人 そう そんな芸術家の匂いがする。

  でも リアルに描きますね~ 美人です。

 

美術館に展示されている作品の中でも ひときわ目立つ大作がこれ。  

ヤーコブ・ヨルダーンス 「危機一髪のドラマ」

 

  今 この作品を鑑賞している 家族  隣の作品と比較しても 大きさわかるでしょ。

 

ほぼ等身大の人物が6人、画面いっぱいにひしめき合い… 

ガイダンスに 旧約聖書の「創世記」に記された物語。

悪のはびこる町 ソドムとゴモラが天罰で滅ぼされる直前、ロトとその家族

だけが神に選ばれて町を脱出する。

  中央で名残り惜しそうに振り返る老人がロト その隣で泣く老女は妻

   右には家財道具を持った娘たちの姿が。

この絵、最初は巨匠ルーベンスの作品だとされていた。

今では ルーベンスの原作をその助手だった彼が自由に模写したものと考えられている。

   絵には興味があるが、「宗教」に知識・ストーリーを知らないと内容を理解する

のは難しいですね。  

 

  毎回 最後に改めて この絵の前に立つ。

  荒れ狂う海をじっと見つめ 激しい風と波の響きに耳を澄まし…画家は描いた。

   重く雲が垂れ込めた空の下、逆巻く荒波が注ぐ次に岸辺に押し寄せてくる。

   巨大な波が白い波頭を立て瑞樹和の岩を飲み込もうとしている。

   このありのままの姿が、なんとも心地よく、雑念を振り切ることができる絵なのだ。

  だから この絵を いつも 飽きずに見に来るのです。

 

    ギュスターブ・クールベ  「波」

 

     

     ああ今日も最高!

   今宵は 東京のホテルに   そうそう 夜の部のお付き合いもあるんだ

   シャワーを浴びて 一休みして 久しぶりの友との夜を楽しみに… 

   明日はどこだっけ… 「レオナルド・ミケランジェロ展」だ。

    第2話  ここまで。     

  

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恒例の「美術館めぐりの旅」 第1話

2017-06-27 | 日記・エッセイ・コラム

私のカレンダーを先週に戻します。

 北九州空港を出発~羽田~品川駅

新幹線に乗り換えて「三島」到着

さぁ、いよいよ「美術館巡り」のスタートです。

行こう! 行こう! と温めていた処。

 

分かります? この独特な筆体 「Bernard Buffet」

    

キャンバスを剝がすような鋭い刃物で書き殴ったような…

場所は 三島駅から美術館のシャトルバスで20分ほどの 

「クレマチスの丘」にあります。

 このビッフェ美術館、作品の収集品は世界一の規模でその数は1000点以上なんです。 

 

 とってもいい雰囲気の周囲 静かで まさにゆるりと名画をご鑑賞ください

 と言わんばかりの佇まい。

    

    美術館は超モダンな建物。 

 さぁ、今から 傑作に会えるんだ… 緊張を隠しえません?   

  館内に入れば ドアーは「黒」。部屋は「白」 これもモノトーンの効果でしょうか。

 各展示場は 広く シンプルで 趣のあり 作品により照明を巧みに使い分けていました。

 

  もちろん館内は撮影禁止 と いう訳なので 今回も美術館作成の美術書より 作品の紹介を。

 今回のテーマは「ベルナール・ビュッフェ再考」

 代表作から見るビュッフェの半世紀  というテーマで。

 黒い鋭い線や暗い色使いで、注目された彼は、半世紀にわたり いろいろな絵を描きました。

  理屈は要りません、とにかく 1枚 1枚 じっくりと鑑賞しましょう。

 「分からない?」 いいです、いい絵は 絵の方から語り掛けてくれますから…

 膨大な量の絵です。 楽しみましょう…。

   作品は 「クリックしてご覧ください」

                

   自画像     ヴェゾン=ラ=ロメーヌの眺望 

  

  ケノアの風景      

   

 戦争の惨禍       サーカス:曲芸師

   

 自画像      ニューヨーク34番街

             夜会服のアナベル

    彼の描く 女のモデルは妻「アナベル」がほとんどでした。

 

名作「カルメン」

そして 「闘牛士」

二人の闘牛士の顔

 

 ビュッフェの博物館と題して

 

 ミミズク     七面鳥     蝶も、トンボも コガネムシも

 

 ちょっと不気味な 作品も

  「顔を削がれた人体」正面

 

  狂女:狂女       狂女:二人の狂女

      

  この自画像  まるで 狂女を描いている時の ビュッフェ?

