強い寒気の影響で、九州・山口は23日から24日にかけて大荒れの天気となりそうだ。
福岡管区気象台は最大20~30㎝の積雪を予報…こりゃ大変だ。
暴風や高波も予想、さらに路面凍結の恐れもだと。
これじゃ、車での外出などは…止めた方がいい?
こんな天気になる前にと 今朝 一番に 今年の初めに行こうと思っていた近くの「増田美術館」へ。
「春を告げる 名画・名陶・墨蹟展」を見るために (作品103点)
国道10号線から 201号線へ 曲がってすぐ左側に 美術館が見えてきます。
駐車場へハンドルを切る…あれ? 1台も入っていない。 「休館?」 じゃないはずだよ。
降りて 入場口へ 開館していました。
笑顔の係員に迎えられ 作品リストを頂き 無事入場。
先ずは 最初の絵画部門の部屋に…えっ、誰もいない・・ 私一人 これはラッキー
ゆっくり、じっくり 鑑賞できるぞと ほくそ笑む。
ここは もう何回も来ていますので お馴染みの作品ばかり しかし、何度見ても
いい作品はいい。 見るたびに味わい深くなるものです。
そこで 今日は やってはいけないこと… だれ一人いない館内 そっとデジカメを出して
意中の作品を写させて…「ごめんなさい」
( ブログアップに 少し インパクトが欲しいので…と言い訳 心中、ここの宣伝も兼ねてとも)
何といっても 迫力のある 正面中央の1枚がこれ
橋本雅邦の「龍虎図」 ちょっと慌ててのシャッター なので バックまでも 映ってしまいました。
右に足を運ぶと 今年の干支に相応しい・・・橋本関雪の「老松白猿」 何度見ても この繊細な筆使いには うっとりします。
日本画の大家が ずらりと並ぶ館内
次の部屋は 「墨蹟」が一堂に・
なんと、なんと 幕末の三舟がズラリと… 骨太な そして大胆な書体 動きもあり
そうなんです 維新直前直後を動かした 勝海舟 山岡鉄舟 高橋泥舟 圧巻! 横綱のそろい踏みです。
さらに 長州が生んだ異端児 高杉晋作の力強くも けせのある 独特な字も
目の前に 「七言詩」の軸物が…読めません うまいのか 下手なのか まぁ いいか。
福沢諭吉先生の1枚も。
一番奥の部屋は 一押しの 陶器の銘品が
入ってすぐ 正面 目に飛び込んできたのが これ! そうです 益子焼 人間国宝 文化勲章の 濱田庄司「白釉墨格子流掛文大鉢」
この大胆な 釉薬の動き 力強く そして 柔らかく 観る人誰もが 惹きつけられる
もうここは垂涎もの 国宝 文化勲章受章者の作家さんたちが これでもかと。
器を庶民のものにと 時代を切り開いた 河井寛次郎、富本憲吉 先の 濱田庄司 凄い 凄い うっとりです。
お茶を嗜む方は 陶磁器に趣味の方 もう これは必見です。 (ちなみに 開催期間は 3月6日まで。 )
さらに 今泉今右衛門 酒井田柿右衛門 の十三代 十四代の人間国宝が 作品を並べ
唐津焼は 中里太郎衛門 無庵を初めとして 逸品が。
備前焼きは 人間国宝の藤原雄
志野焼は 荒川豊蔵
瀬戸は加藤唐九郎
この作家たちの名品を 一挙に鑑賞できるなんて… まさに「春を告げる…」のタイトルに相応しい。
先達たちの「美の心」をじっくり 触れ 味わった Only One の美術鑑賞会でした。
「堪能した」って 心から自然に湧いて出てくる … こんな至福の時ですね。
今年は きっと いいことが と。 「春を告げて」くれた。
独り占めしたい~と 。
予報通り…午後から 風も強くなって 雨の後 雪になってきました。
今夜から 明日の朝 どんな景色になっているのだろうか?
部屋の暖房も 心なしか 冷え込みが強くなったような。