足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

最大のヘッジファンドが強気転換

2018-01-24 07:26:49 | 投資戦略

君子豹変とはこのことだ。

世界最大手のヘッジファンド1500億ドル(16兆円)を運用するデイ・ダリオ(ブリッジウォーター)は「現金をしっかりと封印しているとすれば、こんなばかげたことはない。すぐに株式にかえることだ」と、スイスのダボス会議に出席して発言した。
この話を聞いて私だけでなく、世界中の投資家がびっくりしたはずだ。ソロスやジュリアン・ロバートソンのように派手な投資行動はとらず、静かに投資を語る様子は哲学的で、資金運用の本道を進んできた。
トランプ大統領の選出には失望、ここ1年間、彼の口から前向きな話を聞いたことが全くなかった。
ソロスは反トランプ派でここ1年間は全くの低姿勢。
安倍政権が登場したとき、ソニー、ファナック、ソフトバンクなど日本株で大活躍したダン・ローブ(サードポイント)も、ここ2~3年は全くさえない。一口でいうならこの3年間は全く不振であった。
そのなかでオーソドックスな運用手法のレイ・ダリオだけが、折にふれメデイアの前に姿を現していたが、特に目立った成果をあげてもいなかった。

昨日のレイ・ダリオの「ちょう湯加減のよい風呂にはいっているような投資環境が出現した。インフレ問題はないし、成長率も適当、減税で景気は予想外に好転する。米国だけでなく、世界中が好景気になる。株式相場は9年目の上昇相場にはいった」と語った。
買い人気が噴出し、新しい資金が流入し人気は積み上げられていく。連銀が本年は3回の利上げをおこなうが、市場での買い人気に水をかけることはない」。
長年、デイ・ダリオの論理的な相場観には関心をもち、見逃さず読んできたが、今回のように明快な強気の語り口は初めてである。
昨年の相場に乗り遅れた投資家は、早速、戦略を変えよう。
レイ・ダリオとは関係なしに昨夜、手元の余裕資金を株に投じることを考えたところであった。
一例を紹介しよう。任天堂(7974)、ローム(6963)、ダイキン6963)、ダイフク(6383)<TDK(6762)。
世界一の投資家と足を揃えるのは気分が乗る。