  怖い!

 

 

  「ドンキホーテ、鳥と洞窟」

 

モンマルトルノサクレエクール教会堂

 

  こんな彼の日本びいきの絵も  「相撲;睨み合い」

   夫婦で来日し、存分に日本情緒を楽しんだそうな…

 

  晩年になると 死…考えて?  題が「死よ万歳」 1998年の作品です。

 

  いやぁ~ もう 疲れました。

  こんなに 迫力ある絵を まじかに眺めていると…

  目はぼっ~とし、頭も ふらつき  酔っているような。

 

   今日は どのくらいの作品を観たのでしょうか…リストは? 数えるのも面倒なくらいです。

 

   もう 言う言葉はありません 。 感激・感動の至福の時間でしたよ。

 

  時間は? 芸術もいいけれど お腹も空いた…

 ここまで来たから 沼津まで伸ばして…「まぐろ」でも  と。思ったら

    三島に沼津の美味しい寿司屋の三島支店があった。

  これこれ、 早速飛び込み カウンター席で 

  先ずは ギンギンに冷えたビールを流し込む。 

  お好みで…

  「 中トロと △ ◆… 10貫ほど お願いします」 

  空腹の腹には 寿しのネタは遠慮なく入る。

  「旨い」  

  芸術の後は やっぱり食欲だね。

   ちょっとほろ酔い気分…

  旅はこれがいいやね ~

  三島より ゆっくりと小田原まで

  箱根登山鉄道に乗り換えて 箱根湯本まで。

  今宵の宿 「箱根湯本富士屋ホテル」に。

 

  毎年 全国版OBの会がこの時期に開催されるのを利用して

  私の美術館巡りが始まったのです。

  *参加した年の6月中旬以降に ブログアップしています。

   ちなみに 昨年は6月20日から 8話連続で。

    超目玉の「ルノアール」の作品に恋焦がれて。

 

   私の部屋にも・・・・「キュラン城」 1枚 飾ってます。

        

   

   今宵は 大宴会

   明日は 東京まで足を延ばし  お目当ての企画展に…

  

     第1話は ここまで。 

    明日からも どうぞ お楽しみに。

 

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「父の日」の贈り物

2017-06-18 | 日記・エッセイ・コラム

普段そっけない二人の息子。

 午後の宅急便で包みが届いた。

 二つ一緒だ。

 

 長く重たい箱は 山形米沢市の大吟醸「冽」という銘柄

 本人に「飲んだの?」と聞いたら…いや飲んだことないが

 売り場の方からの お勧め・・だそうだ。

   ラベルに…冽とは、まるで澄み切った真冬の小川のような、芯の強さと

        透明感を表します。 旨みののった飲みごたえと、相反する

        辛口のキレこそが冽の真骨頂です。

        キリッと冷やせば すっきり辛口、常温近くではハリのある旨みが

        ハッキリと顔を出します。

 

           上手いこと書いてるね~ いいでしょ、とっくりと?

           飲んで 確かめてみますよ。

  

     あぁ、講釈はともかく まぁ、飲んで 喉で 舌で 感覚で

      とっぷりと愉しむ これこそ礼儀ですな。  

    

  

 

     父親の贈り物には こうした 現実味のあるものが と。

              「ありがとうございました」

 

   父の日のプレゼントで 一番人気は

    やっぱり アルコール類だそうだ。

   親子して 呑兵衛だから 阿吽の呼吸って訳かな?

 

  長男の箱を開けると…

   なにやら 「バッグ」 ?????

  俺にか… 

  

   「vegiebag」という品物 今、あちら方面(東京) で 流行っているそうな…

             Carry &  keep

    朝市やマーケットで買った野菜をポケットに入れてお買い物。

    おばさんの 買い物袋を ちょっと上品にした感じ?

