足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

ソニーの復活

2016-03-18 06:42:50 | 投資戦略
NYダウ平均は5日間続伸した。年初来ではダウ平均、S&P500がブラスに転じた。
米連銀FOMCで本年の利上げ予想がこれまでの4回から2回に修正され安心感が広がった。
この日は原油、金相場が上昇し商品相場にも人気が蘇ってきたのも相場を支える材料になった。
目立ったのはフェデックス(FDX)が+17%と急騰したこと。国内外の運輸関連だが、景気敏感株でもある。業績の好調が材料になり、ダウ運輸株指数も+2.95%とNYダウの+0.9%を大幅に上回る上昇。先行き景気の読みが明るいことを証明した。原油、金の上昇も、これまで足を引っ張ってきた指標だけに、先行きをみる上での心強い動きである。相場の動きは堅実に足固めをしながら、市場の雰囲気に明るさをもたらせる。

今月14日から本日までサンフランシスコでコンピュータゲーム開発会議が開催され、10月に発売が決まったソニー(6758)のPSVRに大きな関心が集まった。仮想現実(バーチャル・リアアリティ)の技術をベースにした全く新しい新家庭用ゲーム機器の登場である。3次元映画の世界がゲームにも出現するが、映画と異なり仮想の世界を実体験できるという全く新しい商品である。ゲーム開発企業230社が具体的にゲームづくりを始めていることを表明した。新製品は1台当たり$400という価格設定されたが、先発の仮想現実の機器の$600~$800(フエィスブックなどが先行)に比べて低い価格が設定された。仮想現実はVRといわれ、米国では技術革新が生み出したテクノロジーで、すでに様々な形で普及を始めた。
バロンズ誌の新春座談会にも会場に登場して新しい時代の到来の背景になった。
ソニー(6758)はこの新兵器で、会社が新しい世界に踏み込み復活の軸の一つに据える。ソニーらしさがようやく出現し、株価も新しいソーンへの入り口に立った。
ソニーに再注目を始めたい。復活の足掛かりが明確になり、先行き市場での注目株の一つになるだろう。