足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

電機部品の出遅れ銘柄

2018-01-18 18:49:02 | 投資戦略
コネクターはコンピュータと周辺機器、電子機器接続し電気的に連絡可能にする接続器で、電気を利用する様々な分野で使われる。数本から数十本の複数ラインや電源ラインを寄り合わせた伝送線を接触し信号や電源をやりとりする。設置場所はケーブルの先端と機器側。
一般には目に触れる箇所に利用されるわけはない。一般の投資家の目をひきつけるものでなく、その機器のメーカーといってもピンとこない。
同社が狙う市場は情報、民生用機器、車載、FA,通信などで、製品はハイテクの成長分野の一つである。
近況は光ファイバーのメインテナンス、スマホ・半導体、機械の自動化、車載カメラ、軽自動車、監視カメラ向けなどが好調である。設備の自動化の分野で需要が旺盛になってきた。
また技術革新の波がコネクターの世界にも訪れ、大量の情報や鮮明な画像が通信に対応する機器への需要が増加する傾向が鮮明になってきた。
これまで長年、機能的には大きな変化のなかったコネクターだが、素材が従来のメタルから光ファイバーへの移行が急ピッチで進みはじめた。過去を見ても現在のような局面は少なかった。 
2020年の東京オリンピックに向けて超高精細映像の開発の機運が盛り上がってきた。
コネクターもそれに合わせて高機能化が求められている。同社では石英ファイバー対応のエンジニアリング・サンプルを昨年末から提供をはじめ、FA市場や医療・放送機器向けに需要が出てきた。素材は石英ファイバーと高速プラスチックの両方の素材を顧客が選択できて、これまでの素材の核であった銅からの転換が急速に進んできた。
新しい素材による研究開発を早くから始めてきたおかげである。
注目されるのは営業利益率が着実に上昇してきたことだ。四半期別に営業利益率をみると次の通り。