 

    いくら 料理好きな私でも これ提げて 食品売り場にはねぇ~

 

    外側の 「LARGE]の袋には 「たてたまま」入れる。

    これは 保管の際にも 野菜は「立てたまま」の方が最適だと。 

     反対側のポケットには

   

     の、通り 大きさに合わせて 入れて下さい… 

   ああ、父ならぬ 「主夫」の役目を 遠く 東京からの御指名か?

  

    こんなコメントが 添えられていた…  

  

    元気で過ごすには、 よく「動きなさい」 か。 「ありがとう!」

 

   そう言えば、この頃 自炊の腕もかなり上達した…との話も。

   いつまで続けるの…独身生活

 

    いや、もう 何も 言いませんけれど…

 

    来年も 元気で 父の日の小包を楽しみに待ってま~す!

     

 

    今晩は 頂いた 日本酒「冽」で いっぱい…2はい…

     貴方に向かって 参拝 そして最後に…御礼の 賜杯。

     盃は もう 止まらない・・

     今宵は  いい 酔い だ!    

 

        やっと 全文 打ち終えた おやすみ …

 

      やっぱり 俺は 酔っ払いだな。

 

    

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夢の美術館ーめぐりあう名画たち

2017-06-18 | 日記・エッセイ・コラム

 昨日 久留米まで行って来ました。

地区の「老友会」の日帰り旅行で会員31名バス旅行

 昔…取った なんとかを発揮して 添乗員役を。

高速を真っすぐ…ちょうど花も見ごろの美術館へ。

 今回のこの企画は、福岡市美術館と北九州美術館が現在工事中

その期間を 両方の美術館の「名品」を一堂に…

   

 これからも こんな企画は実現しそうにもありませんよ、きっと。

  園内は 花も 太陽をいっぱいに浴びて…

  

   早速 展示中の作品を観ることに。

  先ず 1室の 最初  おお、 なんと この絵から スタートなのだ!

  

   巨匠 ルノアール「麦わら帽子の女」

   いつみても ルノアールは いいね。 飽きないね、ほっとするね。

   入場の際に配られる 作品リストに

   「おすすめの5点」とある。

  

   1番 エドガー・ドガ 「マネとマネ婦人像」

       チラシにも使用されている この絵だ。  

   2番 クロード・モネ 「睡蓮、柳の反影」       

   

   

   6番 マルク シャガール 「空飛ぶアトラージュ」

          

   7番 ジョアン・ミロ ゴシック聖堂でオルガン演奏を聞いている踊り子

           

    8番 サルヴァドール・ダリ   「ポルト・ロガトの聖母」

         

        

    

   ダリは、原爆投下に衝撃を受け、原子物理学にも傾倒していきました。

  この作品は、こうした戦後の新しい展開を考える上で、極めて重要な作品だと。

  キリスト教絵画の伝統的な図像を引用しながらも、全体の構図は原子核構造と重なっている。

  と、説明され、さらに聖母マリアはだりの妻ガラに置き換えられている。

   ・・・・う~ん、やっぱり、抽象画家の作品は 難解? だ。

    9番 アンディ・ウオーホル  「エルヴィス」

        

 

  日本画家の作品もいっぱい

  

 

   展示作品69点   大変に見ごたえのある 作品ばかり…

    ちょっと 会場の雰囲気を明るく ほっと させ う~ん これは…

 

   「やなぎ みわ」 さんの 大作 「Eternal City 1」   179.5×359.4

    会場展示の 壁 全面の迫力でした。

  

 

   会場を出ると 眩いばかりの 日の光   

   園内の噴水が勢いよく吹き上げていました。  

 

   ランチは 久留米発祥の「梅の花」で。

   今回初めて チャイナ梅の花にお邪魔しました。

   少し 贅沢なランチを

   

     薄味で上品 量もちょうど手ごろでした。

   みなさんからも大変に喜ばれ 満足 満足 の声

   「世話役」としても 大いに面目が立ちました。

 

   最後は 「九州国立博物館」へ。

   

    イベントは「名品にみる茶の湯の歴史と高取焼」

     田中丸コレクションの所蔵品を中心に 室町時代の唐物数寄から

    安土桃山までの大胆で創造性あふれる茶の湯の世界を楽しんできました。

      これは 彫唐津茶碗 銘 五葉 安土~江戸 

     これは 「黒楽茶碗」 銘 次郎坊 安土桃山時代のもの。

     高取四方耳付水指 江戸時代

     室町幕府 足利義満がパトロンだった 村田珠光(わび茶の創始者)

           手作りの「茶杓」が。

    千利休の書状もありました。

 

    こうして名品ばかりを眺めていると… 心も静まります。

    「器」の魅力でしょうか?

