足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

NY株に光明、ジカ熱関連人気が物語る成長銘柄

2016-03-08 06:27:25 | 投資戦略
4日間連騰後、この日のNYダウ平均は上昇したが、S&P500、ナスダック指数は下落とまちまちの動き。
エネルギー、資源関連株が上昇し、昨年、ハイテク株を牽引したFUNG(フェィスブック、アマゾン、ネット・フレックス、グーグルの頭文字)が下落した。この日のNY株の動きを端的に物語っている。
これまで相場の先行きの懸念材料であった石油株が引き続き上昇したことは、今後の相場展開をみる上では大きな注目点。
この日の相場のうごきをみて史上最高の投資家ウォーレン・バフェットがほくそ笑んでいるはずだ。
彼が大量投資しているIBM,ウォールマートが人気化し資源関連のほかブルーチップの回復が目立つ。年初来の方向観を失った相場に光明がさしてきた。

「トリトンスクエア通信」(3月2日)で取り上げたバイオ関連のインテキシオン(XOM)がこの日も上昇し、話題株になった。ブラジル発の難病である「ジカ熱」関連である。年初来、株価は70%上昇した。注目したヒントは20世紀が生んだ偉大な投資家ビル・ミラーが最近、力をいれている銘柄であるからだ。彼はバフェットとは異なり、ハイテクやヘルスケア関連の話題の成長株にも投資し、最近はインテキシオンに大量投資しポートフォリオのビッグ10に加えた。
このような最近のNY株をみていると昨年秋から本年2月までの泥沼の相場から脱出し、米国の底力を再評価しようという動きが感じられる。

東京市場でのインテキシオンのような銘柄とみられるのがそーせいグループ(4565)だ。小野薬品(4528)と並んで日本のバイオ技術の代表的な銘柄。最近の人気の源泉は世界のヘルスケア株の代表企業ファイザー、ノバルティスが注目して接近したうえに、最近はウォール街の新興バイオ企業のリジェネロン(REGN)が抗体医薬GPCRの開発で提携したことだ。リジェネロンは株価が100倍になった成長企業。この分野の研究には2012年のノーベル賞が授与されている。これらの動きをみただけでも、そーせいグループの技術開発力の高い水準がわかる。