“二つのいずれも格式高い名家、花の都ヴェローにあって、古くから遺恨故に新たないさかいを起こし、流した血で手を穢す” 「ロミオとジュリエット」序章
モルガンスタンレーの著名なエコノミストであるロバート・A・フェルドマンの「日銀人事ー血闘する二大名家」の文章は、こんなシェスクピアからの引用で始まる。
次にフェルドマンの最後の文章も拝借しよう。
「政党が日銀人事に関する感情論から脱して合理的に向かうことを示す兆候が表れた場合、日本が経済改革の道に戻る可能性(可能性に過ぎないあg)への自信が広がるであろう。市場はリターンをもって合理性に報いる可能性が高い。対照的に、政党の対立が続いた場合、投資家の信認はさらに低下するとみられ、ヴェローナの公爵のことば「皆が罰を受ける」が現代によみがえるであろう」
この文章を政治家に読んでほしい。外人投資家の視点で日銀人事の問題を論じている。
このような見方をする外人の期待に応えるなら、株式市場にも明るさが戻る可能性は十分にある。ここ1週間のうちに、相場に転機を呼ぶ、大きな材料であると思う。