     お茶をしているわけではありませんが 

     なんとなく「器」が話しかけてくるような…

 

     長い年月、静かに時を過ごしてきた「器」ならこそ なのかもしれません。

 

    日々、 あくせく 忙しそうに の 自分

    こんな「ひととき」は やっぱり たまに 引き寄せて 

     自分のものにしていかねばと。

     薄暗い部屋の照明が 雰囲気を醸し出してくれました。

 

     帰りの車中  皆さんで 「川柳」大会を

     さて、どんな佳作ができるやら…

     こんな本音の1句あり「織部焼 ひとつ 持てれば寝て暮らし」

 

      お疲れ様でした。

  

   

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二刀流なんです 私。

2017-06-11 | 日記・エッセイ・コラム

 ここ数年、晩酌の友は

 チリのワインを飲んでます。

 安くて 美味い ワインを見つけました。

 それって 500円台なんですよ。

 2種類で ひとつは「アルパカ」

 これが最初飲み始めたもの。

 次が もう少し安くて この頃は これを。

 「ブードウ」 「白」と「赤」を。

  (*ブードウは南米チリに生息する 世界一小さな鹿)

  ラベルに 可愛い ブードウのデザインが。

 

飲み口もいいですし…安いから 高いからじゃないんですよ 味は好みですから。

安くても、十分 美味ければ でしょ。

(でも 毎晩のことだから 経済的だしね…)

「呑兵衛は、呑兵衛ですが 辛口だけでなく、甘口にも手を出している いや 舌を出しています。

 

東京の次男坊から たまに 贈ってくれたり また 私から要求する逸品のひとつが これ。

 銀座「たちばな」のかりんとう です。

 

  

これ 食べ始めたら 止まらない… とにかく 美味しいんです。

銀座8丁目の ここだけでしか求めることができません。

デパートにも 通販でも買うことができません。

だから 息子に直接買いに行ってもらわないと食べられない。

「かりんとう」しか作っていない こだわりの店。

「ころ」と「さえだ」の2種類なんです。

 

私も一度 店に行って来ました。

   

路地の奥で 分かりにくい 右側のサンプルがなければ

小料理屋さんかな って感じの処。

でも 創業から100年以上の老舗で、東京「かりんとう」の御三家 のひとつだと。

袋詰めの「ころ」と「さえだ」を赤、黒缶 に詰めたものを贈ってくれます。

   

   

    

   一見、固そうに見えますが、サクッとした口当たり…甘さが舌に じんわりと。

   何とも言えない 美味しさなんです。

 

   これで晩酌も、お茶も いけま~す!

 

   次に、 私や 妻の 「記念日」と称して また

   あちらさんの気が向いたときに? 贈ってくれるのが

    これです。 「とらや」の羊羹 3本入りの箱

貰っていながら…「高いんだから、無理しないで」って 言いますが、 喜んで頂いてます。

   

早速 1本 「新緑」(抹茶)食べちゃいました… 

この3本で 一番好きなのが 「夜の梅」(小倉羊羹) つまり「あずき」です。

  だから一番 最後に。

「抹茶」「黒糖」もコクがあっていいですけれど。

 

    これからも どうぞよろしく (^^)/  って 甘えさせて・・・・。

 

    美味しいものって、「たまに 口に入れ 

      うん、これだって、噛みしめて 愉しむ… これが いいね」 

 

     普段は? ええ、年寄りのくせに、結構 口に入れています。

     お茶うけには やっぱり 甘いものが少しあるといいですもの。

     「芋かりんとう」「黒糖かりんとう」「煎餅」

      なんだ かんだと、間食(甘食)していますね。

 

         あっ そろそろ お茶にしよう・・・・

      まだ羊羹 残ってる、少し 苦めのお茶でも入れるとするか。

        日曜日の朝のお茶って なんとなく ゆっくりできる?

