今日の陽射しは暖かい。
秋の最後のひとときを楽しんでいるみたい。
「もみじ」も。
太陽って、本当の芸術家ですね。
人間が表現できない色彩を鮮やかに見せつけてくれます。
陽射しが葉を通過していくとき・・・・普通の色が、神秘的に変化します。
そんな一瞬を。
赤にも黄色にも・・・白にも。 変幻自在なんです。
どんな筆使いをしても、叶いませんね。
反射すると・・・・顔がほってってくるような感じに。
抜けるような青空に向かって・・・
「赤」が吠えてるみたい・・・。
こんなすっきりな感じも いいですね。 庭の白砂がアクセントに。
隙間から眺めるのも・・・南天のゴツゴツとした幹が、一層 紅葉を引き立てます。
さて、庭の隅に 1本 ぽつんとあ小さな木。
これ「ブルーベリー」なんです。
こんなに綺麗な紅葉だったのだ・・・・・初めて気が付いた。
「これは凄いよ! 」
蝋燭が勢いよく 燃え上がっていく~
そのメラメラ燃える灯りが枝に照り返して・・・・真っ赤に染まっている。
この色彩も、太陽の仕業です。
もし、太陽が当たらなければ・・・将に、「陽の目をみない」色だ。
「黄葉」も。
垣根の「ゴールデンマサキ」
「デユランタ」の葉と実
これだって・・・「黄葉」
カボスが完熟です。 小さな木なのに 今、鈴なりで50~60個も。
そして、秋と言えば・・・・この木。
1枚残すことなく散って行った葉っぱ。
渋柿の1個だけが・・・・寂しげに枝にしがみついて残っている。
烏の粋な計らいか これぞ、秋の風景?
夜寒の明けた、ある朝、 熟した柿の実は・・・・地上へ落ちる。
哀れな姿が 道に。
同じように・・・スッピンなったアカシアの樹
あれほど重なり合って茂っていた葉も。
こえほどまでに散っていくのかと思うほどの姿に。
この姿は、まるで 画家モンドリアンが描く、あの造形に似て思わず見とれていました。
思えば、「紅葉」(秋の木々)は、散るの前提と考えるべき。
青い葉が紅に染まり、ことごとく散ってしまい、そこに、「空白」ができる。
「青」から「紅」&「黄」を経て「空白」に・・・その無になる時間的経過こそが
将に、「美」なんだなぁ~。
美には 二つあるような気がする。
「盛りのとき」 と 「枯れて散るとき」 どちらも 味わい深いものです。