今週の米バロンズ誌に、投資家の気持ちを奮い立たせる記事が掲載された。
“ダウ平均20,000ドルへの対応は出来ましたか?”
先週末のダウ平均は1万2361ドルであったから、現在の水準から61%も上の株価水準である。
ストラティジストのジェームズ・ファイヌケンの見方を紹介する。
彼は相場の天井を予測するよりも、大底を当てる方がやさしいと主張する。
その一部を紹介すると・・・
① 投資家の手持ち株の売却と資金の積みあがり
② 恐怖に等しいセンチメント
③ MMFの残は2003年3月が2兆2000億ドルであったが、現在は3兆4500億ドル
④ 米国の国内株投信からの資金の流出は10ヵ月連続(1987年のクラシュ後は8ヵ月)
⑤ 消費者の信頼感指数は17年来の低水準
というように(弱気のセンチメントやデータをほかにも多数あげている)、市場を取り巻く材料は“これ以上、もうたくさんだ”というぐらい数え切れない。
株式相場が大底にきており、「すでに上昇を始めているか、底練りがあっても知れている」としている。
広大な米国市場のなかではあるが、このような見方をバロンズ誌が載せるようなムードになってきたことには注目したい。