             と、思いません。

  

     

 

  

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 「充実した1日」の アート&グルメ 

2017-06-09 | 日記・エッセイ・コラム

 みやこ町のギャラリー「みどりの館」から案内状が着いていた。

 今月6日から始まった 第18回「竹と筍水彩画展

 (有益 人良竹と教室生)

   

 生徒さん中心の作品 静物や人物像が展示されていました。

  講師の一言にもありましたが、昨年の発表後、1年間の

 力作。 それぞれ味わいのある1枚 1枚でした。

 

 講師 有益さんの作品は いつも楽しく拝見しております。

 気持ちが本当に和み、心落ち着く作品です。

 近頃 特に 有益さんの作品に親しみを感じ 毎回足を運んで

 「いいひととき」を過ごさせて貰ってます。

 

  さて、時間も昼時・・ 以前より狙っていた店。

  「夏ばて防止」には ちょいと早いかな?

  まぁ、いいか。

  今日はあそこの「うなぎ」をと。

  もう1軒 国道傍のうなぎ屋には 以前行ったことがある。

   そこは、皆さんが言うほどじゃなかった。

  (これは 私個人の感想、舌はそれぞれですから)

 

  行橋 赤レンガ館近くの 老舗「兼行」へ。

   店の存在すら知らなかった…

   ネットでグルメを探していたら、行橋では老舗とある。

  「うなぎ」はやはり老舗の暖簾が 付きものだと

   まぁ、大丈夫たなと 決めました。

      

    まず 外からの眺め 雰囲気あるね。

 

   おっ、自動ドア―だよ。

   入ったらすぐ 右横がカウンター 

   椅子席も 

   正面には座敷があり 「予約席」の看板が。

    その奥には 庭の眺めも。

   天井もしっかりとした匠の技が

   店の作りのあちこちに時間の経過を感じます。

   カウンターの奥に この地方の窯元の器や皿が

    渋い青は 上野焼 昔のものは色がいいね

  

   

   メニューも    

  そして亭主(2代目)さん自慢の うなぎを捌くときに使う包丁…まさに年季もの。

   これまで実際に自分が使って来た 歴史を標本?に。

   これはなかなかの物 

  

 お聞きしたところ…創業は大正の初めだとか  すると もう100余年も経過… 凄い。

 

 注文してから お話を聞きながら よもやま話…

  この棚に、 焼酎の瓶が…なんと 名前が「うなぎ」なんて のもあった。

   屋号の「兼行」というラベルもありました。

  私は 特にこだわってはおりません とのこと。

 

   この店、 車なしでゆっくり来たいものだね。

   話の中で、お客さんで わざわざ 「飯塚」から訪ねて来た方も だと。

   その他、ネットで探してきて下さる方も…

 

  お待ちどうさま~ 

         ふっくらと焼きあがったうなぎ。

         椀にもちゃんと肝があります。

         椎茸、三つ葉がいい香りです。 香のものはきゅうり

 

  「いただきます!」

    うなぎの皮が 弾力があり しっかり噛み応え いいですね~

    ごはんもふっくら多すぎず うまく絡まったタレ

 

    しばし、無言で ひたすら うなぎ、ごはんを口に運ぶ。

     ふっふ …ごはんは あつい 頬張る… 噛む!

     うなぎ 食べてる! 

    「美味い」・・・・

  

 

    たまにゃ、これくらいの贅沢 いいでしょ。       「ご馳走様でした」

 

       幸せって、感じるときは?  お腹が充実した時 格別ですよね。

    

   

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こんな企画 面白いね!

