足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

株価は微調整局面

2016-03-11 07:15:51 | 投資戦略
ユーロ中央銀行が金利引き下げ、一段の量的緩和を決めたが欧米の株価には反応せず、株価は小幅安。ドラギ中央銀行の緩和政策には大きな意外性がなかったことが主因。
原油相場も下落したが、一方、資金は金相場に向かうという皮肉な現象になった。本日の欧米の株価をみるかぎり強気の短期筋の投資家は肩透かしを喰った。

CNNMoneyの「Fear&Greed(恐怖&貪欲)」指数がドラギ総裁の政策に反応しなかった理由がわかる。一言でいえば最近の相場の反騰がすでにこの種の材料を織り込んでいたということだ。
指数は今週に入って71ポイントと市場センチメントが極度の貪欲(過熱)の方向に向かっていた(ゼロが恐怖の極致、100が最高の貪欲)。VIX(恐怖)指数と異なり数値が高くなれば過熱感を示す。現在の数値は明らかに過熱のゾーンにはいっていた。
エネルギー株を中心にNYダウ平均は1万7000ドル台、S&P500は1900ポイントの大台の回復をしたのをみればわかる。投資家にとっては、ここでの押し目はむしろ歓迎である。
昨日、米失業保険申請件数の週間の数字では件数が減少し、引き続き雇用市場の回復が続く。米国の景気は順調な回復基調に乗っている。
本日の欧米の株価の調整は短期的な相場のスピード調整である。
ダウ採用銘柄ではメルク(MRK),インテル(INTC),シェブロン(CVX),コカコーラ(KO),ナイキ(NKE),ジョンソン&ジョンソン(JNJ)などのブルーチップは堅調。相場の基調は強い。

本日、日経新聞にカルビーの松本会長とのインタービユーが掲載された。公開後、5年で株価は10倍になった。公開時のロードショーでの話からこの老舗企業が新経営陣で大きく変貌するという確信をもったが、今後は海外で大きな成長機会をみつける。現在の株価は25日線から-0.55%の乖離率。買い場である。長期に保有できる数少ない日本株だ。
同じように経営者を買えるのがリゾートトラスト(4681)の伊東会長である。現在の株価の同乖離率は+1.2%。買のタイミングである。

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