足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

石油が反騰、関連株の人気が続く

2016-03-10 06:24:31 | 投資戦略
ユーロ中央銀行の理事会を翌日に控えヨーロッパ株は上昇した。ドラギ総裁がどのような果敢な政策を発動するかに関心が集まる。
石油も反騰した。この日は米国での掘削リグの数が減少したことが材料になったが、市場の関心は石油相場の行方に関心が高く、この日も国内の石油開発株が上昇した。今回の相場反騰の先導役であるダウ輸送株指数も上昇し、相場の先高のサインを発信している。久振りにハイテク株の反騰も目立った。

石油の復活の先導役としてキャタビラー(CAT)が注目されている。今回の原油相場の下落を背景に2014年の高値から今年の2月の安値までほぼ半値になった。
最近は株価が反謄し短期間に30%強も反騰した。典型的な国内での設備投資関連であり、海外では資源開発と関係が深い。最近は新興諸国の景気低迷の影響で業績が落ち込んでいた。それが反騰をはじめたことは何を物語っているのか?
投資家がキャタビラーに関心を持ち始めたが、ビル・ミラーの「株価はわれわれ投資家がつくる」という言葉からすると、すでに会社の足元に変化が出てきていることを物語っている。

東京市場でも相場の小休止で個々の銘柄の調整も進みわれわれが注目している2016年有望株も妙味のある株価水準になってきた。新年に紹介した「10選」のうちで急速に調整の進んだのはカルビー(25日移動平均かい離率-2.9%)、シスメックス(同2.2%)、朝日インテック(同2.4%)である。買のタイミングにきた。