2017-06-06 | 日記・エッセイ・コラム

 久しぶりに近くの本屋を覘いた。

 新聞の1面 広告欄に目が止まったから。

 雑誌 BRUTUS 6/15 号

「死ぬまでに この目で見たい 西洋絵画100」

       

 これは 面白いぞ…

 人気画家・山口晃とある が 私は知らない まぁ いいか。

 

  「一枚の絵を見るために、旅をしたことはあるか>

   名画が海をわたって日本に来た時、行列しても見に行くのはなぜか? ・・・・略」

 

  このフレーズが気に入った…私は 将に この通りの美術館巡りや美術館の特別企画展を

  何十年に渡って楽しんで来たし、これからも許される限り 美術館へ足を運びたいと思っています。

 

  どんな作品の選び方をしているのか と、カテゴライズを見たら。

  「人物の描写」「自画像」から始まり…ヌード、光と影、風景、抽象と

   19に分けて 1~100 作品を選んでいました。

   もし貴方も 興味がありましたなら 「BRUTUS」お買い上げください!

   彼の感性なのでこの本を見た人、それぞれの思いは違うでしょうがね。

   どんな作品? を選んでいるのか・・・・

   興味なのは 「私も同じ作品を 美術館で見ただろうか」

  早速 作品を見て、思い出してみよう…。

  私も 相当な数の作品を観ていますので…よほどの作品でないと忘れていますよ きっと。

   昔の仕事が「旅行会社」だったし、国内、海外旅行の企画から、添乗までを経験。

  さらに、若い時から「絵」が趣味でしたので 行程中に「美術館」は

  多く取り込みましたね。

   現在でも美術館巡りは 年間スケジュールにするほどです。

  では早速始めてみましょう。

  「人物の描写」 作品を15 選んでいました。

   全部の作者と 作品のタイトルを載せるわけにはいかないので…

   私も見た作品を

 

   ⒔番目の パブロ・ピカソ 「アヴィニヨンの娘たち」

    これは 研修でアメリカ旅行の際に「ニューヨーク近代美術館」で。

    

  14番目  ジョンシンガー、サージェント 「エドワード・D・ポイドの娘たち」

   これも 同じ時にボストン美術館で

      2作品だけでした。

    ロートレックの洋酒の広告ポスター ELDORADO がありましたが

     これも沢山あるので 選ばれたものとは別のものを見ました。

 

  「自画像」 3点   マルク・シャガール、ベラスケス、デユーラーでしたが

   シャガール展にも行きましたが 同じ作品ではなかった。

   ベラスケス、デユーラーも 画集ではお馴染の作品でした。

  「日常生活」 7作品

 

   これは  フェルメールの「牛乳を注ぐ女」

  新国立美術館開館記念展  2007年 何がなんでも と行って来ました。

  その後、「フェルメール センター銀座」でフェルメールの全37作品

  を「フェルメール光の王国展」を。 ただしこれは、特殊印刷技術で

   デジタルマスタリング した リ・クリエイト作品を。

  写真でもなく、複製画でもなし、贋作でもないんですよ。 ????

   でも、全作品だったので それなりに見応えがありました。

 

  そしてご存知の オーギュスト・ルノワール

  「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」

  これも国立新美術館まで とにかく多かった…入場するまで 人 人 人 

   並んだ 待った 疲れた。 東京って ひどいところです。

   集まる人の多さは 半端じゃないね。

  

  次も 同じ 国立新美術館での特別展 「オルセー美術館展」で。

  フェレデリック・バジール 「家族の集い」

  

  

  「キリストの生涯」 15作品

   どちらかというと このキリスト教美術は苦手で

   美術館でも あまりじっくり見たことがありません。 

    宗教画って 決まりがあるでしょう、その知識がないから 駄目ですね。

   

   東京渋谷 文化村 (bunkamura) ザ・ミュージアム 

    確か 2012年6月 上京の際に

    レオナルド・ダ・ビンチ 「岩窟の聖母」   

    この作品は「個人蔵」という大変貴重なものだった。  

 

      

  「最後の審判」 2作品

  ヨハネの黙示録が告げる人類の裁きの日。ちょっと難しい…

  「時祷書」  1作品

          中世の人々の日々の祈りと信仰を支えた祈祷文や聖書

          からの引用文を収めた書物のこと。

  「フレスコ画」 1作品

          壁があれば人はなにかを描きたくなる?

