足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

米国株が世界のリード役を務める

2018-01-27 11:58:30 | 投資戦略
トランプ米大統領がダボス会議での演説で「多国間協議の用意がある」と述べ、協定復帰の考えを表明したのを好感し、NY株は223ドル高になった。背景には国内景気の好調がある。
ウォール街で投資家の間で“FOMO”という言葉が目に付く。”fear of missing out”(
取り残される懸念)という意味で、手元に資金を置いておくと、相場の上昇チャンスの機会を失うという意味だ。
大統領選後にあった先行き懸念が薄れ、一部には先高期待が広がってきた。
この日はヘルスケア、ハイテクが買われた。今後の相場の柱になると読む投資家が増えてきた。
週明けから2017年第4四半期の決算発表が本格化するが、企業業績は企業間の格差が広がっている。

新年にはいって日米の株価の動きをみると日経平均は+3.8%、NYダウ平均は+7.6%とNY株が大きく先行している。日米の景気の回復力の格差が相場に明確に現れてきた。
米国に比べ医薬品業界の先行きの期待度は東京市場では高くないこと、それに円高懸念が日本のハイテクの先行きにはみられることが主因である。米国のようにアップル、グーグル、フェイスブック、アマゾンのような世界的なハイテク企業が存在しない。
ヘルスケアとハイテクは米国産業のシンボル的な存在になってきた。