本日は3月決算の権利配当落ち日であったが、日経平均は‐@になった。配当分が100円なので実質的には下げ相場ではなく、+@円で、相場の中味は悪いものではなかった。
そんな中で気を吐いたのが新興市場のマザーズで、インターネット株を中心に人気化した。
ひとつのきっかけは前日のウォール街でヤフーが買われたことである。
シティ・グループのアナリストが「マイクロソフトはヤフーの買収価格を$31から$34に引き上げるように提案した」ことを材料にした。
マイクロソフトは、ヤフーを買収しなければグーグルとの競争には勝てないと主張している。
ヤフーはマイクロソフトが買収価格を引き上げるよう、タイム・ワーナかAOLのホワイトナイトとしての動きを期待していると書いている。
先行き、インターネット業界は再編成をめぐって買収合戦が起こる可能性の高い業界であるが、生き残ったハイテク株は豊かな手元流動性を持ち、成長のための戦略を打ち出す可能性が十分に考えられる。今回のサブプライム問題で苦境に立つ金融機関とは、まったく別世界にいる。
ウォール街での人気が東京市場にも影響してマザーズ市場を刺激した。同市場にはネット株が多く、円高の影響を受けない銘柄が多い。
一時、成長の鈍化懸念で売られたミクシィ(2121・マ)も、この日は大きく上昇した。この市場では個人投資家が主導権を握るだけに、人気が続けば市場全体のセンチメントも変化する。