  「モザイク画」 2作品

          ローマ時代には石で作られたモザイク。

  「中世の写本」 1作品

  「建築との共鳴」4作品

    ここらの作品の選び方は 全く 分かりません。

    チンプン・カンプン? 

  「絵の中の空間」 6作品

 

    52番目の この絵 だけです。 

  まだ見てはいないけれど もうすぐ。

  この6月中旬には 上京のチャンス到来。

  ラッキーなことに、この4月から東京都美術館において

   特別展「ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル バベルの塔展」が開催されているんです。

   もう 絶対に この絵を見に行きます。

   ビーテル・ブリューゲル(父) 「バベルの塔」

       

    不思議な絵です。

    どんな描き方なの? は、実際に目で確かめるしかありません。

 

  「ヌード」 5作品

     古代ギリシャに始まる理想の裸体美の追求。

    中世における中断を経てルネサンス期に復活。 

 

   これは なんと表現したいいのでしょうか?

   古い時代の筆使いではなく、 近代的ではありませんか?

   アレクサンドル・カバネル「ヴィーナスの誕生」

     肉体のエロス? 

  

    

   他の作品も 実際に目の前で見たら… どうしょう? 

 

 「ギリシャ&ローマ神話」 4作品

   このジャンルも 馴染みがない。

 「光と影」 3作品

   ゴヤの「我が子を食らうサトウルヌス」 は 画集で見た事がある。 

 「寓意」  2作品

       抽象的な概念を人の姿で表す西洋的な伝統。 と ある。

       本意が理解できません。

 

       その1点に アルフォンス・ミュシャ「四つの星(月)」があります。

       実は、東京で開催 今月の5日までだった。

       残念です。 この作品があったかどうかは?

       彼の作風は 装飾的で優美、華やかで洗練された女性のポスター画で有名。

       以前、 ニューヨーク メトロポリタン美術館で 彼の1枚を見てきましたが。

 

   「静物」  5作品    

   「風景」  5作品

      ここはありました。

    クロード・モネ 「積みわら」

      これも 研修で行った シカゴ美術館で見た。

      「積みわら」は作品としては数多くあります。

     そのひとつ。

   

   モネは 印象派の先駆け。

   先般も 博多で「モネ展」があり 「印象 日の出」を始め

   「睡蓮」その他 わくわくで 過ごしてきました。

    やっぱり、日本人は 「モネ」大好きなんですよ。

  

   もう1点 ポール・セザンヌ 

    「サント=ヴイクトルワール山とシャトー・ノワール」

    彼 セザンヌは 生涯 この山を描き続けた。

    有難いことに この絵は 東京ブリジストン美術館にある。

 

 

 もう何回見に行っただろう…

  この1枚は 数多く描いた中での、最後の1枚だといわれています。

 

 「幻想の世界」 5作品   1枚もありませんでした。

 「抽象」    5作品

   ピエトモンドリアン 2点、マティス、クレー クプカ

   ここでは ブリジストン美術館の パウル・クレーの「島」

  

  この絵 面白いんです。

   小さな点が ひとつ ひとつ。

   その点に 黒い顔料が…

   はみ出したり、収まったり…楽しい絵です。

 

  そして最後に。

   93番目 ジョルジュ・ド・ラ・トウール 

         「ふたつの炎の前のマグダラのマリア」

        

       これは ニューヨーク メトロポリタン美術館で。

         暗闇の中、蠟燭と鏡に映る二つの炎

          闇の中に浮かぶマリアの顔 息が止まりました。

     

       この美術館は 凄いですね。 入場者も年間600万人以上だとか。

       来館者用の館内ガイドブックも「日本語」版が用意されていました。

   95番目 ドラクロア「民衆を導く自由の女神」

         これは もう 誰でも知っている1枚

          画集で見たなぁ~

   97番目 ジャン=バティスト・カミーユ・コロー 「真珠の女」

   99番目 フィンセント・ファン・ゴッホ 「星月夜」

        これもニューヨーク近代美術館で見ました。

   

      ゴッホと言えば 日本のフアンも多い。

      この作品は、彼の最晩年、あの精神病院に入院しているとき描かれた作品なのです。

 

