足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

世界の株価が急回復・・・好材料が後押し

2015-08-28 06:12:14 | 投資戦略
NY株は続伸した。
米国景気の好調な景気指標、石油相場の反騰、連銀の9月政策転換の見送りなどが材料になった。世界の株価も中国、欧州が急上昇した。
この日の新材料はベネズエラのOPECの緊急会合の招集要請。石油価格の下落対策の検討を求めた。
米ジャクソンホールに世界中央銀行の首脳が集まり、欠席したエレン議長に代わってフィシャー副総裁が講演、政策転換の先送りを示唆した。
NY株の2日間の反騰は900ドル以上になり、先週来の市場の混乱はひとまず落ち着いた。
米国の景気指標の発表をみていると中国株の暴落は足元も景気にはまったく影響をしておらず、市場には先行きに安心感が戻ってきた。

最近の相場の大波乱で打撃を受けたのは著名なヘッジファンドのレオン・クーパマン(オメガ・ファンド)やダン・ローブ(サードポイント)だ。クーパーマンは太陽電池関連に大量投資していたがが、株価の暴落で打撃を受けた。またアクティビストのダン・ローブは集中投資の銘柄が不振であった。
ヘッジファンドは本来、ロング(買い)とショート(売り)を組み合わせた戦略をとり、株価の下落の衝撃は小さいはずだが、今回の中国問題の余波をまともに受け、1~7月に蓄積した利益を帳消しにした。彼らが今後はどのような策に出るかに注目したい。

東京市場でも急落した銘柄の反騰が目立つ。
特に先週、1月~7月の訪日外人数が1,100万人を突破したことが発表になり、年間で2,000万人を上回る可能性がでてきたが、株式相場の波乱で好材料が消化できないままに終わった。関連株の下落の大きかった銘柄に注目したい。