足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

バフェットに聞いてみよう

2018-01-10 07:52:46 | 投資戦略
NY株は連騰。米短期金利は上昇。
債券王の名のつくビル・グロスは債券相場の先行きに警戒信号を発し続ける。

株式市場には強気筋が蔓延し、アナリストの多くが警戒信号を発している。
機関投資家も個人投資家も強気になり、様々な株価指標は警戒信号を発した。
これまでの相場の足取りは波乱もなく、着実に下値を切り上げてきたのが、今回の相場の大きな特色である。
強気筋は様々な好調な景気指標を持ち出し強気の理由の説明に忙しいが、弱気筋は相場の大きな調整もなく上昇してきたことに警戒信号を発する。

個人投資家のセンチメントAAII指数は59.8%と、警戒ラインの50%を超えた。過去の相場では必ず先行きに調整局面が見られた数値である。59.8%は、7年ぶりの高水準である。信用取引の買い残も1年ぶりの高い数値。
強気筋が根拠にしてきたのは企業収益の好調である。これから2017年の業績発表が始まるが、事前の予想を上回ることは確実である。

引き続きそこへトランプ大統領が最大の力点を置く減税が控えている。景気は雇用増を背景に着実に上昇し、米景気の好調が世界に波及をはじめた。

このようにみると、強気の投資家がひとり踊っているのではケースは多い。
強気人気が出る背景も現実には出てきた。気になるのはPERが高水準であることだか、大相場のときは現在のように過去の平均を大きく上回るのは通例。

トランプ大統領と時の理がもたらした強気相場に引き続き乗るか、慎重論に耳を傾けるかバフェットに聞いてみたいところだが、彼は「投資のチャンスは恐怖心がでるときだ」と応えるに違いない。