      また、日本では、新宿の東郷青児記念損保ジャパン日本興和美術館に彼の作品が。

      当時 落札額で一躍有名になった「ヒマワリ」 ですよ。

         当時のレートで58億円…ゴッホが聞いたら 何と言うのかね~

                  

   

    100番目 ポール・ゴーギャン 「タヒチの女たち」

 

        100点の中の 僅かな数でしたが、作品を選ぶ「軸」はその人の

         考え方ですから 当然違いが出て来ます。 

        延々と お付き合いありがとうございました。  (^O^)/

      画伯が選んだのは 91点 100点までにするには

      自分では同位のものが30点ほどもあるので悩ましい。

      それで この特集を編集した2人が 残り9点を選んだそうです。

 

       「紙上? 美術館」もこれにて閉館いたします。

 

    世界にどれくらいの数の作品があるのでしょうか?

           言えることは「名画に親しむ」

           これは 心の栄養になります。

 

     私としては、 まだ こんな作品もあるよ!

     私だったら、この作品を選ぶなぁ~…との 思いもありました。

               …楽しかった…

    

     

     

   

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朝日は「緑」を効果的に演出してくれる。

2017-06-04 | 日記・エッセイ・コラム

日曜日の朝って やっぱり 嬉しいですね。

 リタイヤの身になっても なんとなく身体が覚えているんです。

体内時計ではないけれど…長年の習慣からか?

 普段より目覚めもいいし、身体も 心も うきうきに。

 

 今朝は 7時前には すでに太陽光線が強く、眩しい。

暑くなりそうだ…

 庭の掃除も終わり、朝日を浴びて 静かに 朝だけの余韻を。

「紫陽花」が少し咲き始めた。

 今年も「色合い」が悪い(またまた肥料をやるのを怠ったからだ)

折角のこの時期の楽しみが台無しになってしまった。

 でも、まぁ 一斉に咲いてくれるだけでも なんとか楽しめる。

 

  

  

      

    やっぱり 栄養不足の感じですね。

  ( 反省です…今年の冬には忘れずに肥料を施すこと。)

 

  でも、この葉っぱの 緑が 庭の雰囲気を作ってくれるので まぁ いいか。

 

  確かに、この時間(朝日が昇りきらない前の頃)が 樹の葉が 太陽に当たり

  効果的な「緑」を演出してくれています。

  もしかすると 一番「緑」の素敵な時期かもしれません。

  日頃、気がつかない 「葉っぱ」の魅力です。

 

   ちょっと 追いかけてみました。

   まず アカシアと欅

 

  特に このアカシアの葉っぱは 夏に欠かせません。

  まさに 緑のカーテンになります。

 

 左側は 太陽が当たってますが…真ん中になると 完全に真っ暗になります。

 下の 小さな樹は、日陰の身になるほどです。

 これは 「酔芙蓉」の若葉です。

 

 「レモン」        「椿」      これ 何の樹?    「シマトネリコ」

       

 

  今、真っ白は花を咲かせている「デュランタ」

 

  花が終わりましたが これから 葉っぱが素敵です「ヤマボウシ」

 

  「ヒューケラ」も負けずに頑張っています。 今年も少し収穫できそうです。「ブルーベリー」

                 

   初雪草も可愛い    羊歯 便利な葉ですよ  蘇鉄だっていい感じ。  

        

 

   今日、明日には 開花?  「アガパンサス」 魅力的な薄紫色は最高です。

 

    

 

   映画の撮影で カメラマンの側で反射板を操作しているスタッフの方

  そんな努力もむなしくさせる 太陽の光は やっぱり凄い!

   花も 1枚の葉っぱも  太陽があればこそ…

 

   だから  一番魅力的な 時間に 彼らを 丁寧に「鑑賞してあげる」のが

   庭の亭主の勤めかも しれません。

   

    清々しい 日曜日の朝でした。     

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続 黄昏どきを愉しむ

 傘寿を超すと「人生の壁」を超えた。  でも、脳も体もまだいけそう~  もう少し、世間の仲間から抜け出すのを待とう。  指先の運動と、脳の体操のために「ブログ」が友となってエネルギの補給としたい。